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【オリジナル小説】VTuber探偵ミコが行く! 第5話

↓のお話の続きです。途中からでも大体読めます。

お好みでBGMをかけながらどうぞ(PCなら聴きながら読めます)。


登場人物

※イラストにのみ生成AI利用。文章にはAIは使っていません。


速水小石(はやみこいし。ハンドルネーム:ミコ)

女子高生VTuber。主人公の後輩で、過去に引きこもりだったところを助けられてから配信者のマネージャーの仕事をしてもらう関係だったが前前前話でクビにした。副業で探偵をしている。今回はお休み。


氷室稲置(ひむろいなぎ)

ミコのマネージャーだったが無職になった?。19歳。高校時代は生徒会長をしていた。料理がそこそこできる。変人をなぜか吸い寄せてしまう人生を送っている。


火将ノエル

月読桜音の親友。人気VTuber。パソコンに詳しく、他のVTuberの配信環境を作ってあげたりしている。高校三年生。桜音の密かな思いに気づき、彼女を応援しようとする。


月読桜音(つくよみさおん)


稲置の生徒会長時代に書記をやっていた現女子高生3年。現在VTuber。無職になった稲置を自分の暮らす部屋に呼び、今回は親友のノエルを呼び出して何か起こる予感。

第5話:桃とミントのパスタを召し上がれ


「じゃあ先輩、泊まるのは良いんですけど二人きりはちょっと緊張するので、友達呼んでいいですかね?」

「確かにそうだな。その方が俺も気が楽だよ」

桜音はそう言うと、スマホを操作して誰かにメッセージを送った。流石は女子高生、スワイプが早い。

「ところで呼ぶ人は俺が知ってる人?」

「多分先輩は知らないですけど、その子は先輩を知ってると思います。同級生なので」

「あーそう。さて人が増えるならさっそく料理しないとな。食材でも買ってくるか」

「じゃあ私も行きます。ノエルちゃんが来るのも時間かかると思うので」

某スーパーに移動。

「最近暑いのでさっぱりしたものが良いですねえ」

「冷製パスタとか?」

「そんなおしゃれなもの食べたことありません!」

桜音(さおん)はその瞳を1等星のように輝かせる。

「じゃあそれにするか。桃とミントと細いパスタがいるな。あと粉チーズと生クリームっと」

「パスタに桃ってどうなんですか?」

「意外と美味いよ」

稲置(いなぎ)は頭の中で、必要な食材を最短でかごに入れるルートを計算しながら歩き始める。見た目はどう考えても夫婦である。爆発しろ。

「ノエルちゃんはあと1時間くらいでくるかと」

「まあそれだけあれば戻って料理が丁度終わるころだ」

一時間後。

「ノエルちゃん、配信お疲れ様~。この人は知ってると思うけど、氷室先輩だよ。今日色々あって泊まることになってて」

「……初めまして。桜音から話は聞いてますけど。変なことしたら通報しますから」

「……そしたら通報していいよ。よろしく」

火将ノエル。燃えるような赤いロングヘアーが印象的な、少女だ。

「ちょうどパスタができたぞ。さあ二人とも、召し上がれ」

これ以上料理描写を増やすと小説のジャンルが変わるため、省略。

「はにほれ!?!?!? 美味しい!?!?!? 桜音に手を出すことを許可します!!!」

「ちょろすぎだろ」

「ノエルちゃん、勝手に許可出さないで」

なんやかんやあってこのあと何もなくわいわいして稲置は一人で廊下で寝た。


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