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学生研究奨励賞②〜ただの多趣味人間が研究始めるまで
さて。
悲しんだり、のんびりしている暇もなく、授業が始まった。そして弊学科1の癖強の先生から「学生研究奨励費」についてのチラシがメールで送られてきたのもこの頃だったと記憶している。ここで初めてこの制度について知り、興味を持った。先生ありがとう。
高校までと大学で何が1番変わるといえば、履修を自分で決め、スケジュール管理をしっかりしなくてはならないことだ。私は普段頭の中でスケジュール管理をするタイプの超アバウト自由人間だが、さすがにこれではまずいと思い、大学生が多用しているという、時間割アプリを使ってみた。
しかし、バイトもしている人間にとっては大学の時間割が管理できたところで、私生活のスケジュールとは一切結びつけることができず、「時間割アプリって自分の生活スタイルとは合わないな」というのが正直な感想だった。
目の前にある問題は放置できないという性格もあり、この時から自分でカスタマイズできる使いやすいアプリがあればいいのにと考え始めるようになった。
私の脳内の雑談話は一度ここで置いておいて、楽しみにしていた「大学生活」について話を戻そう。
コロナの影響で初めは週一回登校で、弊専攻は情報処理の授業が唯一の対面授業だった。そこで私はまた素敵な友人に出会うのである。
普段Macユーザーの私は大学のWindowsデスクトップパソコンに慣れておらず、あたふたしていた。すると近くにいた機械に詳しい子が丁寧に色々と教えてくれた。
感謝と共に、私の頭の中の点と点が一本の線でつながった瞬間でもあった。早速その子と連絡先を交換し、入学式で出会った子と両方に「学生研究奨励費という制度を使って、アプリ作ってみたいなって思う」ということをLINEしてみた。
頭より先に体が前に出てしまう私の提案に、二人は一緒に研究開発をすることを選んでくれた。
そしてまずは、弊学会に自分達の研究を学生研究奨励費に採択していただくために、内容を煮詰め、応募資料を作る作業が始まった。
窓の外をみるとだんだんと緑が深まってきていた。鬱っぽい状態から素敵な仲間に出会い、やっと少し明かりが見えてきた頃だが、この後、人生一悲しいことが起こったのだった。
【つづく】