去年までしていた仕事は、生活リズムを整えることが困難だった。
まず、朝番なら4時半～5時には起きなければいけない。慣れない頃は、その「早起きしないといけない」というプレッシャーで寝られず、3時間睡眠で出勤なんてこともあった。慣れてからも、万が一を考えて前日は21時、遅くても22時までにはいつ寝てもいいように準備していた。当然、前日外に飲みに行く予定などは入れられない。
こう書くと、何でそんな勤務…と思われそうだけれど、朝番は好きだった。早起きさえ頑張れば、あとはご褒美だと思っていた。お店の治安は夜より朝の方がいいし、緑が見える窓から陽が入るのも最高だった。もちろん責任者としての緊張感はいつもあったけど、それを加味しても、好きだった。
退職を決めてからしんどくなったのが遅番。23時に終わって、頑張って家に帰っても早くて24時前。帰ってすぐ寝るといううのは、悔しい（何が）。軽くつまみながら呑んだり、聞き逃したラジオを聞いたり、本を読んだりしているうちに深夜2時3時まで起きていた。寝落ちすることもたくさんあった。当然翌朝は早起きできない。遅番→休み→朝番なんてこともあったから、そういう休みの日はあってないようなものだった。
ここまで書いて、気づいたけど、寝落ちして何もままならないまま朝、という寝落ちをもうしばらくしていない。やっぱり退職してよかった。寝落ちは至福と感じる時もあるけれど、私が前職の時にしていた寝落ちは、起きた時にがっくり来るタイプのものだった。良くない。良いわけがない。改めて今の生活が好きだと感じられる。
昨年末まで、当たり前だったことが、知らぬまに過去のものになっている。辞めてからのこと、定期的に考えて振り返っているけれど、今日こうして書いていたら、ものすごく遠い昔のことのように思えてきた。たった、数か月前のことだけど、同じ期間、同じ場所にいたとしたら感じられなかったことをこの数か月で味わうことが出来ている。
退職後、仕事の仕方を変えるにつれ、人間関係に大きな変化があった。それは、新しい人と知り合うとかそういうことではなくて、もともと知っていて、より知りたいと思っている人たちと近づけた。惰性の人間関係とは距離を置くことが出来た。
他者のおかげでここまで来られていると思うと同時に、やっぱり仕事を辞める決断をした私に感謝をしたい。一年以上前に、もうここに居られない、居たくないなという気持ちが、不安な気持ちを覆ってから、ちゃんと決断でっきたこと。私、えらいよ。私ありがとう。