二児ワーママ、時短で働く店長のリアル #店長の仕事 ~マイカさんの場合~
こんにちは。ベルパーク採用広報担当の加藤です。
今回は人気企画「店長の仕事」をお届けします。今回インタビューした“マイカさん”は、二児のワーママでありながら、時短で店長の仕事をやってのけるプライベートも仕事もアクティブな女性です。
「子供ができてからでも続けられる仕事なの?」
「会社や周囲の反応は実際どうなの?」
今回はそんな疑問を解消すべく、マイカさんに仕事もプライベートもたくさん語っていただきました!それではさっそくいってみましょう!
▽ 今回ご紹介するのはこんな人
お名前
マイカさん
経歴
2011年4月 新卒でベルパークに入社
2013年 副店長昇進
2014年 店長昇進
2016年 結婚、異動
2019年6月 産休、育休
2019年8月 第一子出産(男の子)
2021年6月 第二子出産(男の子)
2022年5月 復職
現在に至る
▽「店長になる」… マイカさんが描いたキャリアプラン
2011年に新卒で入社してから2013年に副店長、2014年に店長へと昇進しているマイカさん。驚きのスピードで昇進昇格を果たしていますが、マイカさん自身、ベルパークに入社当初から明確なキャリアビジョンを持っていたそうです。
それはベルパークの選考を受ける中で、採用メンバーから
「一人一人のキャリアを応援してる」
「バックアップしてる」
「キャリアアップを推進している」
という話を聞き、マイカさん自身、
「どうせやるならずるずる働くんじゃなくて3年以内に役職に就こう」
と考えるようになり、入社する頃には明確なビジョンを持っていた、とのことです。
入社後も「店長をやりたい」と人事のメンバーに話したり、上司や周りにもアピールしていたそうです。自分のやりたいことや “ありたい姿” を周りにアピールすることってとっても大事ですよね。チャンスを自分で掴みに行こうとする姿勢や態度がとても素敵です。
店長になりたい、とアピールしていたマイカさん。
「目標を叶えるには新卒だけど目立たなければいけない」
「目立つためには、営業実績でグループ1位をとらなければ」
そう考え、入社以来がむしゃらに頑張り続けました。そんなマイカさんのアピールや頑張りを上司はちゃんとみてくれていたと言います。
▽ 店長としてバリバリ仕事しながらも抱いていた葛藤
入社4年目で店長になったマイカさん。一見華々しいキャリアで充実しているようにも見えますが、その裏ではご本人なりの苦労があったようです。
それは『若い』ゆえに『人を動かせない』ということ、そして『人が辞めていくのを止められなかった』ということ。
マイカさんが店長になったのは入社4年目。年上の部下がいたこともあったでしょうし、自分より社歴の長いメンバーが部下になったこともあったでしょう。店長とあらば、女性であろうと男性であろうと、女性も男性も、年上も年下も、派遣も契約社員も正社員も、いろいろな立場のメンバーを動かさなければいけません。経験を積まなければ判断できないようなこともあったのでしょう、若さゆえの苦悩と言えます。
「辛い時期も多かった」と話すマイカさん。そんな時は入社して初めて配属になった店舗で面倒を見てくれた、自分と同じ女性の店長のことを思い出し、その影を追いかけて頑張っていたとのことです。その店長はもう退職してしまいましたが、今でもその店長の面影を追っているとのことでした。
▽ 結婚、出産、産休、復職、すべてイメージ通りに…
社会人6年目に結婚をし、その3年後には第一子を、さらに2年後に第二子を出産しているマイカさん。20代のうちに昇進・昇格、結婚、妊娠を、30歳になって出産を経験するという怒涛のイベントラッシュですが、これらは全てマイカさんのイメージ通りだったと言います!
驚くべきことに、百歩譲って結婚や妊娠を計画することはあったとしても、マイカさんのすごいところは育休中の給付金の支給額と復職のタイミングまできちんと意識し、逆算・行動していたところ・・・!
まずは育休中にもらえる給付金について。
皆さんは育児休業中の給付金の支給額の算定方法をご存知ですか?
育児休業給付金支給額は、
育児休業開始から180日間は、
[休業開始時賃金日額×支給日数(原則30日)]×67%
育児休業開始から181日目以降は、
[休業開始時賃金日額×支給日数(原則30日)]×50%
という算定方法で決まります。
要は、もらえる額は「休業開始時賃金日額」にかかっているのです。
マイカさんは休職前にそのことをちゃんと知っていたので、つわりで吐きそうになりながらも(!)、育休中の給付金を少しでもよくするため、月額8万円、年間にして96万円の手当が支給されるソフトバンク/ワイモバイル認定資格の最上位資格「エグゼクティブディレクター」の資格にチャレンジしに行ったのでした・・・!
ソフトバンク/ワイモバイル認定資格についてはこちらで解説しています!
そして次に復職のタイミング。
マイカさんが休職前につわりで吐きそうになりながら取得した「エグゼクティブディレクター」という最上位資格。なんとその資格の有効期限は3年間で、3年以上休職してしまうと、資格保有の権利を失ってしまい、無資格の状態で復職しなければいけなくなるのでした。無資格の状態で復職すると、資格をまた取得するまでの間は資格手当はもちろんもらえません。月額8万円、年間にして96万円のインパクトは相当なものがあります。
「この資格を失った状態で復職するのはもったいない!」ということで、マイカさんは、資格が失効になる前に復職できるよう保活(子どもを保育園に預けられるよう活動すること)を行ったと言います。
そして2022年5月、下の子はまだ10か月ではありましたが、お金のこと、これからのことを裁断し、保育園に子どもを預けることができたマイカさんは、無事復職することができたのでした。
▽ 産育休を前に不安に感じたこと
ライフプランのこと、お金のこと、いろいろなことを考えながら人生を突き進むマイカさんですが、やはり産休・育休前には不安を感じざるを得なかったと言います。
それはもう「漠然とした不安」でした。
産休・育休前に既に店長として働いていたマイカさんにとっては、その場所から離れること自体が「怖いこと」だったと言います。子どもとゆったりと過ごす時間は心こそ豊かにしてくれますが、反面、手のかかる小さな子どもを保育園に預けて仕事に復帰するなんて、考えても全くイメージは湧かなかったと言います。
しかも「店長」というポストはお店に一人。枠は決められているようなもの。「店長として仕事をしていた」という事実はあっても、「今はそこに別の店長がいるから自分が戻る枠?場所?はないんじゃないか」、そういった不安を抱えていたと言います。
▽ 育休中も職場のメンバーと繋がることの大切さ
休職前は漠然とした不安を抱えていたマイカさんでしたが、育休中は会社の同僚や後輩と会うことで不安を和らげることができたと言います。マイカさんは結婚を機に新居を構え、それまで住んでいたところとは全く別のエリアに引っ越したとのことです。それによって会社のメンバーと家が近くなり、育休中は子どもを交えて会うことができたそうです。
また、マイカさんは『なでしこプロジェクト(※)』の第1期メンバー。
このプロジェクトの事務局である先輩社員からも
「最近どう?」
というチャットをもらったりして、復帰後のことを相談に乗ってもらうこともできたと言います。
「どうしても休職していると会社の一員だけど、組織にいない感じが出ちゃう」とマイカさんが話していたように、育休中はひとりで子どもと向き合う時間が多く、社会から疎外された感覚を持ちがちです。そんなときに会社のメンバーと交流できるのはマイカさんにとってとても大きな励みになったはずです。
※『なでしこプロジェクト』とは、女性がライフイベントを迎えてもやりがいをもって働き続けられる職場を目指すベルパークのオリジナルのプロジェクトです。詳しくはこちらをご覧ください。
▽ 復職時に感じた上司の存在のありがたさ
▼ 尊敬する上司の元で復帰できたことは大きかった
2022年5月に復職したマイカさんですが、復職の際にマイカさんを支えてくれたのは上司である高橋の存在でした。
元々高橋はマイカさんの直属の上司で、子どもが生まれた際には「おめでとう!」などと連絡をくれるような関係でした。マイカさんは産休に入るタイミングで引っ越しをしているので、一時期は高橋の部下ではなくなったのですが、今度は高橋の方に異動があり、結局マイカさんは再び高橋の元で復帰を果たすことができたのでした。
このことはマイカさんにとって「とてもラッキー」なことでした。昔から自分のことを知ってくれている上司がいることは、復帰にあたってはとても大きい安心材料で、復職面談の際も人事の担当者に「高橋課長と面談をさせてください」と申し出たほど。それほど全服の信頼を寄せていたんですね。
復帰後の仕事をどうしようか悩んでいたマイカさん。3年のブランクがあることや自宅から通える店舗がそんなにないことを考えて『ラウンドクルー(※)』として復帰することを検討していました。
復職面談でそのことを高橋に伝えると、高橋も同じことを考えてくれており、
「3年もブランクがあるからいきなり店長の仕事に就くのは難しいだろうし、かといって“一般”まで職位を落として勤務するのも嫌だよね。」
と言ってくれ、ラウンドクルーとして課長の補佐をやりながら、2店舗で同時に勤務しながら接客に慣れ、徐々に感覚を取り戻すことができたと言います。
※ラウンドクルーとは…上司の命を受けて所属する部署の所管店舗の業務を処理するとともに、販売サービスの標準化及び効率化の支援を行う役職のこと。
▼ 諦めずに理解し合えるまでとことんコミュニケーションをとってくれるマネージャーの存在
また、マイカさんの現在の直属の上司であるシゲヒラさんは、マイカさんの話を熱心に聞いてくれたり、人が足りないときに効果的に人員を配置してくれたりしていつもマイカさんのことを助けてくれています。
取材前日にはちょうどマイカさんの元にシゲヒラさんが巡回にやってきたそうで、マネージャーから「優先順位の立て方、改善スピードが速くて素晴らしいね!」と褒められたそうです。
マイカさんは「もっと早くそう言ってくださいよー」と冗談交じりにあたったそうですが、そんなふうに言えるのも信頼関係があってこそですね。
シゲヒラさんは「自分が男性だから」ということは全く関係なく、時短で育児をしながら店長として働くマイカさんの立場を理解する努力を惜しまないそうです。
「え、それってこういうこと?」
「俺の言ってること合ってる?」
「なるほど、そういうことか~、俺の理解が足りてなかったわ~」
などと、ちゃんとマネージャー自身が理解するまで確認してくれたり、すり合わせをしてくれたり、歩み寄ってくれたりするそうです。
「立場が違いすぎてわからない」ではなく、ちゃんと部下の立場を理解しようと努力し、会話を重ねるシゲヒラさん。どんなに素晴らしい支援のしくみや制度が会社に存在しても、上司や同僚が冷たかったり理解してくれなかったりすると、子育て世代の社員はどうして働きづらさを感じるものですが、マイカさんが大変な中今もちゃんと頑張れているのは、こうした上司の方達の姿勢や態度があってこそ、なのかもしれませんね。
マイカさんの直属の上司、シゲヒラさんについてはこちらの記事で取り上げています!
▽ 現在の1日のスケジュール
さて、マイカさんの現在の1日のスケジュールはこのようになっているとのこと!
ざっとこのような1日を過ごしているようですが、「もちろんこの通りにいかないこともあります。」とのこと。
旦那さんの帰りは遅く、その分マイカさんが主力となって頑張らなければいけないところが随分多そうな印象でしたが、家事は旦那さんも一人暮らしが長かった分、こだわりがあって水回りなどは丁寧に掃除してくれるそう。掃除機も率先してかけてくれたりするらしく「完全に分担とはいかないけど、得意な方がやってくれたらいいと思うし、まぁやってくれている方だと思う。」とのこと。夫婦それぞれ得意・不得意なことがあるので、生活しながらちょうどいいバランスを探っていければいいですよね。
▽ 時短店長・二児の母…一体どうやって…??
1日のスケジュールとは別に、日々どうやってマイカさんが時短店長の仕事をしつつ、二児の育児をこなしているのかはすごく気になりますよね。
マイカさんはそのしっかり者の性格からかいつも『効率』と『タイムマネジメント』を考えながら行動しているとのことで「脳内も身体もマラソン状態です」とのこと。
マイカさんの勤める店舗はとても広い店舗なので、読んで字のごとくいつも小走りをしているそうですが、店舗が広いから小走りをしているわけではなく、やはり「歩いてる時間がもったいない」という想いから。ちょっとでも時間を浮かせたい、浮かせた時間で他のことをやりたい、そう考えてのことなんですね。
朝は、電車に乗った瞬間から、頭は既に仕事モード。今日やるべきタスクを洗い出したり自分の中での重要テーマについて考えを深めたりして、チャットを活用しながら仕事を始める準備をしているそうです。
隙間時間もあれこれ考えながら常にマラソン状態のマイカさん。そんなマイカさんのストレス発散方法は「子どもが寝静まった後のドラマ鑑賞」とのこと!ママにとってゆっくり大人だけで過ごせる時間は至福の時ですよね^^♬
▽ マイカさんの仕事に対する想い、やりがい
2022年12月に店長に復帰し、子どもを育てながら時短で店長の仕事をこなすマイカさん。そんなマイカさんに今の仕事に対する想いややりがいを聞いてみました。
マイカさんの仕事のやりがいは、一緒に働いてくれる部下が笑顔で居てくれること、必要と思ってもらえること。
マイカさんは元々世話好きなところがあり、困った人を放っておけなかったり、誰かが何かに困っていることに気が付いてしまうところがあるそうです。
自分も含めて職場のメンバーには全員に楽しく働いてほしいと思っているため、
部下と面談する際には
「どういう気分?」
「充実してる?」
「最近どう?」
と質問をし、生活面も含めて相談に乗るよ、というスタンスを見せているそうです。
マイカさんは普段から「いつも走っているけどちゃんと話は聴くよ、耳を傾けるよ」と言葉にしたり、全身で伝えるよう努力しているそうです。
いざというときに頼られる存在になりたい
悩みを言えない上司にはなりたくない
と常々思っているマイカさん。
いつもちゃんと話を聞いてくれる上司と一緒に働けることは、仕事する上で安心材料になりますね。
▽ ワーママとしてベルパークで働くということ
最後にマイカさんに時短で働く二児のワーママとして、店長として、ベルパークは働きやすいかどうかを聞いてみました。
マイカさんは「いい会社だと思いますよ!」と話したうえで、「でももっともっと見直せるところはありますね。」と語ってくれました。
「また春になると4月入園で子どもを預け入れたママさんが復帰してくるはず。そのママさんたちが働きやすくなるように、会社には現場の声を拾い続けて欲しいな、と思います。そして、『現場の声を拾い続けて問題があれば改善する』というメンバーに私はいたいと思っています。部外者みたいに外から見ているんじゃなくて、私自身は会社にとても感謝をしているので、恩返しではないですけど自分がその道を切り開いていくことで貢献していきたいと思っています。」(マイカさん)
▽ 取材後記
筆者と同じワーママとして男児2児の母として、マイカさんの取材に臨んだ今回の取材。店長という大役をこなしつつ子育てに家事に忙しいマイカさんは、どこまでもポジティブでアクティブで貪欲な印象でした。
そして、きちんと「自分の意志や意見を主張できる人」でした。それはとても健全なことで、自分が自分の人生やキャリアを切り拓く上でとても大切なこと。
逆にマイカさんくらい自分のやるべきことをきちんとやっている人に、その人の意志や意見を言ってもらえることは会社や周りにとってとても貴重なことと思えます。
自分を中心において巻き込んでいく力がある方だなぁと改めて感じる取材となりました。
そしてこれはマイカさん以外のベルパークワーママ社員も言っていることですが、取材をしながらいつも感心してしまうのは、その当事者である社員自身が、
「自分がロールモデルとなっていきたい」
「“働きやすさ”を誰かに頼るのではなく、自分達で変えていきたい」
というフロンティア精神を見せてくれるところです。
2000名弱も社員がいて、一人一人の社員がそうやって「自分が会社の為に」「自分が変えていく」「自分がロールモデルとなって周りに影響力を出していく」と言える会社はなかなかないのではないでしょうか。
そうやって社員が言えるのは、会社として「聴く姿勢」がちゃんとあるからだと筆者は思っています。今回、マイカさんのお話にも出てきた『なでしこプロジェクト』然り、社長自身の姿勢然り、上司一人一人の態度然り、会社にちゃんと「聴く姿勢」があり「改善を試みる」「いい方向に向かわせる」姿勢が見られるからこそ、社員が安心して意見を発信できるのだと思っています。
今回の取材は以上です!マイカさん、ご協力ありがとうございました!
▽ 関連リンク
▽私たちと一緒に働きませんか?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◎キャリア採用エントリーはこちらから
カジュアル面談からスタートOK!
ご希望の方は「応募先へのメッセージ」欄にカジュアル面談ご希望の旨、ご入力ください!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◎新卒エントリーはこちらから
まずはインターンシップ・会社説明会に参加しませんか?
お問合せいただいた方に個別にご案内いたします!