見出し画像

認定調査の後|Be Mother介護シリーズ

—情報を制するものは、介護を制す!ー
Be Mother共同代表、介護福祉士の荻野真由美です。


利用者さんの言葉

前の職場(介護施設)では、
「子育ては、期間限定。子育て期間中が人生で一番幸せよ」
と利用者さんによく言われました。

その時はピンと来なかったけれど、
本当に子育ては、期間限定(いや、一生親ですが・・)。

毎日毎日の幸せを噛み締めたいなあと思っています。

一方、
介護は、終わりが見えにくく、
先が見えない不安に襲われることがあります。

情報を制するものは、介護を制す!

正しい知識や情報をキャッチして、その時に備えて欲しいと思います。

「認定調査が終わったら?」

前回は、認定調査について取り上げました。

認定調査を受けると、
「介護認定」の通知が送られてきます。

介護認定は、7段階に分かれています。
要支援1、要支援2、要介護度1―5までの7段階です。

また、介護認定は原則として2年に1回見直しが行われます。

しかし、途中で体調や、家族の状況が変わった場合は、
再申請することが可能です。

要介護認定によるちがい

要介護認定によって、異なることは2点あります。

1点目は使用できるサービスが違います。

例えば、
特別養護老人ホームに入居できる人は、
原則として、要介護度3以上になります。
(注:地域やその方の状況によってその限りではありません)

そして、2点目は、費用負担。

介護認定によって、介護保険で支給される金額が異なります。

例えば、
要支援1
毎月約5万円までのサービスを使用できます。

要介護度5
毎月約36万円分のサービスを1割負担(所得によっては2割、3割)で使用できます。(残りの9割は介護保険から事業所に支給されます)

こうみると、介護度が重い人の方が一見、得なように感じます。
しかし、介護保険のサービス料金は、介護度によって異なります。

要介護5の料金が一番高いので、自己負担も当然ながら高くなります。

自己負担額のちがい

例えば、通所介護の費用も、
要介護度1の人だと1日約600円に対し、
要介護度5の場合は約1100円かかります。

実際、
「要介護度認定が上がった(重くなった)から、払う費用が増えたため、サービスの利用を減らした」という声もあります。

しかし、事業所側から見ると、
要介護度1と要介護度5では、
行わなければならないサービスが異なってくるため費用が異なるのは、
当然のことかなとも思います。

介護保険サービスの専門家とは

このように、
介護保険のサービスの利用は一見複雑なように見えますが、
その問題を解決してくれる専門職が、

ケアマネジャー(通称:ケアマネ)です。

ケアマネジャー(正式名称「介護支援専門員」)とは、
高齢者や障害者などの介護が必要な人たちに対して、
適切なサービス計画(ケアプラン)を作成し、
その実施をサポートする専門職です。

ケアマネジャーは、
利用者とサービス提供者の間の調整役として、
利用者がその人らしい生活を送れるよう支援します。

例えば、
月曜日は訪問介護を、
火曜日は通所介護を・・・など、
1週間の基本的なサービス計画を立てます。

そして、その計画をもとに、利用者はサービスを受けます。

また、ケアマネジャーが、
それぞれのサービス事業者との調整なども行います。

実は、このケアマネジャーが、
介護保険制度を使う場合の重要なキーマンです。

ケアマネジャーは
家族やご本人と相談しながらプランを作成してくれますので、
家族の要望などをきちんと伝えることが大事です。

介護サービスの利用を左右するもの

ケアマネジャーと良好な関係が、
介護保険サービスの利用を大きく左右すると言っても過言ではありません。

ちなみに、ケアマネジャーは、
「介護支援専門員研修」を受講し、
修了試験に合格しなければなりません。

また、その研修を受講するためには、
福祉の専門的な資格が必要になります。

なお、ケアマネジャーも、
お住まいの地域の行政や地域包括支援センターで
紹介してもらうことができます。

介護保険サービスを使うためには、
様々な手続きが必要です。
普段聞きなれない言葉も多く出てきます。
いざその時に、慌てないように、


少しずつ情報をキャッチアップしておくことが、とても大切

だと思います。

※なお、本日のコラムに書かせていただいた利用料金については、およその概算を示しております。
皆様のお住まいの地域やお客様の状態によって異なりますので、ご了承ください。



Be Motherのオンライン個別相談受付中

Be Motherでは
海外生活中に日本に住んでいる高齢家族などの
介護に関する個別相談も開始しました
海外経験のある医療/福祉の専門家とお話してみませんか?
お問合せはこちら


ホームページはこちら

Instagram
X(旧Twitter)
更新中です

最新のイベント情報もお伝えしています
アクセスはこちらのlit.linkから

いいなと思ったら応援しよう!

Be Mother
応援お願いします!いただいたチップは運営費として活動に使わせていただきます。