自由気ままな家族が交通事故被害者になった-3

とても久しぶりの更新です。リハビリの話しかなくて、書けるようなことがある程度待っていると、バタバタしました。

入院中・リハビリ中の楽しみが、父のおもしろ語録でした。20年くらいの記憶がごっちゃごっちゃになっているのに、時間軸は現在になっているようで…個人的に好きなのは「べにはとゴルフ行く約束した!会員権が…(聞き取れず)」です。

私はゴルフしませんし、父がゴルフをしていたのも15年くらい前までです。ゴルフバッグも気付いたらかびてたぞ。そして、会員権なんて洒落たもの、うちにはあったこともないです。

面白語録を多発している中、判明したのは高次脳機能障害であること。20年くらいの記憶がごちゃごちゃになり、失っていると気付いたのは「ばあちゃん、どうしてる?」という発言です。ばあちゃん=父の母ですがかれこれ10年以上前に亡くなっており、その事実が抜け落ちてるからでした。

他にも、母の顔を認知できていなかったり、看護師さんや医師などなどを「親族の〇〇がおった」等々で、認知障害が起きていること。注意力を失っていること。時間の感覚がおかしくなっていること(自分の日にち感覚とと新聞の日にちは違うものである、という認識でした)。記憶が持たないこと。

事故にあって、1か月くらいで急性期の病院から回復期の病院へと転院し、リハビリを頑張っていたのですが「水頭症」を発症し、元の病院へと戻り、手術を受けました。大体、そんなものです。

前後しますが、転院する少し前に警察の事情聴取を受けました。1回目は父が一人で受けたのですが、あまり頭の回転がよくない日だったようで、会話が成り立たないということで後日、私が付き添い事情聴取を受け直すことになりました。場所はもちろん、病院です。

事情聴取当日は、約束の時間前に病室へ行き、父と話を頭の回転を確認しました。この日は調子が良いようです。事情聴取をしていると加害者を元親族だと言い出したのです。勿論違う、と言いますが認知障害が起きている父です。話しているうちに思い出しました、伯母の元夫が確か運転手だったような記憶を。この際、違ってもいいのです。父が納得すれば良いのです。

「叔母ちゃんの元旦那さんやと思ってるの?それなら、違う人だから」

それで父も納得し、無事聴取は終わりました。同席すると、心情的なものを聞かれるのですね。これは家族で意見は統一していたので「厳罰を求めますか?」という問いへの答えは決まっていました。

「罰を決めるのは、司法や専門の人にお任せします。ただ、高齢であり職としているのであれば、運転をやめて欲しいです」

これは数か月後に、いきなり検察庁から呼び出しのお電話で聴取受けた時にも同じこと言いました。警察の事情聴取も検察庁の聴取も判子いるから忘れずに持っていこうな!父も私も両方とも拇印だよ!あと、いるって教えてよね!

あと高次脳機能障害や麻痺が残る事故というのは、とても重い事故になるようです。警察の人にも検察の人にも「お父さんの被害はとても重いものです」と言われました。

重い被害なのに、高次脳機能障害はとても後遺障害等級が認められにくいようです。矛盾ですよね。

ちなみにですが、加害者は執行猶予付きの有罪となりました。略式とかじゃなくて、ちゃんとした裁判にかけられました。判決の結果、届いてみたからね。

次は弁護士さんとお金の話をしたいと思います。


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