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マラスキーノリキュールに狂喜乱舞した琉球王国の役人。
ペリーが1853年に日本の浦賀を訪れ江戸幕府へ開国を迫り、後に西洋文化が訪れ現代に至る。
これは日本人なら誰もが学校で習ったこと。
ペリー提督一行は日本側をもてなす為に様々な酒類を黒船に積んでいた。その中の一つの酒類でマラスキーノ酒というものがあった。
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僕はマラスキーノが大好きだ。
マラスキーノについての歴史を数年前に書いたので見て欲しい。
話はもどして黒船の事。
黒船率いるペリーが日本本土を2回訪問してるのに対して実は琉球王国(沖縄)は5度訪れている。
1853年 【1回目の黒船.ペリー来航】
南アフリカ希望峰周りで
沖縄(1回目)→小笠原諸島探訪→沖縄(2回目)→
日本(浦賀)→沖縄(3回目)→香港→帰国。
1854年 【2回目の黒船.ペリー来航】
沖縄(4回目)→日本(調印.開国)→沖縄(5回目)→
帰国。
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江戸幕府が日米和親条約を締結した後、ペリー艦隊一行は1854年7月11日に琉球王国とも琉米修好条約を結んでいる。
ペリー艦隊一行は5回も琉球王国を訪れているのだ。その時の琉球の民について詳しく書かれている本がある。
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この中でバーテンダーだったら
誠に興味深い一文を見つけた。
それは1853年6月28日における琉球でのペリー提督主催の午餐会。ここでは琉球の役人達がフランス人シェフによる料理で歓待を受けた。
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その中でも様々な世界の酒類を琉球の役人達に振る舞われた。フランス、ドイツのワイン、シェリー酒、マデラ酒、、オランダのジン、アメリカやスコットランドのウィスキー。
そして締めはマラスキーノ酒。
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そして
『彼らはこの透明の美酒(マラスキーノ)を一綴りする毎に、唇を鳴らし、彼らの目を閉じた』
さらに読み続けると↓
『要するに、彼らは節酒という美徳には非常に情けない認識しか示さなかったのである。』
と書いてある。
つまりは琉球の役人達にとって節酒もままならないほどマラスキーノ酒は美味しくて
『マラスキーノ甘くて強くてうんまぁあああ‼︎‼︎』
ってなってガブ飲みしちゃったんで回顧録でそんな風に書かれてしまったと思うんですね。
マラスキーノ酒は
糖度も高く、尚且つ40度のアルコール度数があるから甘くて強くて果実味があってもう狂喜乱舞だったんだと思います。
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19世紀に琉球の役人がマラスキーノ酒を飲んで大喜びしてガブ飲みしてる姿を見てみたい。
今いる僕の時代では彼らに逢う事は許されないがそれに想いを馳せるのも楽しいだろう。
因みに
泡盛とマラスキーノ酒は良く合う。
泡盛とマラスキーノ酒を2:1で
氷を入れたロックグラスへ注ぎ入れチビチビ飲んで見て欲しい。
泡盛特有の黒麹のふくよかさにマラスキーノの甘みと果実感がとても合うのだ。
是非この二つを合わせて当時に想いを馳せて欲しい
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