〈第2回〉ちょうどいい目標の立てかたって!?[後編]
広告会社である、株式会社 大広様に寄稿頂く連載、2回目です。第1回に続く「ちょうどいい目標の立て方って!?」の後編。気になりますね…!大広 ウェルビーイングデザインセンターのみなさまの記事を、お楽しみください。
それってウェルビーイング!?
最近よく「ウェルビーイング」って聞くけれど、それっていったい何なのだろう?
なんとなく、すごくちゃんとしている人とか、うまくいっている人にしか関係のない言葉かも…
ちょっとしたことですぐモヤモヤしてしまう自分の生活からはちょっと遠い気がするかも…
ということで、大広ウェルビーイングデザインセンターのメンバーが、自分たちの生活の中で感じているちょっとした疑問を手がかりに「ウェルビーイングって何だろう?」ということを、ああでもない、こうでもないと考えていきます。
忙しい毎日だけど、たまには立ち止まって、一緒に考えてみませんか。
ちょうどいい目標の立てかたって!?
目標…って、普段から立てていますか?
あまりに大きな目標を立てて、うまくいかなくて落ちこんでしまったり、目標を立ててみたものの、なかなか行動に移せなくて時間だけがすぎていってしまったり、けっこう難しいですよね、目標を立てるって。
そこで今回は「ちょうどいい目標の立てかたって!?」というテーマについて考えていきます。
さて、どうなることやら…
〈メンバー紹介〉
いっせい:大広 ウェルビーイングデザインセンター発起人。
年のせいか話が長くなりがちなのが悩み。
たかちゃん:マーケティング部門に所属。3児のパパでクルマ好き。
このクルマに一生乗る!と言いつつ、すぐに乗り換えては怒られています。
りおさん:プロデュース部門に所属するアラフォーサーファー。
1日1回海を見ないと体調が悪くなります。
●目標をとりあえず書いてみる
いっせい:目標…ということで言うと、ぼくは(紙の)ノートに書いています。
りおさん:へえ…どんなことを書くんですか?
いっせい:目標だけじゃなく、日々の腹が立ったこととか、悲しかったこととか、うれしかったこととか、それ以外にも色々と感じたことをとにかく書き出します。
もうずっと、20歳頃から書いていますね。
りおさん:毎日書くんですか?
いっせい:毎日は書かないです。
モヤモヤしたときに書くことにしていて、まあ一週間の半分くらいはモヤモヤすることがあるので、そういう時に書くわけです。
だから基本的にはモヤモヤしたこと、うまくいかないこと、反省していることなどを書いています。
りおさん:発散の場…という感じ?
いっせい:うーん、そこは広告会社らしく(笑)、「発散」と「収束」をやっていると思います。
まずは「発散」で、モヤモヤしていることをたくさん書いていく。
で、スッキリしたところで、モヤモヤの種類をなんとなく分類したり、それがなぜ生まれているのかをちょっと考えてみたりする「収束」をしている気がしますね。
りおさん:なるほど…整理をしているのですね。
いっせい:ああ、そうですね、書くことで自分のモヤモヤを整理しているのかもしれません。
で、ずっと書いてきたものを見返すと、書いている内容も目標も変わっていくんだけど、その中で変わらず、ずっと同じことを言ってる部分があるんですよね。
目標を立てるっていうと、今のままじゃいけない、変わらなくちゃ、みたいな圧を勝手に感じちゃうけど、そういう「自分の中の変わらないもの」があると楽でいられると思います。
●達成できない目標があってもいい
いっせい:ところで、そうやって色々書いていると、ずっと書いてるんだけど、ずっと達成できずにいる目標っていうものがあって(笑)。
そういうの、ありません?
ぼくの場合は昔からずっと「小説を書きたい」って言ってて、でもず~っと書かないままです。
何度か短編を書いたり賞に出したりとかはしてるんですが、中途半端なままで。
でもずっと「小説を書きたい」って書いているんですよね。
2人:ああ~
いっせい:なんか、そういう、永遠に達成できないままの目標みたいなものがあってもいいと思うんですよね。
ガウディじゃないけど。
ぼくは小説は書けていないけど、モヤモヤをノートに書いたり、ブログを書いたり、なんらかの形で文章自体はずっと書き続けているんですよね。
で、そういう「これからも文章を書き続けていきたい」みたいな気持ちの象徴として「小説を書きたい」という未完の目標がそびえ続けているというか。
2人:おお…
いっせい:あと、ぼく、「人は自分の人生の目的を見つけなければいけない」みたいに無理に考えなくてもいいと思ってて。
そういうのって、生きてきて、色んなことを経験して、後で振り返ったときに「あ、オレの人生ってこういう感じだったんだ」っていう風に思うものだという気がしていて。
そんな重い何かを背負う必要なんてないと思うんですよね。
たかちゃん:それ、めっちゃ思います。
ぼくは子ども生まれたときに、生物的には目的を果たしたなとか感じちゃって。
いっせい:あはは…カマキリだったら、メスに食べられておしまいですよね。
たかちゃん:だからもう、あとの人生はそんなに気張らずに生きていけばいいかって思ったり。
2人:なるほど…(一同うなずく)
●目標を立てることで、視野を広げる
りおさん:そう考えると、目標っていうと勝手に一年以内に達成しなきゃいけないこと…というイメージを持っていたけど、別に一年じゃなくてもいいし、なんなら達成できなくてもいい、と考えるとだいぶ楽になりますね。
いっせい:ウェルビーイング研究者の前野隆司先生はよく「視野の広い人は幸福度が高い」とおっしゃっています。
何かを絶対に達成することを目的にするのではなく、いつもよりも長い期間で人生を見渡すことで、そうか自分はこういう地点にいるんだなとか、今の悩みなんてちっぽけなもんだなとか、視野を広げるきっかけにするというのは、ウェルビーイングな目標の立てかたなのかもしれませんね。
たかちゃん:逆に、すぐにできちゃう目標を立てて、「ほら、できた!」と思えるのもいいかもしれませんね。
それで元気になれる。
あとは…そうですね、目標を書いたあとに「知らんけど」って付けてみますか!
2人:あはは…賛成!!!
*これにて今回のテーマは完結です。
なんとか無事に結論までたどりつけた…でしょうか!?
ぜひみなさんの「ちょうどいい目標の立てかた」もお聞かせください!
お読みいただき、ありがとうございました!