【アジアカップ2023】イラク代表礼賛。🇮🇶韓国代表の印象


・イラクを讃えたい


モハナド・アリ選手(23)、アイメン・フセイン選手(27)、2人のFW、良い選手でしたね。


モハナド選手はギリシャのテッサロニキ所属の183センチのFWの選手。朧げな印象ですが、聞いたことのある名前なので前回大会も出てたんじゃないかな。現在までにイラク代表では33試合に出場して17得点を記録しています。裏への飛び出しからの右足のシュート、良いですね

モハナド・アリ


アイメン・フセインはイラクのアル=クーワ・アル=ジャウウィーヤ所属の27歳。身長189センチと鋼のようなフィジカルで日本は完全に制空権を彼に掌握されました。マジで怖かった

アイメン・フセイン

何より、2人ともなんか雰囲気あって良い選手だったなー

途中から出てきたアリ・アドナン選手(30)はイタリア🇮🇹のセリエA一部ウディネーゼで長くプレーしていた選手で「いやいや、こんなビッグネームが途中から出てくるんかい!」とちょっと驚かされました


改めて思ったことは中東にはサッカーでポテンシャルを秘めた選手が数多く生まれているということ、です

どうしてもサッカー界は西洋世界を中心に廻っており、我々日本人もヨーロッパ進出をとにもかくにも優先し(その思考は全く間違ってない)、東洋世界のサッカー界を普段は甘く見がちなのですが、やはり中東で育った選手は生まれつきフィジカルもしっかりしてるし、地の利を活かして戦うことも出来れば育成を体系的に整えてきた日本をも圧倒することが出来るのだなと思いました

つくづく政治的情勢の不安定さによるサッカーへの足枷が勿体無い

先のW杯でモロッコが大躍進を遂げましたが、今回のアジアカップでもその記憶は地続きになっており、中東の皆さんが「このアジアカップで一つやってやろう」という意気がファンにも選手にも感じられます。イラクが日本に勝ち、昨日はヨルダンが韓国と引き分けましたが、このような下馬評を覆す戦いは続くのではないでしょうか

といっても、アジアカップは元々日本と韓国がヨーロッパ進出で勝ち取ったネームバリューと実績(日本は優勝4回に加えて、前回大会準優勝、韓国は二大会前の大会で準優勝)のおかげで東アジアの威厳を辛うじて維持しているだけでサウジアラビア、カタール、イラン、イラク、UAEなど中東地域の国家チームが支配的ではありますけどね。それに、加えて今大会はヨルダン、シリア、バーレーンなんかもダークホースとして元気です。(なんか一括りにして語ってますが、大丈夫なのでしょうか。僕が地理的に疎いことが良く分かります)

【韓国代表の雑感】


ファン・ヒチャン(27)とキム・ジンス(31)の怪我による欠場の影響により左サイドが機能不全に陥っている、というのが2試合のグループリーグの試合を見た印象です。

イガンインとファンインボム、ソンフンミンの3人を中心に、彼らのタレントに依存した即興的なサッカー。で何とかバーレーンとヨルダンの二試合で勝ち点4を獲得しましたが、ソンフンミンもイガンインも出ずっぱりで疲労による消耗は激しいのかなと思いました。ヨルダン戦ではイガンインの左足も徹底的にマークされました。またFWの2人(チョ・ギュソンとオ・ヒョンギュ)の低調なパフォーマンスも韓国代表の拙攻に繋がっています

本来であれば左サイドにファンヒチャン、右にイガンイン、ソンフンミンとチョギュソンの2トップ。或いは二列目をイジェソンとイガンインのレフティー2人を並べてプレミア二桁得点コンビのファンヒチャンとソンフンミンを2トップに、というのがクリンスマン監督の思い描いていたプランだったと思いますが、ファンヒチャンの怪我による出遅れでその構想が崩れてしまっています。あと、両サイドバック(イキジェとソルヨンウ)による攻撃のサポートも少ないため、攻撃に厚みが生まれず、相手の脅威になりにくいです

間違いなくイガンイン、ソンフンミン、ファンヒチャンの3人が絡む攻撃は韓国代表最大の武器で、ファンヒチャンが決勝トーナメントで復帰して彼本来のパフォーマンスを出せればそれを止めるのは簡単ではないと思います

しかし、6番タイプ(パクヨンウ)、両サイドバック、キム・ミンジェの相棒(キム・ヨンヴォンかチョン・スンヒョン)の実力が優勝するに相応しいものなのかはやや疑問が残ります。3バックというオプションもクリンスマンのチームにはありません。正GKのキム・スンギュの離脱も彼のパフォーマンス、チームへのコミットメントの高さを考えれば痛いところです


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