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「ネコの今川焼き」に挑戦。始動!
私はネコ専門の造形作家で、レジン製の小さな彫刻作品を作っています。しかし前々からより多くの方に作品と接していただくために、身近な材料=食べられるもの、で作ってみたいと考えていました。そこで今「ネコの今川焼き」にトライすべく試作を始めたところです。その途中経過の話です。
多くの方に接する機会を増やすために
私の作品はレジン製で「何の役にもたたない」単なる置き物、インテリア雑貨のようなものです。しかしそれでも愛着を感じていただける方もいらして、そのような方たちのために作り続けています
【私のレジン製の作品】
しかしその一方、このレジン作品は皆さまに知っていただく機会を得ることが難しいため、私はより多くの方に触れていただく機会を作れないものかと考えていました。そこで思いついたのが「食べられるもの」にすることです。
実は「ネコチョコ」は試作をしていて、ある程度の目途は立っています。ただチョコレートのコントロールは非常に難しいため、研究継続中です。
【ネコチョコの試作品】 ネコチョコ試作の記事
そんな中、チョコと同時に考えていたもう1つの方向、「焼き物」を探りたいと動きだしました。
金属型は高価なのでシリコーン型でテスト
焼き物として、一番初めに考えたのは「たい焼き=ネコのたい焼き」です。鋳造メーカーさんのHPなどでも、地域キャラクターのたい焼きや、ガンダムのたい焼きの型を制作して非常に好評だった事などの記事が出ています。
いいなと思ったのですが、問題は焼き物には「金型が必要」ということです。原型は自分で作れても、型の金属はさすがに自分では作れず、鋳造屋さんに依頼すると数十万円レベルと、試作としては高価です。
そこで私は当面、シリコーン型で可能なものでテストすることにしました。シリコーン型でも、熱にはそこそこ強く230度くらいまでは耐え得るのでオーブンや電子レンジでの焼き菓子(蒸し菓子)は可能なようです。ただし焦げ色など、金属型ならではのシズルを出すのは難しいようです。
まずはネコの今川焼き(今川蒸し?)
そこで私は、1:自分のネコ造形のフォルムが生きる事、2:シリコーン型で制作可能な事。3:オーブン又はレンジでできる焼き(蒸し)菓子。という条件から、「ネコの今川焼き」に挑戦することにしました。
今川焼きは高さ2cmくらいの円柱型で、ちょうどネコが丸まったフォルムなら近いかなと思い目標イメージを定めました。そして、なるべくネコのディテールを出すために表面のキメが細かそうだという意味でも、まずは今川焼きとしてみました。
原型の選定
どのポーズで試作するかは容易に決まりました。丸まっているネコです。これはそのまま今川焼きのイメージに近いので、ちょうど良いかと思いました。
【写真上:ネコの今川焼きに適したポーズ。上記はレジン作品】
ただし、これをそのまま原型すると問題があります。①まず単純にサイズが小さい。クッキーなら良いけど今川焼きには小さい。今川焼きのサイズは決まってはいないようですが、だいたい直径7cm前後がポピュラーなようです。②耳が出っ張ると、型が抜けなくなるため改良が必要。今回は試作なのであまり複雑なフォルムは避けたいので、シンプルに型から出せる仕様にしておきたい。
ということで「丸まって寝るネコ」を改めて今川焼き用に、原型を作り直しました。今回はここまでが現状です。この後は、シリコーン型を作り、今川焼きの生地を流してオーブンか電子レンジで焼き込むという順番に進めます。
【写真上:左が元のレジン作品。右が今川焼き用に作り直した原型】
最大の難関は、ディテール再現
最も気になっているのは、今川焼きでどのくらない細かいディテールまで再現されるかです。これが荒いと「あ、ネコの今川焼だ!」という感動にならないので、なんとかディテールが再現されるように作りたいものです。
【写真上:今川焼き用の原型と、今川焼き】
試作へ向け
原形ができたので、この後はシリコーン型を作り、その型を使って今川焼き(今川蒸し?)のテストをしたいと思います。
これ以降の経過も、進んだらまたこのnoteにて共有したいと思います。今回は原型制作までです。ご覧いただきありがとうございます。