【Jリーグ超厳戒態勢 スタジアム現地観戦】2020シーズン第4節川崎フロンターレvs柏レイソル
2月22日(土)第2節川崎フロンターレvsサガン鳥栖以来、約4ヶ月振りのホーム等々力競技場。今日はピッチに最も近い、ピッチサイドシートでの観戦。
Jリーグでは、"Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン"を策定。村井チェアマンを中心に、迅速な対応で早期の観客動員態勢を実現。
Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン
https://www.jleague.jp/img/pdf/2020_0627_17276.pdf
ガイドラインの目的
⚫ 感染を最大限防ぎながら、Jリーグを再開する
○ 国民や地域の活力に貢献する
○ クラブ、リーグの事業継続を実現する
⚫ その際、感染リスクを下げるために関係者が遵守すべき基準を示す
⚫ 感染が生じてしまった場合の適切な処置について示す
Jリーグ、クラブ、サポーターが一丸となって同じ方向を目指すための指針で、Jリーグサポーターには一度は目を通していただきたい内容です。
超厳戒態勢時(7月10日〜)
1. 周囲との間隔 イスの中心から半径1m以上の間隔あける
2. 上限は、5,000 人または会場収容人数の50%で少ない方とする
3. 席割はクラブにて決定する
4. ビジター席の設置はしない
5. チケット販売は下記の通りとする
• 1 試合毎の販売
• 販売期間は 1 週間程度
• シーズンシート(SS)のみ、ファンクラブ(FC)のみ、一般発売有無はクラブにて決定する
第4節はJリーグ再開後初めての観客動員した超厳戒態勢時での開催。
川崎フロンターレvs柏レイソルが開催される等々力競技場の収容人数は通常約26,000人。
座席は、周囲との間隔を「イスの中心から半径1m以上」をあけたうえで、「上限5,000人」、さらに「全席指定席」での運用。ビジター席の設置はありません。
本日の入場者数は4,724名。
新しい応援スタイル
川崎フロンターレでは新しい応援スタイルを提案。声援なし、手拍子なし、タオルマフラーを掲げるだけの応援スタイルに統一。
選手入場時は声を出し歌いたい気持ちを抑え、タオルマフラーを掲げ、揺らし、心の中で、選手たちへの想いを伝える。
半径1メートル以上周囲との間隔があり、前後左右に空いた座席にタオルマフラーや過去のユニフォームを各々のサポーターが掛け、"paint it blue"の世界を創り出す。
新しい応援スタイルで感じられること
静寂に包まれている時間帯もあり、どこか練習試合のような感覚にも陥る。話声もほとんどない、いつもと違う静かなスタジアム。
キックオフ前の円陣の声、選手間のコーチングの声、監督の指示の声、ベンチ選手の鼓舞する声…"声"が届く。体と体が当たるタックルの音、シュートブロックの音、ボールを蹴った音…"音"が響き渡る。
今までの試合では聴くことのできなかった"声"や"音"が聴こえる。
声援や手拍子が禁止されている中で、できることは"拍手"と"タオルを掲げること"のみ。いいプレーが出た際には自然と大きな拍手が沸き起こる。
テンポのいいドリブル、テンポのいいパスワークにはより大きな拍手が沸き起こる。
拍手だけでこんなにも、スタジアムに一体感が生まれることは新しい応援様式で感じられた、一番の収穫。
感情や声援は"拍手"でも伝えることができる。
選手の声から広がる拍手
象徴的だったのは、後半11分柏レイソルFW19呉屋大翔選手にゴールを許した後、キックオフの前のこと。
ベンチから控えGK24安藤駿介選手が、ピッチ上の仲間を鼓舞する声をかける。
安藤「もう一回!もう一回!」
その声は失点で落ち込んだ空気のスタジアムに響き渡ると同時に、メインスタンドのサポーターから拍手が広がっていく。
選手の一声をきっかけに、声援の送れないサポーターの気持ちが"拍手"に乗り移り、伝わる瞬間を感じた。
満員のスタジアムが戻って来るために
新しい応援様式を楽しみながら、今自分たちにできることを。
2020/07/11
Text by:がが(Twitter/instagram)