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枝のグラス
バーテンダーがバースプーンを辞め
枝で回し始めて3年目。
生木の『枝バースプーン』の良さは
樹種によるそれぞれの質感、枝打ちした時の一期一会のビジュアルと持ちごたえ、季節による水分含有量の違いの質感など無機質なステンレスより確実に四季を通して生きてるのを肌で実感できる楽しさがある。
枝は一期一会の持ちごたえがある。
この枝の自然の質感を共有したく
お客様も『手で触れ、感じ、そして飲む』という枝グラスを考えてみました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163833376/picture_pc_b68c4fe9d8844bf0897a82740e82d90e.jpg?width=1200)
右からジュニパーの枝、ミズナラの枝、黒文字の枝
この枝グラスの制作をお願いしたのは
以前、BenFiddichで作ったボタニカルの香りを拾う『BenFiddichボタニカルグラス』を作ってくれた富山のガラス作家の古賀さん。
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ボタニカルを液面に触れずにボタニカルを飾る方法のグラス。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169574327/picture_pc_6149b403b379b4c5b994a9efb7eb732e.png?width=1200)
今回の枝グラスも快く引き受けてくれて
枝打ちした様々な樹種の枝を富山に送らせてもらい試作してもらった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169575257/picture_pc_287cc4957268ad70329575dd3a66375d.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169575398/picture_pc_b87d1c410c32eaf02bebf3efcd340a66.jpg?width=1200)
秋の落葉したミズナラ。
広葉樹は四季で水分含有量が大きく違うので
春の新芽の生命力のある枝
夏の隆盛期の枝
秋の落葉した終わりを告げる寂しげな枝
冬のカラッカラの枝
など枝は季節で楽しめる。
因みにグラスで使う枝は最終的に乾燥してるのが良い。生木から乾燥すると変形する恐れがある。
そして今回の本ちゃん用。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169860902/picture_pc_c6f2bb87a79a5b1f70b8d10220a95871.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/169861102/picture_pc_22b10d856c1ca677a8da3e31db6f5897.png?width=1200)
例えば、
①黒文字の枝を触れ、持ち、感じながら
【黒文字のスクリュードライバー】
黒文字の枝を1ヶ月浸漬ウォッカ
フレッシュオレンジジュース
②杜松(ジュニパーの枝)の枝を触れ、持ち、感じながらジュニパーベリーが主原料のジンで作られるマティーニをこのジュニパーの枝グラスで飲んだらもう鼻血
【マティーニ】
ジン
ドライベルモット
③柚子の枝ならば、枝を持ちながら目を閉じて柚子の香りを想像すれば『柚子の木の下』でピクニックしてる情景が出てきそうだ
【柚子とドブロクのカクテル】
ウォッカ
ドブロク日本酒
柚子ジュース
蜂蜜
④水楢の枝ならもうウィスキーカクテルだろう。
【ミズナラのマンハッタンカクテル】
ウィスキー
スウィートベルモット
水楢ビターズ
自然の生木を
『手で触れ、持ち、感じ、そして飲む』
そんな自然を感じる飲み方を提案したい
BenFiddich店主
鹿山博康