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五色兼美の東方美人茶

こんにちは。
茶師beniです。

台湾には有名な東方美人茶があります。

今日は台北に近い産地の一つ
桃園の東方美人茶をご紹介。

わたしの大切な友人でもあり
真摯な茶農家の作品なんです。

この方はご自分ががんになってから
飲み物を一切自分のお茶だけに
されるようになったという方です。

それまで仕方なくついた
家業の茶作りに

ご自分も誰もがが安心して
飲みたいお茶作りに変わったのです。

異常なほどに
こだわり抜いた茶人
狂ったようにすべて手作業に
農薬も肥料も使わずに
お茶に専念されるようになったという。

その方の
台湾のオーガニック茶葉です。


どんなに苦労するかは
想像を超えて
大自然は必ず
報いてくれます。

だから
美しい茶葉
素晴らしいお茶の香と
奥行きのある味わい
を我々はいただけるのです。

五色茶
膨風茶
白豪烏龍
番庄烏龍
フォルモサ・ウーロンティ

これら全部
東方美人茶の名前なんです。

オーガニックな
大自然から手作りのお茶

ウンカという虫にかじられて
特殊な発酵を遂げる製法

「理屈でない、目に見えない、
言うに言えない要因が働いて、
想像もできないような
成果を生みだすことがある。」

松下幸之助の名言ですが

まさにそのように
見えない大きな力があって
できるお茶なんです。

毎年の生産量も味わいも
自然に左右される
そういう
お茶葉こそ

大きな魅力を放ち
わたしたちが惹かれて
やまないのです。

乾燥のお茶葉の素朴な香り
熱が入って放つ香り
お湯が加わって昇華
華やかな香り

香料から作れない香り
大自然の奇跡の香りです。

わたしは
作り手がわかるお茶
そこに異常なほどに
こだわってしまうのです。

作り手の気が
お茶の気に
影響します。

お茶葉とは
そういうものなんですよね。

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中国茶の歴史は
人々の生活と共にあります。

お茶には
中国の古き良き
癒しと良心が宿っています。

これがお茶事業の
信念なのです。

どこからきたと言う
一つには
おばあちゃんの記憶があります。

わたしは大の
おばあちゃんっ子
5歳からおばあちゃんと
暮らしました。

両親が出張が多く
不在なこともあって

自由人のおばあちゃんは
わたしを連れて
ハルビンや北京や大連に
居る子供たちの家に
定期的に生活拠点を
変えて一年ごとに
生活しました。

おばあちゃんには
5運6気
歴を読む本があって

その時の気候や
潮干狩りに行く
大潮の時間などを
見て出かけたりしました。

それは実によく当たる
当たり前すぎた風景でした。

いまになって
あれが陰陽五行で
5運6気
先祖代々の
大切な生活の知恵
だと気づくのですね。

大自然から
観察して
出来上がった
学問なんですね。

おばあちゃんは
30年前には他界してるけれど
幼い記憶が
年が重ねるほど
鮮明になっていきます。

大好きなおばあちゃんは
小さいときに教えられることが
いまは全くちがう心で
理解ができるように
なってきています。

人間には2回の死があります。

肉体の死。
生きている人々の記憶から
消えたときの死。

だから、年齢が重ねることの
意味

病気になっても
障害を持ってても
生き続ける意味

それは
人との繋がり
知恵と記憶の伝達

わたしたちは
いろいろなことがあります。

両親とうまくいかない
方々もいます。

わたしも経験しました。

でも両親のさらに
両親からの受け渡し
がずっと続いてきて

DNAや魂の奥深くに
刻まれてます。

それに気づくと
感謝せずにいられません。

それが人間なんですね。

反対にそれがないと
本来の人間ではなくなる
可能性があります…

だから
お茶なんです。

ピュアな心が
戻る瞬間は
ピュアなお茶が一つの
方法になれますね。

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