【読書感想文】『ノートルダム・ド・パリ』ユゴー
『ノートルダム・ド・パリ』を読了しました。
立ち上がりの遅さを乗り越えさえすれば、あとはノンストップの一大スペクタクルロマン小説でした。
舞台は折々に鐘の鳴り響く、中世魔女狩り時代のパリ。
美しく無垢なジプシーの踊り子、
邪恋に狂う聖職者、
醜い躰に愛情を隠して涙する鐘番、
婚約者がいるのに浮気三昧のイケメン騎兵、
娘をジプシーに奪われた老女。
ノートルダム大聖堂を中心として描かれる、思いのすれ違いと狂乱と恋情と光と影の二転も三転もする物語に、思う存分、浸りながらページをめ