『リトミックの教え方』講座を作りました。
最近、『リトミックの教え方』という講座を作りました。
リトミックって、「体験がすべて」なので、指導書や指導理論について、ダルクローズは遺していません。
教える側も、まずはリトミックを体験することからなんです。
感覚として身につけて表現する、というのがリトミックの目的なので、理論を覚えたり頭で理解するだけということがリトミックの真髄から逸れているというのは、そうなのかもしれません。
でも。
実際、リトミックを教えたいと思っている人は、
すぐに教えたい、明日からでも教えたい、
という人が大半なのでは。
もちろん、何事も一朝一夕にはいかないし、学び続けるということは大事だとは思います。
思いますが、やっぱり早くレッスンできるようになりたいですよね。
で、指導ノウハウを教えてくれる協会もいくつかあります。
そこで勉強すれば、指導書も手に入ります。
私も資格を取りました。
これですぐレッスンがうまくいくかというと、それはNOです。
指導書は、他人が作ったもの。
それをただなぞっても、なんだかうまくいきません。
無味乾燥な、上っ面な、「それで?」みたいなレッスンになりがちです。
それは、そのアプローチのねらいはなんなのかを理解していないので、レッスンが迷子になったり。
目の前の生徒の性質や状況に合っていなかったり。
結局、最後は自分でレッスンを作るしか無いと思うし、そのためには、やっぱりリトミックのいろんなことを、ある程度知識として持っている方がいい、と、私は思います。
それに、リトミックを極めるのは、多分一生かかっても無理です。
奥が深すぎる。
私はリトミックを学び始めて10年以上経ちますが、
この事実に気がついた時、もうリトミックを辞めようと思いました。
自分には無理だと。
でも、極めてないけれど、
目の前の生徒たちが笑顔になって、
楽しんでくれて、
確実に力がついている。
極めてなくても、本当の本物の、
ダルクローズが望むようなリトミックとは違ったとしても、
今の自分でも、子どもたちを良い方向に導けている。
それでもいいじゃない、
自分ができるリトミックでいいじゃない、
子どもたちの能力を開花させることに、
貢献できているじゃない、
と、思ったら、
肩の力が抜けて、
自分らしい、自分スタイルのリトミックができるようになりました。
リトミックは素晴らしい教育法です。
音楽のみならず、
いろんな可能性を拓いていくことができるし、
生きる力が育ちます。
こんなに素晴らしいものが広がらないのはもったいない。
そこには、指導者が少ないことや、
リトミックのレッスンに対するハードルの高さがあると思います。
もっともっと、習い事として、あるいは幼児教育や学校教育に気軽に取り入れられるようになればいいのに、と願って止みません。
そんな想いから、自分の知識や経験をまとめた講座を作ったのですが、
我ながらけっこういい内容の講座ができました。
元々、「リトミックの教え方を教えてほしい」というオファーがあったことで作ったのですが、
リトミックを教えたいけど、ハードル高いなぁ、
と思っている音楽教室の先生や保育士さん、幼稚園の先生のお役に立てればと思っています。
これから教室を開きたい方にはそのスタートアップの伴走もします。
興味ある人、いるかなー?