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ズボラな茶器の育て方

こんにちは。
茶師のbeniです。

中国茶は紫砂壺
シーサーフという
お茶器があります。

中国茶には
主にこの紫砂壺で入れることが
伝統的な入れ方といえます。

シーサーフは
素焼きの陶器であり
釉薬を塗らない急須です。


その他には
茶壺・チャーフー
これは磁器という

釉薬を使う

などの急須

あと、蓋碗も釉薬の磁器
に分類されます。

実は、中国茶の文化は
とても古いのですが

シーサーフの歴史は
明の王朝で有名になったとか

約400年以上前です

そして、紫砂壺を有することが
茶を嗜む人にとって

光栄なことであるのだという

この素焼きの
紫砂壺はアンティークなもの
がとても人気があります

なぜなら
30年前後の前のものが

土の性質がきめが粗いものが多いが

その分、空気を無数に通す
吸水性に優れている

さらに赤い鉄分が多く含まれる
土はお水が美味しくできるという


お水をかけると
吸水性があるため、

水がすぐに流れきらずに
表面を覆い尽くし

茶器の表面が
つややかになり

きれいに見えるのです

お茶のエキスを徐々に
吸い込むため、

お茶器がやがて
色艶がお茶によって
変わったりします。

これが

いわゆる
養壺という

お茶器を育てる
ということなんです


お茶をすることは
中国の茶道では

「品茶は一人では神を得て
二人では趣を得て
三人では味を得る」

という
精行修得という

人生の道を
勉強することに通じます。

だから

お茶と同じように
茶器も大事にして

育てて
その変化を感じつつ
ともに生活するのですね。

この紫砂壺の選び方などについて
わたしの経験からです

1,90年代以上前のアンティークが
おすすめ

でも偽物も多いので注意です。

3,アンティークっぽく、汚れているものはだいたいにせものが多い、いやほとんどがわざと油を塗っているのです。

4,良い紫砂壺は、水をかけると、水がすぐにおちない。吸い込む感じがする。きれい。

5,良い茶器はデザイン性もよい、見飽きない。

6、安い茶器はできればさける。
茶器は100均は買わないです。
釉薬が自然なものでないものが多いからです。

7、日本の急須を選ぶなら、素焼きの信楽焼き、
丹波焼などがよいです。
結構、プーアル茶で良い色に育ちます。

素焼きの急須の育て方について

1、素焼きの急須は洗剤で洗わない。
なぜなら洗剤も吸い込むから、水洗いだけ十分です。

2,中国茶の茶殻にお湯を満たして置いておく。
お茶のエキスを吸わせる。
次の日の朝にきれいにする。

3,乾いたふきんで、紫砂壺をふきふきする。
お茶をのみながら、この作業を楽しみます。

以上が割と、とてもずぼらでもできる
お茶器の育て方なんです。

あまり、神経質に洗剤で
きれいに洗うと
せっかくの茶のエキスがなくなり

洗剤という身体に毒になる液が
微量でも吸い込む可能性があります。

だから
中国茶を楽しむのは

ずぼらの方が
よいかもしれないですね。

飲み物がその茶器のエキスも
少しずつ身体に入るものだから
良いものを使いたいです。

では、今日も良い一日を。

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