必要無駄について
お金に変換出来ない物には価値がない、興味あるのは自分に金銭的価値を与えてくれるものだけ、という時代遅れの能力主義、効率主義が蔓延する中、必要無駄が急速になくなっている、と美輪明宏さんが警笛を鳴らしている。
「時間の無駄を省き、やらなければいけないことしかやらなくなった。妄想がなくなり、詩や創作物を読まなくなり、絵も飾らなくなった。余白を楽しむことがなくなった。趣味や教養のための勉強、慈善活動は切ってしまう。すると心が渇き、食べることや稼ぐことのノウハウしか知らない機械のようになる。
気に入った絵や本は自分を慰めてくれる。居場所がない人は、気に入った本や絵が、友達になり、兄弟になり、親になり、先生になる。必要無駄こそ孤独な人に居場所を与えてくれる。」
そのとおりかも。自分の部屋ではアート系ソフビ、キモカワフィギュア、民俗置物が神様のように祀られている。進化生物学や植物と話す本や図鑑は自分の血となり肉になっている。