こどもの声でハッとしたこと ~①そうだよね…!編~
ベネッセ ウェルビーイングLabは、多様な人の「ウェルビーイング」を支援したいという思いから活動をしています。「こどものウェルビーイング」は大きなテーマの1つ。昨年度はそのスタートとして、「こどものウェルビーイング」を考えるウェビナーを開催しました(昨年度のウェビナーに関する記事はこちら)。
2年目となる今年、改めて、「こどものウェルビーイング」のためには何が大切なのか、皆で話しました。そして、いつもよりちょっと意識して、こどもの言葉や身振り、表情から、本当にその子が幸せであるために必要なことは何なのか、を考えてみること、「こどもの声を聞くこと」を大事にしたい、と思いが一致しました。
その思いを形にする活動として、「こどもの声でハッとしたこと」を、年少~小学生のお子さまをもつ保護者のかたに募集したところ、800を超える「ハッとした声」が集まりましたので、ここでご紹介させてください。
3回に分けてお届けします。初回は「そうだよね…!」編です。
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※2024年9月に実施したベネッセホールディングス「教えて!みんなのこどもの声でハッとしたこと」アンケートより。
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雨降ってきたら嫌だな、と私(母)が話していたところ、「お花とかは喜ぶから悲しまないで」と4歳の子供に言われたこと。
自分にとっての嬉しいこと、悲しいことだけではなく、違う視点から考えることができるようになっていたことに驚きました。(りーママ さん)
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優しいですね…!雨は避けたいもの、晴れは嬉しいもの、など、大人は経験が多いだけに枠にはめてしまっていることがたくさんありそうです。でも、視点を変えることでマイナスがプラスに転じることはたしかにあります。ネガティブな気持ちになりかけたときに、視点を変えるということ、やってみたいと思います。
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ママの将来の夢ってなぁに?ときかれた。人生80年、まだまだ折り返し地点、わたしのこれからをどうするかや、これからの挑戦について話せなかった (あがた さん)
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社会に出てからは、仕事上の目標を考える機会はあっても、大きく「夢」を考えることはめっきり減りました。でも、社会人になっても未来は続いていく。今一度「夢」を描こう、と思わせていただきました。
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失敗して落ち込んで発した言葉に対し「そんな、淋しいこと言わないでよ」
失敗して落ち込んで消極的な発言をしたら、それを聞いた息子が慰めるように近寄り声を掛けてくれた。いつも子供には前向きな声掛けをしていたから…有難う (きくまま さん)
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思わず笑みがこぼれてしまいそうな、寄り添いの言葉です。いつもお子さまに前向きな声かけをされているきくままさんの姿勢がしっかりと伝わって身についているのだなあ、と感じました。
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「ママは90点をとってももう少しだったねっていって褒めてくれない」という息子の言葉
息子の頑張りを評価できず、満点を基準にして褒めることができていなかったこと (あるむ さん)
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足りないことではなく、できたことに目を向けられるようになりたいものですが、期待やより上を目指してほしい気持ちがあると、なかなか難しいです。大人になると、何かに取り組んであるレベルまで到達しても、ここまでしかできなかった、と考えてしまいがち。頑張った、私!と認めて、次の挑戦に進められるようになりたいと思いました。
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今夜はカップラーメンなの?やったあ!と大喜びする長男と次男。
毎日、イライラしながらメニューを考えたり、食事を作ってました。カップラーメンに罪悪感があったけど、子どもたちの喜びようを見て、ハッとしました。自分自身も楽だし、適度な手抜きもたまには必要と感じた出来事でした。 (ひーやん さん)
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知らず知らずのうちに、「ちゃんとしなくちゃ」「ラクをしてはダメ」と、必要以上に肩に力を入れていることってけっこうありそうです。あるものを上手に活用するぞ、という気持ちで、心地よい状態を保っていきたいと感じました。
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いかがでしたか。「ハッ!」とする声はありましたでしょうか。
ベネッセ ウェルビーイングLabの公式HPでも、いただいた投稿をご紹介しています。こちらもぜひ、ご覧ください。
次回は、「人生の先輩ですか?」編をお届けします。