【027】質問のパターン別「訊かれたことに答える」の本質
こんにちは。300カモです。
夜ごはんを食べながら令和の虎を見てました。
やっぱり刺激受けますね。
最近知った僕はどんどん遡って見ています。
虎たちはいろんな質問を志願者に投げかけます。
客観的に志願者の回答を見ていて「モヤモヤする…」のは僕だけではないはず。
モヤモヤする理由は明確。訊かれたことに答えていないから。
そこで「訊かれたことに答える」を分析しました。
質問の目的「3種」とは何か
令和の虎って面白いですよね。
弁護士の先輩から教えてもらって最近は夜ごはんを家で食べながらよく見てます。
投資家の視点や発送,そして必要な器量や話し方,
学ぶことが非常に多いです。
しかもまあまあな虎が僕の年下。
業種にかかわらず本気でビジネスをしている人って
目が優しくて強いし,視点が鋭いし,言葉の意味を理解して頭の中が完全に構造化されています。論理を積む音が聞こえます。
たとえば前提が欠けていれば当然確認しますし,
ビジョンや数字で飛躍があれば必ず詰める。
その上で熱意を買う器量もある方が多い。
・・・とまあだらだら書いたのですが
「モヤモヤ」した方多いのではないでしょうか。
早く質問の目的3種を教えろ,と。
結論を聞きたいわけですよね。
よく「結論から話せ」と言われます。
しかし,質問に対する回答の場面では,
「結論から話せ」は8割正解,2割誤りだと思います。
なぜか。
質問の意図のうち,2割ぐらいは結論は求めていないからです。
質問には必ず目的がある
イライラさせるように結局前の段落で引っ張った結論ですが,
質問の目的は次の3つに整理されます。
割合的には,
情報6割:理解2割;価値観2割 でしょうか。
完全に肌感覚ですが。
①情報を得るための質問
わかりやすいのが進捗確認の質問。
「顧客フォローできてる?」
「あの案件いまどうなってる?」
上司は情報が欲しくて質問しているんです。
令和の虎では「1年後の売上はどれぐらいを見込んでいるか」という質問はこれがあたりますかね(変な数字を言わないか②理解を試している場合もありますが)。
そして情報を得るための質問に対する回答は
クローズドクエスチョンであればYes/Noの二択
オープンクエスチョンであれば5W1Hの疑問詞に合わせて回答
これが結論です。これ以外の回答はモヤモヤさせます。
だから先の見出し「質問の目的3つとは何か」ではモヤモヤさせてしまいました。
というのは,「3つの質問って何?」と皆さんは
潜在的に質問を想起したと思いますので,
それに対する回答は「質問とはAAとBBとCCの3種です」との結論しか有り得ません。
その理由とかは後回し。どうでもいいんです。
②理解を試すための質問
他にも理解を試すための質問があります。
これは情報や答えは質問者は既に有していて,
でも回答者が同じ答えを持っているか,ある意味試す場合にされる質問です。
令和の虎ではこれが多い。株本社長とか特に。
特徴的だったのはこの回。
高1の彼は本気で凄いと思いますが,そんな小並感はおいといて,
株本さんの彼に対する質問はほとんど理解を試す質問でした。
つまりリスクとどう向き合っているか,どう対策し又は許容しているか。
問題意識の有無や自身での解答の有無を試しているわけです。
それなのに(言い方悪くてすみません)彼は
「いや,俺はそこは考えてきている」的な回答を続けるので,
岩井さんが違和感を感じてたまらず「反論しようとするな」と言ったんだと思います。
質問者(株本さん)は情報を得たいわけじゃない。
情報なんで当然もっている。だからムキになって質問に答えるのではなく,冷静に「〜と思っています」と答えるだけでいい。
この質問には「いや」や「でも」はないです。
一方で,彼の凄いところは,結論から答えることが多い。
16歳でこれだけ問答ができるのは本当に凄いです。
つまり,理解を試す質問も
「理解度」という情報を引き出すための質問といえる(その意味では①に包含される)ので
結論から答えるのがお作法なのです。
③価値観を把握する質問
一方で,質問には価値観を把握する目的のものもあります。
回答者がどう思ったのか,どう感じたのか。その背景は。
英語でI thinkで回答するような質問は,結論という結論がありません。
強いていえば回答文全体が結論です。
このパターンの質問は何を答えてもOKなのです。
例えば,友達と長蛇の列を並んで入ったラーメン屋。
「あれ?微妙かも」と思った自分が友達に「このラーメンどう思う?」と聞いたとします。
友達は「うーん。。美味しくないこともないけど,並んだことも考えたらもう1回来るほどでもないかな」と答えたとします。
別にモヤモヤしませんよね。別に情報も理解も欲していない質問だからです。
他方で「あの店のラーメン美味しかった?」と質問した場合は,
美味しいor美味しくないで答えないとモヤモヤします。これは美味しいかどうかという①情報を求めている質問だから。
質問の意図を察する必要性
この3種の質問によって,どのような回答が求められているか異なります。
情報や理解を試されている場合は,とにかく結論が求められている。
だから「結論から話せ」と言われる。
それに対して,価値観を尋ねられていれば,どんな答えでもいい。場合によっては逡巡自体が回答になることだってある。
ラーメンの例でいえば「美味しいといえば美味しいけど,そうでもないかも」的な感じです。
そして,質問が3種のどれにあたるかは,
もちろん文末表現や文脈(トピックや前の回答とのつながり)からよくわかりますが,それ以外にも質問者の表情,仕草も参考になります。
株本さんなんてASPのことよくわかっているので,
そのリスクのことを質問する時に,情報が欲しいわけがない。言い方失礼ですが16歳の彼ですし。
かといって価値観を把握したいような場面でもない。
ということは②理解を試す質問なのです。
とすれば,「こう考えています」と結論だけ話せばよく,「俺はわかっている」的な情報を伝える回答を言う必要はありません。①の質問だと誤解しているように聞こえるからです。
状態 あせり → おだやか
HP +5
運動習慣とプロテインにより健康体になりました。
それでは今後は・・・
「情報がほしいので質問しますが」
結論から答えてもらうためこれを枕詞にしようかな。嘘です。
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