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優しい性格には種類があって全然違う
優しい人にもいくつか「種類」がある
普段から優しい態度を取っているからといって、一括りにみんな同じ『優しい性格』とは言い難いです。
優しくする動機
内心で考えている事
優しい行動に出る状況
優しさの種類
優しくした結果への期待や感じている事
などに違いがあり、9種類あると考えられます。
私は自他ともに認める優しい性格の人間ですが、
『優しい人は○○』と題されたコンテンツを読んでも、「優しい性格だけど、私は全然違うんだよなぁ」と思っていたので書きます。
この文章の構成は
見出しの後に
優しさの種類を一言で表す
どんな人が当てはまるか
特徴
優しさの動機
結果に対して内心はどう思ってるか
優しさが出る時
個人的な一言
というように書いています。
周りから優しくするように言われてきたから
優しくする
『皆に優しくしないといけないから優しくしなきゃ。ちょっと疲れるんだけど。』
外向きには気を使って優しくする一方で、気の置けない親しい人にはその溜め込んだ愚痴を吐くこともある人が当てはまります。
優しい人で思い浮かぶ代表的な特徴です。
個人的に日本人に多い気がします。育ての親などに言われて、優しくあろうとしているのか、文化に影響されているのか。優しくするきっかけは証拠を持ってないのではっきりとは言えません。
基本的に常に優しくあろうとします。
本人の性格とは関係ないので、深く知り合うと優しくないと分かる事も。よって自然とストレスを溜めていきます。
優しいと思っていたら違ったとしても、裏の顔があるとか悪く言わないでくださいね。本人は頑張っています。もしあなたが大丈夫であれば、優しくしなくてもいいと言ってあげてください。
不穏な雰囲気になるのが怖いから
優しくする
『気まずい。でも笑顔、笑顔。』
下手に出て、あなたの様子を伺いながら振る舞う人が当てはまります。『荒波を立てたくない』とも言います。
本人は当然疲れます。このタイプはネットで
『優しい つらい』
と検索すると出てくるタイプです。
新型コロナウイルスが流行した時からこのようなタイプが多くなったなと思います。
マスクを着けて最小限しか喋れなくなった数年間は、人がたくさんいる中で意見を言い出す場面がめっきり減りました。
学校の集会や決め事では、無言のコミュニケーションと言うか、前に立った人が察して意見を汲んであげなければ誰からも意見が出ない。各人で紙に書いてと指示すれば意見がやっと出せることが私の環境には頻繁にありました。
このような状況が続いたからこのようなタイプが増えたのかもしれません。
このタイプと話をする最中に『何でもいい』などと言われた場合は、あなたがビシッと決めて構いません。
相手には「何かあるなら必ず言う事」「自分はあなたを察してあげられない」とはっきり言った上で、自分の要求を言わなかった責任は相手にあるということにしても問題はありません。
相手の事を察して決めてあげようとしても、向こうもあなたに合わせたいと思っているので、消極的な読み合いのような雰囲気が流れて結果的に気まずい雰囲気になります。
「自分は意見が無く、合わせます」というのも一つの意見ですので、それを口に出せばよいのですが…
内容にかかわらず、あなたが決める事でこのタイプはとっても安心します。
但し、リスペクトは忘れてはいけません。
ロール(役割)を果たそうとして
優しくする
『仕事だから、優しくするべきだ。』
お客様を相手にしているんだから優しく対応しなければならない。
児童に話しかける時は優しく。
という考えによって行う優しさ。
『周りから優しくするように言われてきたから優しくする』
と
『ロール(役割)を果たそうとして優しくする』
は言葉は似ていますが、
前者は、その人の性格全体で優しくあろうとします。
後者は、役割を果たす間は優しいですが、役割の範囲外になると優しくする必要性はなくなり、態度を変える場合があります。
仕事中は親切で、仕事が終わると不愛想な素の性格が表れる
というのが具体例です。
ギャップに驚くこともあるかもしれませんが、悪い事ではありません。公私で見せる一面が違ったり、演じることは普通です。
社員としてのAさん
プライベートのAさん
は別の人ですので、別の2人として認識しましょう。
利害があるから
優しくする
『好きな人を振り向かせたい。好かれたい。優しさでアピールだ!』
『昇進させてくれよ?こんなに優しくしてあげているんだから。』
『優しくするから叱らないで…』
優しくすることで目的を達成しようとする場合に行う優しさです。
目的や動機は様々ですので割愛しますが、
個人的には、
良いか悪いかの判断は手段ではなく、
相手の目的と自分1人への影響を純粋にどう感じるかで決めれば良いと思います。
目的が達成されれば、もはや優しい人とは言えない態度に出ることもあります。付き合う前は優しく、付き合ってからは性格が違ったという場合は、付き合うことが目的だったのでしょう。付き合ったことで出来る何かを達成したのかもしれません。
優しさを受け取ったとしても、純粋に嬉しい気持ちとは別に、相手はその優しさによって何を訴えているのかを客観的に認識しておくと悪い事にはならないかもしれません。(筆者自身はそのような経験が少ないので参考になるかは分かりません。)
社会規範・礼節を守っている
『交通機関で座席が必要な人に席を譲ってあげるのは当たり前。
電車にもバスにも書いてあるからそうしてるだけ。』
規範や礼節などのすべきことはもちろんする。それはしないといけないからしているだけであって、自分の心に優しさがあるとは感じてない。
性格は悪くは無いが、良いとも言えない人がこのタイプに当てはまります。
規範だったとしてもしない人は多いので、それが出来てる人は優しい人に部類できるでしょう。
但し、消極的な優しさであることは覚えておきましょう。助けを求められたら、もちろん助けます。規範ではないものや、自ら積極的に考えて先回りして動くような優しさまではしません。
人間失格の中で『礼儀さえ守っていれば、たとえどんな人であっても社会から受け入れられるのだ』みたいなことを言われていたような(記憶が曖昧で申し訳ないです。)
個人的に
日本で礼儀とされている標準的な優しさは時代が進むにつれてレベルが高くなっていると思います。
最近は普通の人がするべき優しさは、本当に優しい人と区別がつかない程です。
人間が全体的に優しいのはとても良さそうですが、そんなに優しさを社会の一人一人に求めていてはちょっとでもぶっきらぼうな方は生きにくいだろうなと感じてます。人間はそんなに優しいはずがないのに。
そんな規範を守れる人は一見優しい人でしょう。
固有の信念を持って行動している
『本当の優しさとは何かを考えた。
優しさは甘さじゃない。相手の為になら時には厳しい態度を取る勇気がある人や最後までサポートする勇気を持って優しくするのが本当の優しさだ。』
(AIによってそれっぽい信念を生成しました。)
信念による行動の結果、他人はそれを優しいと評価した。
または
優しくする動機は自分の中にあり、外に求めるようなことはしていない。
そのような人が当てはまります。
自分の揺るがない考えによって行動しているので、
相手の事を捉えて働く優しさではないので、相手と自分の思う優しさがかみ合わない時には
一方的な押し付けたような優しさにもなることがあります。
一方で、周りに優しくあるように言われたとか、他人の心を読んでそれに応じるように行動していただけ、社会規範だからといった誰かに求められた優しさではない。よって人によって変わってしまう優しさよりも
一貫性のある、強い優しさを持っています。
一貫性のある行動をするので、相手が優しいと認識すれば、常に優しい人です。
勿論、言われたら言動を改めてくれる可能性はあります。
他人の事はどうでもいいから寛容である・無関心である
『自分は自分。他人は他人。』
人に過度に期待しない、執着しない。人に興味がない人が当てはまります。
これは
相手の受け取り方によるものが大きいです。
優しいと思う人は優しいと評価します。
『黙って急に居なくなる』もこのタイプの人かもしれません。
相手に傷ついて欲しい期待も変わってほしい期待なくので、別れの最後に助言も暴言も吐くこともありません。
気にしないからこそ、出家したかのような落ち着きを手にしており、物事や人を何もなく平等に捉えます。
周りがどんな評価をしようと、本人はしたい事をする。それが人に対して優しい行動であれば、相手はとても優しく感じます。
さらに、優しくした相手にも興味や期待をしていないので、見返りを求めていない優しさ持っていると思われます。
全員を何の良し悪しも先入観もなく、ノーマルに見てくれる。
期待がないから、誰かが失敗して自分の期待を裏切られて怒ることなんてことが無い。
それを失敗しても怒らない優しさに写ります。
常に、何にもとらわれず
見た目以上に内心では何も思っていません。
しかし、相手の為を本当に思って言わなければならない事も、ガミガミ言わないので、
(表面上)優しいと評価されているだけという事もあります。
他人が評価した結果で優しいとされているので、
相手が
優しいと思ったら、
よくよく付き合ってみると何も思っていないだけで共感も乏しい
と捉え、
今度は薄情と言ったりします。
あくまで他人から優しいと評価されている人なので、
深く付き合ってみると、共感が乏しく、何も思っていないだけだと分かります。そうなると、今度は薄情だと言われることもあります。
当人はそれについても何とも思ってません。
無償の愛(アガぺー)によって優しくしてくれている
親や親戚。
他人であれば愛想を尽かすようなイヤイヤ期でも反抗期でも、それで何度も怒鳴っても
そんな過去に構わず育ててくれる。そんな優しさです。偉大。
今までのように説明するような優しさではないので、感謝しつつも、これくらいで割愛します。
元より優しい性格だから
『なんでそんなに優しいの?って聞かれても…元々こういう性格だからなぁ。普通に行動してるだけ。』
他人に言われたから優しいわけじゃない。
自分で信念があるから優しくしてるわけでもない。
規範だからやってるという感じでもない。
特に理由は無いけど、素行がそうだった。努力もしていない。
困ってる事に気づいたらが居たら何かしてあげたいと思うし、出来るならやるよ。その方がすっきりするし、落ち着く。
という人が当てはまります。もしかしたら筆者が言い表せていないだけかもしれません。
これが正直な気持ちなら、根っからの優しい性格の人だと思います。
もしあなたがこのタイプの人であれば、個人的に気を付けていただきたい事があります。性格が優しいからといって、行動まで優しくできているかは別です。優しくしようと思ってしたことが相手に迷惑であったり、マナー違反であることもあるので、一度優しい行動について調べることをお勧めします。特にデートや男女間の付き合いでは。
共通して言える優しい人の特徴
優しい性格と一口に言っても、その心は様々です。
優しい性格と自己紹介しても、あなたの優しさと相手のイメージとは別物かもしれません。
『優しい人が好き』というセリフも今までの9種類のすべてにが対象ではありません。
(先回りして気づいたり、能動的に動いてくれて、その行動も好意的に受け取れるものである、そんな人です。受け身で『やって』といわれたら『うん、いいよ』と常に言ってる人は対象外です。)
しかし共通して言えることもあります。
ほとんどが人として共通している事ですが、優しい人と居ると忘れてしまいがちな当たり前の事です。
優しさに漬け込む横暴な態度には我慢できない。
優しい人でなかったとしても、人として当然の反応です。
何かしてもらったら、「いただきます」くらい形式上の感謝でもいいですので言葉や態度に表わしましょう。
やってもらえることに慣れたり、
まるで勝手に生えてくる果物を採って食べるかのように、当然のものとして利用してはいけません。
あなたに与える優しさはありません。
怒らない訳じゃない
口にしないだけで、心では怒りの感情が爆発してる時もあります。
または、逆鱗が普通の人とは違う場所にあるだけで、
普通なら怒るところで怒らない。
普通なら怒らない所で怒るだけかもしれません。
普段怒らないひとが怒ると、周りの人は驚きや予想外も相まって強く印象に残ります。
しかし、普通の人の方がよっぽど怒る頻度が多いです。
珍しいからといって怒ったことを話題にもしないでください。あなたに飛び火しますよ。
嫌いな人もいる
いきなり嫌うこともあります。
優しくしたくない人もいます。悪口も言えますよ、人間ですから。
優しい人が優しくしてない場面は少ないですが、もう優しくなんてしないと心に決めた人もいるはずです。
365日24時間優しいとは限らないし、優しさは無尽蔵じゃない
優しい人でも、誰にも優しくできない時はあります。
お喋りな人が病気になれば、元気が無くなってお喋りできないのと同じです。
それを裏の顔のように思わず、今日はエネルギーが無いのかもな、虫の居所が悪いのかもしれないとか思ってください。
数人に優しくし過すぎて、少量だけど多数の人に優しさを振りまき過ぎてエネルギー切れを起こすことがあります。
回復期間が必要なので、休ませてください。
いつも優しくしてくれてるお礼に、逆に優しくしてくれてもいいんですよ?(もし可能ならで良いので。多分、回復した暁には余計に感謝されまくります。)
最後に
優しい人についての理解が進めば、書いた甲斐があります。
優しい人が自分の性格を理解する手伝いになれたら、幸いです。
筆者は将来、
『優しい人が損をせず、上手く生きるやり方』について本を出したいです。
どうかお見知りおきを。