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老舗NPOにおけるリバースメンタリングの具体的な導入方法 by Gensparkに訊いてみました

リバースメンタリング」という言葉にちょっと前から出会っていたわたくし。
以前から気にしていることと考えあわせ、ちょっと色々考えたくなったんです・・・

「昔はこうだった」とか「経験的に正しい」など過去の成功体験や自分たちの思いを大きく出してしまいがちなNPOや市民活動の創設メンバーたち。
自分もそんな側のひとりになっていることを意識しないといけないと常々思ってはいるんですが。。。
この「リバースメンタリング」というキーワードから色々と考えたくなりましたが
横着をしてGensparkさんにこんな風に訊いてみました。

【問】
・老舗NPOだからこそ設立メンバーの思いが強く、変わらない良さがあることを活かした上でリバースメンタリングをベテランメンバーに具体的に伝える方法。
・歴史と実績のあるNPOだからこそのリバースメンタリングの具体的な導入ステップ
・参考になる他のNPOや企業での成功事例

老舗NPOにおけるリバースメンタリングの具体的な導入方法

歴史のあるNPOは、その長い歴史の中で培ってきた価値観や実績があります。そのため、設立メンバーの思いを強く反映し、変わらない良さを活かしたリバースメンタリングを進めるためには、以下の具体的なステップが有効です。

具体的な伝え方

  1. 物語を共有する:設立メンバーや古参メンバーの経験や思いを具体的なエピソードとして共有することで、メンバー間の共感を生むことができます。長年の活動を支えてきた価値観や苦労、成功体験を語る場を設けることが重要です。

  2. 価値の再認識:リバースメンタリングを通じて、若手メンバーが持つ新しい視点が、これまでの経験とどう交じり合うのかを明確に説明します。ミーティングやワークショップで実際に若手とベテランが対話する機会を設け、自らの経験に基づく意見やアドバイスを活かす場を提供します。

  3. 成長のフレームワークを明示する:リバースメンタリングによって何を達成したいのか、縦の関係を越えてどのような相互成長が期待できるのかを具体的に示すことで、参加メンバーの意識を高めます。目標設定が重要です。

導入ステップ

  1. ニーズの把握:ベテランメンバーが抱えるニーズや若手メンバーに求めるタスクを明確にし、必要なスキルセットを定義します。

  2. ペアのマッチング:経験豊富なベテランと、視点を持つ若手メンバーをペアにして、定期的なセッションを設定します。コミュニケーションを促進し、双方向の意見交換ができる環境を整備します。

  3. フィードバックの実施:定期的にセッションでの学びや気づきをレポートとしてまとめ、全体で共有することで透明性を持たせます。次のステップとしてどう活かすかを話し合うことも重要です。

参考になる成功事例

他のNPOや企業

  • 国際NGO団体の成功事例:某国際NGOでは、リバースメンタリングを導入し、若手メンバーからの新しいアイディアを実装したことで、プロジェクトの加速を実現しました。具体的には、定期的に若手とベテランでテーマを設定し、意見交換を行い、その成果をプロジェクトに組み込むことに成功しています。

  • 企業の取り組み:大手企業においても、リバースメンタリングが効果を発揮しています。若手社員がリーダーシップをとり、旧来の業務プロセスを再評価することで、業務効率が向上し、社内文化が刷新される例があります。このような成功事例を紹介することで、老舗NPOにおけるリバースメンタリングの範囲を広げることが可能です。


NPOにおけるリバースメンタリングの成功要因

成功事例をより豊かにするために重要な要因として、以下の点が挙げられます。

  1. 相互学習の文化:リバースメンタリングを行うためには、組織文化として相互学習を促進させる必要があります。これにより、若手が意見を述べやすくなり、ベテランも新しい視点を受け入れやすくなります。

  2. 成果の可視化:リバースメンタリングの結果を可視化し、成功した事例を具体的に示すことが重要です。たとえば、学びを経て現場での業務改善が実現したケースや、若手メンバーのアイデアが採用された具体的な成果は、とても効果があります。

  3. 定期的な評価と改善:実施後には定期的な評価を行い、メンタリングプログラムの効果を分析しながら改善点を見つけることが大切です。これにより、次回のサイクルでの質が向上します。

他の成功事例の具体例

  • NPO法人メンターキャリアでは、リバースメンタリングを導入し、若手がインターン生とベテランスタッフの双方から学ぶ機会を設けています。これにより、若手が助言を受けると同時に、ベテランが新しい視点を取り入れることができ、双方にとっての成長が促されています。

  • 某公益法人では、地域の若い人材を対象に、ベテランの専門知識と経験を結びつけるメンタリングプログラムを実施。若手が新しい取り組みを提言し、その実行過程でベテランからのフィードバックを受けることで、地域貢献にもつながる成功事例を生んでいます。


と、いうのがGensparkさんのお答えでした。(まだまだ続きは出てくるのですが)
とりあえず考え方や手法などの大枠はわかった気になりましたが
さて、
若い人からの意見をもらうようにすること とか
聞き出していく場づくり、その設定などはそれぞれの団体に応じて工夫が要るんだろうな。
わざわざ「リバースメンタリング」と言わずに取り組めた方が良いのか、 又は「リバースメンタリング」という目新しい言葉を使い、古い方の方に意識(「昔はこうだった」みたいなことに囚われないよう)してもらった方がいいのかはそれぞれの考えどころなんでしょうね。

ま、自分としてはとりあえずこれからも新しい人、若い人に「ものが言いやすい場」をいかに作って行くのかをまずは意識し続けたいかな って思ったところです。


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