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「ネコの今川焼き」から「ネコの人形焼き」へ方向転換。試作中。

私は小さなネコのレジン作品を作る造形作家です。今、自分の造形を他の素材にする試みとして、「ネコの今川焼き」に挑戦しています。しかし丸まったネコはうまくいず、原型を作り直して、「丸い=今川焼き」から「ネコ型の焼き菓子=ネコの人形焼き」で実験継続中です。

今川焼きが失敗した前回記事はこちら。

原型2号は手足やシッポが伸び、よりネコシルエットに。

まるく寝るネコは、今川焼きのフォルムを意識しすぎてネコらしさが削がれたと考え、よりネコらしいフォルムの原型に変更して再制作、そしてシリコーン型を作ります。

原型2

【写真上:原型2号。手足しっぽや、耳の三角などネコらしいフォルムを残す原型】

シリコン型2

【写真上:新しい原型から作ったシリコーン型】

さっそくホットケーキミックスで試作です。

1作目。これはオーブンの過熱時間が少なくて、中まで熱が通らず固まり切らなかった。残念。

1号溶け

【写真上:試作1。あーー。中まで熱が通らず硬化不足。失敗】

2作目は、まあまあのでき。気泡がある方がおいしそうだけど、フォルムの再現性は落ちてしまう。また全体が均一の質感を維持するのがとても難しい。

2号1

【写真上:2作目】

加熱時間、温度設定、気泡のとりかた、型へのバターの塗り方など、いろいろなプロセスで試行錯誤を繰り返します。

3作目1

【写真上:3作目。気泡が多く表面が荒れてしまった】

ココア2

【写真上:4作目。ココアパウダーを入れて黒猫にトライ。よけい表面荒れが目立ってしまった】

5号1

【写真上:5作目。ココアをほんの少しだけ入れてブラウン系に。頭部は良いけど体の気泡が大きくて荒れてしまった】

いまだ暗中模索中です

この後も、複数回にわたり、いろいろな条件を変えて実験中です。わかってきたところと、まだわからないところがり、いまだカンどころが掴めません。

ただし、この試作はシリコーン型で試してますが、本来はたい焼きのような鉄板で型を作りたいと考えています。しかし金属の型は費用がとても高いため、現在は自分の手元の技術で制作可能なシリコーン型で、どのくらいのディテールの再現ができるのかを試しているところです。

ちょっとイメージしにくいのは、シリコーン型だと焦げ色にならず、実質的には蒸しパンのような質感になってしまうことです。鉄の金型であればきっと全体がいわゆる人形焼きのブラウンの良い色になると思うのですが、シリコーン型ではそれができないことも残念なところです。

思いのほか苦戦しています。が、しかし、この試みは私の造形活動を進めるひとつの可能性だと思っているので、懲りずにもう少し試行錯誤をしようと思っています。進捗があればまたご報告したいと思います。

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