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メンタルヘルス・マネジメント検定(II種)の独学勉強法・勉強時間
2024年3月にメンタルヘルス・マネジメント検定(II種:ラインケアコース)を受験し、合格しました。この記事では、自分なりの勉強法や試験当日に困ったことなどをお伝えします。
これから受験される方の参考になれば幸いです。
受験のきっかけ
学生時代から心理学やメンタルヘルスに興味があったことに加えて、精神疾患やケアの知識は、将来的に仕事でも役立つと考え、受験を決めました。
III種と同時受験?
III種のセルフケアコースから受験することや、II種と同時受験することも検討しましたが、最終的にはII種のみを受験しました。III種の知識が前提になっているとは感じなかったので、II種をいきなり受験しても問題ありませんでした。受験料を節約したかった、というのも理由の一つです。
教科書・問題集
教材は、下記の公式テキストと過去問題集を使いました。書店で他のテキストとも比較しましたが、内容が充実しており、1冊で試験範囲をカバーできる点が気に入りました。また、試験終了後もメンタルヘルスに関してわからないことが出てきたときに、辞書代わりに使っています。ただ、デザインがシンプルなので、文字が多くて疲れると感じる方もいるかもしれません。
この2冊以外の教材やアプリは使っていません。
勉強期間・勉強時間
勉強期間は1か月間で、合計で約20時間です。試験日のちょうど1か月前から勉強を始め、平日30分、土日1時間半のペースで勉強しました。少しサボった日もありました。
当初は30時間~50時間程度の勉強時間を確保することを目指していたのですが、時間がとれず、結局20時間程度で受験日を迎えました。文字を読む速度が比較的早いのと、学生の時に心理学の講義を聞いたことがあるおかげか、20時間でも合格できました。効率よくできる方なら、もっと短くても合格できるかもしれません。
勉強法
以下の順番で勉強を進めました。出題範囲が広く、各分野から万遍なく出題されるため、苦手分野を作らないように心がけました。
① テキストを読む(1回目)
まずは全体像を把握するべく、通読しました。この段階では、内容を覚えようとはせず、とにかく最後まで読むことを優先しました。
② 問題集を解く(1回目)
理解できていない箇所を明確にするため、問題集を解きました。ここでは、わからない箇所や間違えた問題に付箋を貼っていきました。問題数が多いので、1問に時間をかけることはせず、わからないと思ったらすぐに付箋をつけて進めました。解説を読んでもピンとこない時も、深く悩まず、次に進みました。
解答解説の確認は1章ごとにしました。
例)1章を解く→1章の解答解説を確認する→2章を解く→2章の解答解説を確認する→3章以降も同様。
③ テキストを読む(2回目)
理解することに重きを置いて、テキストを再読しました。すでに内容が理解できているところは、流し読みで済ませました。
④ 問題集を解く(2回目)
1回目で付箋をつけた問題を解きました。この時に間違えた問題は、付箋に×印をつけたうえで、解答解説をよく確認し、わからない時はテキストの該当箇所も読みました。正解した問題でも、何度出題されても正答できる自信があるもの以外、付箋はつけたままにしました。
⑤ テキストを読む(3回目)
知識の定着を図るため、さらにテキストを読もうとしました。が、この時点で試験が一週間後に迫っていたため、最後まで読めませんでした。以降は、問題集中心の学習に切り替えます。
⑥ 問題集を解く(3回目)
付箋がついている問題を解きました。×印のない問題に正解した場合は、知識が身についていると判断し、基本的には付箋を外しました。ただ、自信がない場合は、そのままにしています。3回目の問題演習でも間違えた問題には、×印をつけ、解答解説を読みました。
⑦ 問題集を解く(4回目)
付箋がまだ残っている問題を解き、過去問がそのまま出題されたら全問正解できるように仕上げました。
試験会場・当日のトラブル
試験会場は、申込時の受験地にある私立大学の大教室でした。早めに着いたものの、建物にまだ入ることができず、大学敷地内の屋外で待ちました。ベンチは受験者と思われる人で埋まっていたため、立って待った記憶があります。会場の準備ができたという案内の後に、入室しました。
会場には時計がなく、腕時計も忘れてしまい、試験中は時間が確認できませんでした。本当に不便なので、これから受験される方は腕時計の持参をおすすめします。また、私は同じ姿勢を続けていると首が痛くなりやすく、この日も痛みを少し感じるトラブルもありました。そのため、試験開始から30分経過し、試験監督から途中退出できる旨のアナウンスがあった時に退出しました。他にも、数人ほど同じタイミングで退出された方がいました。
受験結果
自己採点
帰宅後、試験対策の予備校が発表した解答速報を見て、自己採点をしました。解答速報を見るためには、無料の会員登録をする必要があったはずです。自己採点では合格基準の70点を上回っていたので、マークミスがなければ合格しているとわかり、ひとまず安心しました。
合格証・点数内訳
後日、合格証と試験結果を知らせる書類が届きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1736317019-G7arlSIfLZb4W2mD8QzJnFxj.jpg?width=1200)
90点も得点できたことはうれしかったです。ただ、苦手分野を作らないように努めたにもかかわらず、第6問の「社内外資源との連携」に失点が集中したことが反省点です。テキストを読んだときから、中央労働災害防止協会、産業保健総合支援センター、勤労者メンタルヘルスセンター、「働く人の悩みホットライン」などの単語が混同しやすかったので、そのあたりで間違えたのだと思います。
役に立ったこと
II種のラインケアコースは、管理職を主な対象となっていますが、一般社員にとっても有益な内容が多かったです。メンタルヘルスに関してSNSで様々な情報が流れてくる一方、体系的に整理する機会がなかったので、正しい知識を習得できた点が一番のメリットだと思いました。
職場環境の評価や労働者への配慮などの領域は、今後、自分自身がメンタルヘルスに課題を抱えたときに役立つと感じました。社内外で使える仕組みや復職の進め方なども、メンタルヘルスが悪化してから調べるのは辛いと思うので、あらかじめ知っておくことが重要だと気づきました。その意味では、II種もセルフケアを兼ねており、一般社員の受験にも適しているかもしれません。
以上、勉強法のご紹介でした。
時計を忘れずに持っていくことだけでも、お役に立てれば幸いです。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験を受験されるみなさまの合格を願っています!
もし、ご興味があれば、他の資格試験の記事もご覧ください!
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