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【中国語】初心者が2か月でHSK3級に合格した勉強法【学習アプリ】

2024年にHSK(漢語水平考試)3級を受験し、合格しました。この記事では、アプリ中心の勉強法や勉強時間についてお伝えします。あまりよい成績ではありませんが、これから受験される方の参考になれば幸いです。


受験を決めたきっかけ

実は、学生時代に第三外国語として中国語を学ぼうとしましたが、授業についていけず3回目の講義ぐらいでやめてしまいました。せっかく興味があったのに挫折したことが心残りだったので、数年越しのリベンジを果たすべく、まずはHSK3級を受験することにしました。

発音と最初の文法を学ぶ時期に履修をやめており、しかもほとんど忘れていたので、ほぼ初心者からのスタートでした。

なぜ3級? 2級・4級を受けなかった理由

1級、2級は漢字の読める日本語話者には簡単だというネット上の情報とHSK公式サイトに掲載されているサンプル問題を参考に、受験する級を決めました。サンプル問題を見たところ、2級までは勉強しなくてもある程度は解けそうな印象でした。せっかくなら勉強した成果を測りたかったので3級を受験することにしました。

4級からの受験を勧めるブログもありましたが、かつて中国語に挫折したことを踏まえ、3級という高すぎない目標を設定しました。

教材

学習アプリを中心に、公式過去問集、YouTubeを使いました。

アプリ「Hello Chinese」

過去問集以外の紙のテキストは一切使わず、このアプリだけで勉強しました。ゲーム感覚で進められ、学習状況も可視化されるので楽しかったです。復習システムがあり、単語(語彙)の習得に非常に役立ちました。作文で出題される語句の並び替え問題にも効果があったように感じます。文法の解説は簡素なことが多く、アプリだけでは理解しにくい時もありましたが、ネットで検索すればだいたい解決できました。

無料で試した後、プレミアムプランに課金しています。
アプリの具体的な内容や使い方が気になった方は、他の方の体験談も読んでみてください。

HSK公式過去問集

アプリではHSKに特化した試験対策ができなかったため、試験の形式に慣れるために過去問集を購入しました。

YouTube

苦手なリスニング能力の向上を目的に、YouTubeで中国語関連の動画を視聴しました。
一番よく見ていたのは、「ゆうきの中国語」さんの聞き流し動画です。穏やかな話し方をされているので、聞きやすいところが気に入っています。

聞き流すだけでは内容がわからなかったので、画面の字幕を見ることが多かったです。試験当日の朝まで何度も繰り返し視聴しました。

他には、モチベーションアップと息抜きを兼ねて、「李姉妹」さんのチャンネルも見ていました。以前から見ていましたが、中国語の学習を始めてから見ると、新たに気づくこともあり、より楽しめるようになりました。

勉強期間・勉強時間

勉強期間は、約70日(2か月と10日)です。途中でやる気がなくなり、2週間ほど勉強していない時期があったので、実質的には2か月ぐらいです。休日に2時間、平日に30分ほど勉強していたので、トータル50時間ほどの勉強時間でした。

勉強法

先ほども書いた通り、アプリ中心の勉強スタイルでした。毎日、復習として課せられる単語と文法の項目に取り組んでから、新しい単元に進みました。アプリ自体はHSK4級の範囲までカバーしているそうですが、HSK3級レベルまでしかやっていません。

試験2週間前からは過去問演習を始めました。試験1回分ごとにリスニング、リーディング、作文を通しで解き、答え合わせをして、解説を読みました。時間も計っていました。この段階になって、リスニングの出来が悪いことに気づき、YouTubeで聞き流し動画を見始めました。もう少し早く過去問を解きはじめて、苦手な分野を把握したうえで早期から対策するべきだったと反省しています。

試験当日

初めてのHSK受験でしたが、試験当日、特に大きなトラブルはありませんでした。ただ、あえて言うなら、以下の2点が気になりました。

① リスニングの聞こえ方の違い
リスニングの時、試験会場ではスピーカー(再生機器)が使われていましたが、普段はイヤフォンで勉強していたため、聞こえ方に少し違いを感じました。音質は全く問題なく、私のリスニング能力が低いだけなので、きちんと勉強してきた方なら支障は出ないと思います。どうしても心配なら、自宅でもスピーカーでリスニングの練習をしておくといいのかもしれません。

② たまたま近くで路上ライブをやっていた
ライティングの時間中、試験会場の近くで路上ライブをやっていました。試験会場内でも若干ながら音が聞こえました。今回の試験では集中が途切れることはなかったですが、そういうこともあり得ると心づもりをしておくことが大事だと思いました。

試験結果・点数内訳

点数と順位は以下の通りです。
(順位は紙版成績表の百分等級 Percentile Rankを参照)

リスニング:59点(上位90%)
リーディング:93点(上位30%)
ライティング:83点(上位40%)
合計:235点(合格点は180点以上)

リスニングは、受験者全体の下位10%という結果になりました。聞き取れる単語があっても、文としては理解できておらず、最初の写真選択問題以外は自信がなかったです。

リーディングとライティングについては、点数は8割を超えていますが、順位はそこまで高くありません。ただ、言い換えれば、それでも合格できたということなので、気軽にチャレンジできるレベル感ともいえます。

役に立ったこと

HSK3級に合格しても、中国語でコミュニケーションをとれるわけではないので、実際に使うにはもっと勉強する必要があります。ただ、中国語に興味があり、学習意欲もあるという証拠として話題のネタにできているので、その点はよかったです。街中の中国語の看板や注意書きも理解できるものがあり、ちょっとした楽しみになっています。

個人的には、一度は勉強を諦めた中国語にリベンジできてよかったです。語学が不得意と決めつけずに、学習を続け、HSK4級を目指すつもりです。次こそリスニングを克服し、よりよい勉強法を発信できたらと考えています。


模範的な勉強法や成績ではないですが、これぐらいでも合格できるというモチベーションアップや反面教師として参考にしていただけるとありがたいです。
みなさまの合格を願っております!


Header: Photo by Alex on Unsplash


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ベンガル【東大卒会社員】
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