日本のネズの種類。ジン好きの皆様へ愛を込めて。
素敵な本がある。
【Junipers of the world】
世界中のネズの木を網羅した415ページにも及ぶジン好きの為の完全ガイドブックだ。
これを見たら世界中を旅したくなる。
例えばネズはユーラシア大陸中央で発生し人類と同じくベーリング海峡を渡っであろう考察や
ネズの世界分布図
さらにはジュニパーベリーが青色〜赤色の家系図なども興味深い。
Com niponicaは日本のネズであり『ミヤマネズ』 taxifoliaは『オキナワハイネズ』
Rigidaは『ネズミサシ』の呼称で葉が長めのネズ。
そう、ものによっては赤い実がある。
鹿山が北マケドニア共和国へジュニパーベリー探訪した際は青い品種以外にも赤い品種をよく見かけた。
ここで本題に戻って
この本に紹介されている日本のネズを辿ってみよう。一口にネズと言っても広義にすれば様々なネズがある。一つずつ紹介したい。
①Juniperus communis var. nipponica
(ミヤマネズ)深山杜松
② Juniperus communis var.hondoensis (ホンドミヤマネズ)本土深山杜松
①の亜種で本州中部地方標高1500m以上に自生
③Juniperus chinensis
(イブキ)柏槇
④Juniperus chinesis var. procumbens
(ハイビャクシン)
⑤Juniperus chinensis var. sargentii
(ミヤマビャクシン)(深山柏槇)
⑥Junipesus rigida var. conferta
ネズミサシ 別名が姫杉
⑦Juniperus taxifolia
オキナワハイネズ
別名シマムロ
小笠原諸島にもある。
⑧Juniperus tsukusiensis
ツクシビャクシン
屋久島や大分県にある。
⑧ Juniperus communis subsp. alpina
リシリビャクシン
- 利尻島、千島列島、北海道全般
一昔前まではジンを作るのには本場のセイヨウネズJuniperus communis一辺倒であり、それ以外の亜種を使うなんて邪道だしもし使うならば勇気がいる事だったと思う。
でもこれだけクラフトカルチャーが台頭して多様性が増えると正解なんて個々人の心の中で良いと思う。
実際Mitosaya薬草園が2021年にイブキの球果で蒸留酒作った時は感動したし、他所の国ではセイヨウネズJuniperus communisではない品種でジンと謳ってジンを作ってその国とその土地の世界観をボトルに表現している。
これからも面白いジンが出てきますよーに
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?