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黄檗ビターリキュールの作り方。


BenFiddich店主の鹿山です。

毎年作っているBenFiddich的自家製スーズ。
スーズとはフランスのSuzeリキュールで
ゲンチアナ(黄リンドウの根)を主体として作られるフランスが誇る伝統的苦味リキュール。
因みにカンパリの苦味もこれに当たる

2017年にスイスの山でゲンチアナ掘り体験をした事がある。
たくさん収穫。



ゲンチアナには過去たくさん触れてきた。
毎年のようにBenFiddich的自家製スーズを作り毎年レシピを少しずつ変え試行錯誤。

そして今年は根幹から変えてみようかと思い立ち

ゲンチアナ→黄檗(キハダ)の樹皮

にて日本的自家製スーズを作ってみた。

どこが日本的かと言うと黄檗は日本古来より健胃剤として使われてきた生薬だ。

古くは縄文人が健康促進の為に黄檗の樹皮をしゃぶっていたくらい有用植物として認知されてきた日本の木だ。

BenFiddich畑にある黄檗の樹皮。
樹皮が黄色で舐めると良い苦味。

材料は
スピリタス(アルコール度数96度)
黄檗の樹皮
ゲンチアナ少々
レモンピール
オレンジピール
カルダモン
クローブ
コリアンダーシード
メース
シナモン
バニラ 

アルコールと各種ボタニカルを注ぎ入れる。

スピリタスを投入
このような浸漬具合


これらを約1ヶ月ほど浸漬して寝かせ
ザルで濾す。1ヶ月後↓

黄檗の色で黄色くなってる。

そこで加水して度数を45度くらいに整え
砂糖も加え甘味で味を整える。
糖分も後入れしておよそ40度のアルコール度数になって保存瓶へ移動。



オススメはなんといってもトニック割だ。

自家製黄檗リキュールトニック。


黄檗の苦味を主体に
柑橘の爽やかさとスパイスが織り混じるバランス。是非一度飲んでほしい。

黄檗の樹皮。
日本の宝物。



BenFiddich店主
鹿山博康

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