【GW】沖縄 読谷村2度目のトラベルノート|振り返り✈️羽田-那覇1名往復0(ゼロ)円旅の記録(航空券のキャッシュアウト0円)
今回は書き溜めたトラベルノートの21話目。
2024年ゴールデンウィークに沖縄の読谷村に妻と旅行に行ったときの話を記録していきます。
沖縄に行くたび、新たな発見や癒しがあり、その魅力に惹かれて「また来たい」と毎回感じます。豊かな自然、青い海、穏やかな雰囲気の中で過ごす時間は特別で、何度訪れても飽きることがありません。
とはいえ、唯一「こうなったらもっといいのに」と思うのが、交通の不便さについてです。那覇空港からの移動ではモノレール「ゆいレール」もありますが、距離は首里までで限られており、それ以外のエリアに向かうにはバスが主な手段になります。しかし、バスは混雑しやすく、ゆっくり景色を楽しむどころではないことも多々あります。タクシーは手軽な一方で割高ですし、レンタカーも利用者が多く、駐車場探しや交通渋滞が課題です。また、せっかく沖縄でお酒を楽しみたいときは運転を控えたいので、自由に動ける交通手段がもう少し整っていたら…と感じずにはいられません。
調べてみると、沖縄に鉄道がないのには深い理由があることが分かりました。戦後、アメリカの施政下にあった時代、インフラ整備は軍事優先で、鉄道はその対象外でした。さらに、沖縄本島の細長い地形や、石灰岩の地盤のためトンネル建設は技術的に困難で費用がかさむことから、鉄道計画は度々頓挫してきたそうです。加えて、不発弾の存在も大きな障害です。ゆいレールの建設時にも不発弾が見つかり工事が一時中断されたことがあり、地元の方には「やはり鉄道は難しい」という意識が根強くあるのかもしれません。
こうした背景から、現在の沖縄の交通はバスや自家用車中心となっており、観光客にとってもレンタカーが一般的な移動手段です。しかし、観光地周辺では渋滞が頻発し、特に那覇市内の混雑は独特で、のんびりした空気とは裏腹に、移動が一苦労に感じることもあります。
それでも、沖縄には何度も行きたくなる不思議な魅力があるのです。少しの不便さを超える楽しさや、ここでしか味わえないリラックス感があるからこそ、毎回「また来よう」と思うのかもしれません。交通事情が改善されるともっと嬉しいですが、それ以上に心に残る思い出ができる場所だからこそ、これからも繰り返し訪れることになるとおもいます。
今回のサムネイル画像は、残波岬でジンベイザメとスノーケリングを楽しんだ時に撮ったジンベイザメが大口を開けた瞬間の写真を使いました。それでは本編をどうぞ。
2024年5月2日(木)那覇から読谷へバス旅スタート、海沿いコンドミニアムでのんびり滞在
今回は海沿いのコンドミニアムタイプの宿泊施設で、リゾートホテルのようなプールや大浴場、イベントなどは無く、目の前の海で遊ぶことが目的。そのため、以前トンガ旅行用に購入したスノーケリングセットを持参することにし、荷物もいつもより多めになった。キャリーケースはほぼ半分が海遊び用のグッズで占められていたため、できるだけ荷物を減らそうと工夫した。ゴールデンウィーク後半で、休前日から有給を取り、旅行初日は平日からの3泊4日の旅となった。旅行前にも少し準備があったので、覚え書きとして残しておく。
【旅行前日までの流れ】
今回は、なるべくお得な旅先を探したものの、最終的に那覇行きに決定。料金は特別割安というわけでもなかったが、4月21日に取った航空券は貯めていたeJALポイント(2人で115,716円)で全額支払うことができたので満足。宿泊先は広さや立地、費用対効果を考えた結果、ビーチフロントの66㎡のコンドミニアムタイプに決めた。当初は1泊20,054円、3泊で60,162円だったが、出発直前に妻が価格をチェックしてくれたおかげで、再予約することで1泊16,941円、3泊で50,825円になり、約1万円の節約に成功。妻には今回も「貢献賞」を贈ろう。念のためAGODAで問い合わせ、予約変更が正しく反映されていることも確認し、9,337円の返金も保証された。
旅行初日は、羽田を10時30分出発だったので、前日に準備を整えて早朝出発。ゴールデンウィーク中の日中で、8時頃には通勤中の人々の中、羽田に向かった。ラウンジで少し歓談して予定通り出発。妻希望の左側2席を事前指定していたため、東京上空の眺めを楽しめた。帰りの便はほぼ満席で中3席のところしか取れなかったが、復路も直前まで空席を確認し続けるつもりだ。ラウンジで過ごした後、搭乗ゲートへ向かい出発、遅延なく那覇に到着した。
那覇到着後、妻は前回県内移動のため買えず、楽しみにしていた免税サングラスを帰りのために下見し、その後、荷物受け取り場へ。免税店に長居していたため、ターンテーブルが既に止まっていて少し驚いたが、インフォメーションで無事に荷物を受け取ることができた。外に出ると曇り空で、雨が降りそうな天気。タクシーにするか迷ったが、事前に調べていたバスでホテルに向かうことに。まずはゆいレールで旭橋駅へ。ゆいレールは妻にとって初体験で、迷わず那覇バスターミナルに到着。
小雨が降り始め、出発までの時間を待合所のファミマでサータアンダギーなどを買って軽く腹ごしらえ。あっという間に出発時間となり、バスに乗車。路線バスは荷物置き場がなく、通路が狭いためスーツケースの置き場に苦戦したが、何とか荷物を車内で落ち着かせることができた。
渋滞もあって約2時間かけ、やっと降車停留所の「読谷診療所前」に到着。
路線バスの狭さと車内混雑、長時間乗車で少々疲れも出てきたため、帰りはタクシーにしようと決めた。小雨の中、スーツケースを引きずりながらホテルへ向かう。事前にYouTube等で確認していた周囲の様子から場所はすぐにわかり、住宅街を進んだ先にホテルがあった。
少しわかりづらい入口を妻が確認しに行き、無事にチェックイン。古さはあるものの清潔で広々したスペースで、フロントのスタッフも丁寧だった。
部屋は5階の66㎡もあり広く、ベランダから海が一望できる。2つの寝室とバスルームがあり、1つは荷物置き場、もう1つは物干しに使った。部屋の撮影と荷下ろしを済ませ、夕方になったので散策と買い物に出発。妻が作った周辺マップをもとにビーチやスーパーへ。途中で寄りたい飲食店の位置も確認し、口コミの良い本業が肉卸の居酒屋「勝」で夕食をとることにした。
スーパー「ザ・ビッグ都屋店」ではコーヒーやナッツ、牛乳などを購入。
居酒屋「勝」では和牛ステーキやソーメンチャンプルなどを堪能し、合計で2人分が6520円とお得だった。
帰り道で妻が蚊に刺されてしまったが、石垣や宮古ほど虫は多くない印象。疲れたのでお風呂に入って早々に就寝した。
2024年5月3日(金)快晴の読谷で挑戦!サンセットSUPと沖縄そば
朝は8時に起床。空は快晴で、ベランダから眺めるオーシャンビューは今まで訪れた中でも特に美しい。
朝から贅沢な気分に浸りつつ、朝食会場へ向かう。予想通り、朝食会場は合宿所のような造りで、ビジネスホテル「ルートイン」を少しグレードアップした程度の内容だ。あまり期待していなかった分、さほど気にならず、さくっと朝食を済ませる。
部屋に戻り、今日の予定を決めるために現地ツアーを探すことに。「じゃらん」で調べたところ、「青の洞窟」とサップがセットになったお得なツアーを発見。即座に予約を入れたが、直後に電話がかかってきて、満員で予約が取れなかったとの連絡が。仕方なく、同じショップが催行する「サンセットサップ」のツアーを予約することに。さらに、妻がやりたがっていたジンベエザメと泳げるスノーケルツアーを翌日の13時に予約。ここでしか体験できないことなので妻も嬉しそうだ。サンセットサップの集合は16時半なので、タクシーで向かうことにし、それまでの時間で再び、ザ・ビッグ都屋店へ買い物に出る。
隣にあるダイソーでビーチマットと2リットルのお茶を購入し、夜にビーチで星空を眺める計画も立てる。
ダイソーでは2畳サイズのビーチマットを2つ用意。ザ・ビッグ都屋店では朝食に果物がなかったためカットスイカを購入し、味付けもずくやお菓子なども買い足した。帰りには妻が調べていた沖縄そばの名店「花織そば」に立ち寄ることに。昼時から少しずれていたが、人気店のようで、店内はほぼ満席。店内には山田孝之さんなど芸能人のサインがずらりと並ぶ。
私たちは「花織そば」(牛筋肉と角煮入り)と「沖縄そば」(角煮のみ)を注文。妻が「これまで食べた沖縄そばで一番おいしい」と喜ぶほど確かに美味だ。ただ、事前情報通り、麺の量が多くてボリューム満点。満腹になりホテルに戻った。
少し休んでからフロントにタクシーを呼んでもらおうとするも、時間指定は不可とのこと。16時10分前に再度電話をして呼んでもらい、なんとか無事乗車。運転手は最初少し不愛想に見えたが、最後にはメーターを止めて道案内をしてくれたりと親切だった。ダイビングショップ「ゴリダイブ」に到着。
普通の住宅を改装したような小さなショップ。店員が準備を整える間に、戻るとツアーの注意事項を説明してもらう。オーナーの「ゆうさん」が一人で運営する店のようで、話してみると親しみやすい雰囲気で、車に乗りサンセットサップの会場へ向かう途中、ゆうさんがテレビで放送されていた「旅するサップ」の関係者だとわかり、妻は楽しそうに田中律子さんの話をしていた。
サップは太ももの筋力を使うため、最初はかなりきついらしい。実際、思ったよりも大きな板を見て驚く。底には金属製のフィンがあり、鋭く感じて少し怖い気もする。
ビーチでサップの乗り方を習い、まずは膝立ちでスタート。最初は安定して漕げたが、立ち上がった瞬間にバランスを崩して海へ落下。なかなか板に上がれず、体力が消耗する。何とか立て直したものの、落ちたときに太ももをひねったのか力が入らなくなり、以後は立つのは諦めることに。一方、妻は一度だけ落ちたが、その後は持ち前の体幹で見事に乗りこなしていた。
ツアーの最後には、ゆうさんがたくさん写真を撮ってくれたので、良い思い出に。ツアー後はシャワーを浴びて着替え、ゆうさんが車でホテルまで送ってくれたためタクシー代も浮いた。ホテルに戻るとさすがに疲れがピークで、水着を洗って干した後、軽くお菓子を食べてそのまま寝てしまった。そして、翌朝気づいたが、夜中に私が疲れすぎたため、妻はジンベエザメツアーをキャンセルするメールを出していたらしい。
2024年5月4日(土)読谷でジンベエザメと感動の対面、星空も満喫の1日
朝8時に起床し、今日も快晴の空と美しいオーシャンビューに心が躍る。ベランダからの景色はまさに絶景で、何度見ても飽きない。実は、昨日の夜、妻が私を気遣って「ジンベイザメツアー」のキャンセル連絡をメールで入れてくれていた。朝一でツアー会社「トップマリン」に再確認の電話をしてくれたが、キャンセルは全額支払いとの事務的な対応だったため、せっかくならと予定通り行くことにした。もともとジンベイザメと泳ぐのは楽しみにしていたので、気遣ってくれた妻に感謝しつつ、予定変更を伝える。
いつもと変わらぬ朝食を軽くとり、部屋で少しのんびり過ごした後、12時半頃に「トップマリン」のある読谷漁港へ向かって歩き始めた。海沿いの一本道で迷うことなく到着。
店員に声をかけると少し慌ただしい様子で、コインロッカーに荷物を預けるよう促され、度付きのマスクも貸し出してくれた。ツアーに参加すると、記念品として琉球ガラスのグラスを2つもらう。さっそく船に乗り込み、10分ほどでジンベイザメがいる生簀(いけす)に到着。餌付けが始まると、大きな口を開けて餌を吸い込むジンベイザメの姿が迫力満点で、すぐ真下で見るその大きさと動きに圧倒される。妻もカメラで次々と良い写真を撮り、初めての体験に二人で大興奮だった。
ふと周りを見ると、1〜2メートル下の網にダイバーがつかまってジンベイザメを観察している姿が。事前にはダイビングだと網の中に入れると聞いていたが、実際は網の外から見学するだけのようで、スノーケルで十分だった。その後、パンくずをもらい魚への餌付けも試したが、ジンベイザメの餌付けが終わった途端に魚が減ってしまい、少し残念。それでも貴重な体験となり、船を降りてからはシャワーを浴び、大きなジンベイザメの絵の前で記念撮影も楽しんだ。
小腹が空いたので、漁協の食堂で軽く食べることに。しかし、既に閉店時間だったため、天ぷらなどの軽食を販売している市場形式の売店で軽く食事をすることにした。
もずく天や白身魚、イカの天ぷら、海ぶどうを買い、外のテーブルで食事。日差しが強かったので、妻は日焼けを避けるため日傘を立てて日陰を作る。ところが、風で日傘が動き、醤油の器を倒してしまい、妻の白いワンピースに醤油がかかってしまった。慌てて拭いたが汚れが落ちず、妻は水道で念入りに洗って無事にきれいに。ひと安心し、旅行中のアクシデントも笑い話になりそうだ。
その後ホテルに戻り、少しゆったり過ごした後、夕暮れのビーチへ。日没が美しく、どこから撮っても絵になる景色で、同じように宿泊客もビーチに出てきて夕日を楽しんでいた。完全に日が沈むまで写真を撮り、部屋に戻る。
夕食は、地元で評判の泡盛パブ「読谷物語」へ。
店前で記念撮影をし、入店すると、予想以上に洗練された木目調のインテリアで驚く。客層は地元の人が多く、基地関係の外国人や奥様グループが英語で談笑していたりと少し高級感も感じるが、料理の価格は東京の居酒屋程度で、むしろ良心的。料理も上品な量で美味しく、6品ほどと飲み物を頼んで6,700円ほどと手頃だった。
部屋に戻る前に、ビーチで星空を見る計画を思い出し、ダイソーで買ったビーチマットを敷いて寝転がった。雲ひとつない星空が見事で、スマホの夜空モードで撮影すると星がしっかり写り感動した。すると妻が驚きの声をあげ、風でマットがめくれて顔に砂がかかってしまったらしい。醤油の時は機転で解決したが、砂は顔に保湿クリームがついていたためなかなか取れず、妻は少し困った様子に。その後部屋に戻り、シャワーでしっかり砂を落として今日の締めくくりとした。こうして、楽しいハプニングも多かった最終日が終了。満足して就寝した。
2024年5月5日(日)読谷と絶景オーシャンビュー、沖縄旅の締めくくり
朝は8時に起床。最終日のランチは、初日に訪れた「勝」にもう一度行こうと計画していたが、残念ながらランチ営業はしていないとわかり断念。いつもの朝食をとってから部屋に戻り、妻はお風呂に入り、自分はパッキングを開始。そうこうしているうちに、チェックアウトの時間である11時になった。
チェックアウト後、DDアプリでタクシーを呼ぶとすぐに到着し、空港へ向かうことに。タクシーの運転手はおしゃべり好きで、沖縄に移住するなら「読谷エリアがいい」と話し、芸能人も多く移住していること、海ぶどうは冷やすと溶けてしまうこと、北部へ行くほど情が深い人が多いことなど、興味深い話が続く。空港に到着するまでずっと話してくれて、感じの良い人だった。
空港に到着し、残念ながら最後の座席確認をしてみたものの、希望していた二人席の窓側は取れず、チェックインを済ませて搭乗ゲートへ進む。妻のお待ちかね、免税店でのショッピングへ。サングラス選びにかなり時間をかけ、試着を繰り返してかけ心地とディスカウント率をじっくり吟味した結果、半額の24,500円でグッチのサングラスを購入。大満足の様子だった。
その後、サクララウンジでヒルバレーのキャラメルポップコーンを山盛り楽しみ、定刻通りに搭乗。
今回のフライトでは初めて都心上空を通るルート。着陸前に後方で小さな女の子が大泣きする場面もあったが、明るい時間に無事羽田に到着。
全体を通して、コストパフォーマンスの良さ(特に食事)や、ホテル前のオーシャンビューの素晴らしさ、ジンベイザメの希少な体験や初めてのサップ体験など、非常に充実した旅行になった。また読谷を訪れたいと思える旅だった。
旅の費用
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