見出し画像

ボリビアで造られるフェルネットアマーロ。


南米はボリビアへ渡航。シンガニという葡萄由来の蒸留所を周る傍に様々な酒屋を街の訪問。
そう、この国は
『フェルネット.アマーロ』がどの酒屋に行っても最前列に陳列されている。

この国の国民はフェルネットが大好きなのだ

因みにフェルネットがわからない方は2年前にアマーロについてまとめたので見て欲しい☟



つまりは【フェルネットFernet】の意味は
中世時代の文献による
エリクサーの混合レシピによる名称。
いわゆる当時の万能薬。

総じてアマーロのカテゴリーとして
フェルネット(Fernet)とは何か?と問われたら
出自は北イタリア系の高山系植物。
現在ではフェルネット(Fernet)と名のつく
商品は世界中に存在する。
強い苦味はゲンチアナを主体としたものだ。
有名なメーカーはフェルネット.ブランカだろう。


そう、フェルネットはイタリア産だが
イタリア系移民の多いアルゼンチンでは
南米随一の人気を博すフェルネ.コーク
(フェルネットブランカ+コカコーラ)
なんかは国民的ドリンクだ。

フェルネコークの缶なんかも売ってる



そしてフェルネットブランカはイタリアが本拠地だがアルゼンチンで人気過ぎて首都のブエノスアイレスにも拠点を持つ。
ボリビアはアルゼンチンの隣国である事からフェルネット文化が侵食している。

ブエノスアイレス工場産の175周年ボトル
ブエノスアイレス工場産の170周年ボトル
が街の酒屋で埃を被って眠っていた。
即購入。


他ブランドもたくさん酒屋で売っている。

ほとんどがアルゼンチン産。
ブラジル産もある。



それだけではない。ボリビアでは個人が作って販売しているフェルネットもあるという事だ。

この二つがボリビアのタリハの街にのみ
流通するフェルネット。


なぜボリビア国内だけかというとボリビアでは国外へ正規輸出のみ製造資格免許が必要。
国内流通のみであれば
自分で勝手に造って自分で売るのは概ね自由らしい。
でも政府は推奨はしてないと思う。
が、概ね自由

なので上記二つのボトルは裏にラベルがない。  
作った人の名前と住所、メールアドレスが表にさりげなく小さく書かれているだけである。

これらの個人生産のやつはボリビアのスーパーなどの大手には陳列されないが個人商店の酒屋であればどこかしこに個人生産の酒類が置いてある。
興味深いのはオフィシャルの酒類とは分けて戸棚にしまってある酒屋もある。完全に区別している。そういった個人生産の酒類はカードは使えない。現金でのやりとりのみとなる。
仕組みはなんとなくわかる。

こういった街の個人商店の素朴な酒屋に個人生産の酒類が陳列されているケースが多い。


今回のボリビア探訪のお土産でたくさんの
アルゼンチン産のフェルネットブランカや
ボリビア産の個人生産フェルネットを
購入してBenFiddichへ持ち帰ったので楽しみにしてて欲しい。



Bar BenFiddich店主 鹿山博康

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?