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ん~失敗?「ネコの今川焼き」がネコに見えない。たぶん。

ネコ型の今川焼き作りに挑戦し始めましたが、さっそく失敗です。そのいきさつと次の改善ポイントのお話しをしたいと思います。

私はネコ専門の造形作家です。普段はレジン製の小さな作品を作っています。しかしより多くの方に接するものを、という意図で「食べられるもの」に挑戦したいと考えていました。そこで私の技術で可能なものとして「ネコの今川焼き」を目指しました。

ホントは今川焼きには金属製の型が必要ですが、特注の金型は高価でまだ依頼ができません。そこで今、自分で作れるシリコーン型でテストをしました。オーブンで加熱するので「今川焼き」というよりも「蒸しパン」のような感じです。なおテストなので「あんこ」は入れません。

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【写真上:左が樹脂粘土で作った原型。右が、その原型から作ったシリコーン型】

テスト第1号から暗雲が・・・

一匹目のテストです。生地があまり膨らむと気泡が多くなり造形的にディテールの表現が難しいので、なるべく膨らまいない素材が良いとは思ったのですが、その一方、とにかく早めに試してみたいということで、手軽に入手できるホットケーキミックスで試すことにしました。

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【写真上:ホットケーキミックス攪拌中】

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【オーブン加熱中】

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【写真上:オーブンで焼きあがったシリコーン型】

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【写真上:第1号。シリコーン型から取り出したところ】

ドキドキしながら型から取り出した結果は。「ん~微妙」という印象です。これ、ネコに見えるかな?と。またオーブン焼きのままだと蒸しパンのようなので、焼き色を付けてみたくて、その蒸しパンをオーブントースターで焼き色を付けてみました。

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【写真上:オーブントースターで後から表面の焼き色を付けてみた。シッポが折れた】

テスト8連打

1匹めで、やや暗雲を感じましたが、しかしすぐに結論を出すのは早いので、何回かテストを繰り返しました。ポイントは「顔のディテールが出せるか」です。

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【写真上:2号。少し牛乳多めで生地の液状を強くしてテスト。気泡が少なくなったが、生焼けのお好み焼きみたいな質感に】

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【写真上:3号。トースターの焦げ色も適度だが。まんじゅうっぽい】

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【写真上:4号。トースターが強すぎでちょっと焦げぎみ】

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【写真上:5号。生地の気泡が多く失敗。うまそうだけど】

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【写真上:6号。トースターで焦がしすぎた】

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【写真上:7号。安定してきた。だいたいこの感じが限界か】

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【写真上:8号。また焦がしすぎた】

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【写真上:8点の集合】

やっぱりネコに見えないような気が

8匹のテストをしてみた印象は、はじめから「ネコのつもりで」見ていると、まあまあにも思えますが、おそらく初めて見る人にとっては「何これ?」という印象ではないかと思いました。=パッと見てネコに思えないのではないかということです。

その原因は、顔部分のディテールがはっきりしない事が大きく影響したように思います。しかしそのディテールの再現性を良くしようと、いろいろ試したものの限界がありました。

ということで、この原型では「すぐにはネコに見えない」という結論にいたりました。そこで次の改善策は「明らかにネコに見えるフォルム」で作り直すことです。それは手足やシッポの形がはっきりわかり、また顔、特に耳の三角形がわかるフォルムに。

原型2号へ

そこで次の原型テストにチャレンジです。この原型2号はもう丸くないので「今川焼き」の感じではないように思います。なので「ネコの今川焼き」ではなく「ネコのマドレーヌ?」「ネコの人形焼き?」「ネコのワッフル?」など、呼び方は少し考えたいと思います。

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【図:原型2号のイメージ】

当面の目標は、テストで好感触な原型を確定させて、シリコーン型ではなく本当に「焼く」ことのできる金属型にすることを目指します。たい焼きの1匹づつ焼くフライパン?のような方向にできるといいなと。

ただ金型を作るのはけっこう費用がかかるので、そこは方法をよく考えたいと思います。

このお話しは、意図せず続きものになってしまいました。次回、またこの原型2号での経過をご報告したいと思います。


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