スペインのタップ.ベルモット文化。
スペインのマドリードへ行ってきた。
目的は2024年度のWORLD'S 50 BEST BARSにBenFiddichが選出されセレモニーへ出席する為。
有難い事に世界25位という栄誉を頂けた。
それとは別で
マドリードにはもう一つ目的があった。
老舗バル(Bar)巡りで
タップのベルモットを飲む事。
スペインには歴史伝統的に
『ベルモットの時間』(la hora del vermut)
というのがあった。(過去形)
その時間は主に昼前、食前に軽いおつまみと共に仲間と楽しむ時間。特に19世紀後半から20世紀初頭にかけてバルやカフェでの社交文化が広まり、ベルモットがその中心的な飲み物として当時は親しまれていた。
その
『ベルモットの時間』(la hora del vermut)
が2010年代後期に文化復興再燃的な流れでベルモットは見直されスペインでは今日ベルモットが再び日常となったのだ。
スペインにおいてバルでタップで注ぐベルモットというのはドライベルモットではなく
スウィートベルモットを使う。
スウィートベルモット【2】に対して
ソーダ【1】くらいの割合。
氷は入れない。
また別のバルでこちらの創業1892年のとこでもタップ.ベルモットは大人気だった。
『ベルモットの時間』(la hora del vermut)
というのがスペインにおいて特に19世紀後半から20世紀初頭においてバルやカフェで広まり皆に親しまれていた。
それは僕的に考えるにこの時代から炭酸の技術、製氷の技術が進化した事によって気軽に清涼感を得られる時代背景があるから流行。
そう、『冷たい』の一般化というのは
19世紀の『飲料革命』である。
この時代にソーダファウンテンというのも誕生している。
例えばお隣のイタリアでもアマーロ(Amaro)を使ったアペリティーボスタイルの冷たい清涼感のあるカクテルが当時大流行する。
カンパリソーダなどがそれだ。
スペインにおいてはこの世界線の一つが
スウィートベルモットなのだ。
このように当時は一杯サイズの瓶で
『ベルモットの時間』(la hora del vermut)
も気軽に楽しめたのだろう。
こちらBenFiddich用に日本へ持ち帰ったので
興味がある方は飲んでみてください。
(飲めるかどうかは開けてみないと分からない)
それ以外でも古酒ではなく現行のベルモットもBenFiddichで気軽にベルモット.ソーダを頼めますのでtryしてみてください。