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学生研究奨励賞①〜ただの多趣味人間が研究始めるまで
昨年6月に学生研究奨励費をいただき、約半年チームで自主研究を続け、このたび奨励費貸与の学生研究の中で最も優秀な研究に選ばれた。
これはお疲れさまってことでみんなで食べたパンケーキ。
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ここでやっと大学一年目も落ち着いたので激動の一年を振り返ってみようと思う。
そもそも大学受験はというと、紆余曲折しまくった。高校卒業を伝え、長野に住む祖父母に自分の進路を手紙に書いたら、人生の一年は大したことない、行きたくないところには行かなくていい、夢を追いかけなさいと励ましてくれた。
しかし、この年もなぜか一年目に意にそぐわないと辞退したところにしか入学許可をいただけなかった。さまざまな理由から二浪目は考えていなかったため、「大学」に行きたい私はこの学校に進学するほか道はなかった。自分はもちろん苦しいが、他の人を裏切ったような気分になり、なんとも鬱な春だった。
廃人になりそうだったが、鬱で春休みを終えてたまるか!という思いもあり、元々興味のあった塾講師を始めようと、この辺りでバイトを決めたっけ。一応真面目に受験勉強をしていたことと、リケジョ需要は高いようで、これはすんなり決まった。
(たまたまではあるが、自分が応募の電話した日とその後の全ての研修日、初回授業日が全て大安だった。仲間も信頼でき、素敵な人が多く理想的な職場に出会えたことはこの春一番嬉しかったことだ。これも何か意味があるのだろうか。)
バイトの素敵な人たちの話はまた別に記事を書くと思う。
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ちょっと良い話をしたとこで、また話を戻そう。
浪人は厳しいものだと覚悟の上で臨んでいたものの正しい努力をしてきたつもりが、結果的には何も変わらないものに終わり、人生最大の挫折を味わった。年度終わりである、去年の3月31日はあれだけ楽しみにしていた大学生になれるのに、大学に行きたくなくて泣いていた。
ちなみにその翌日は大学の入学式だった。(当たり前だが、卒業式でもないのに目は腫れていた笑)
嫌になるくらいよく晴れた日だった。おまけに学長の式辞では「あなた方はこの大学に招かれた」というような事まで言われ、ただでさえブルーであった私の心の傷はさらに抉られた。
しかし、よく考えると鬱で始まり鬱で終わりそうだった私の大学生活が変わったのはここからだったのかもしれない。
式開始前に、近くの席にいた子に話しかけられた。コロナ対策の体調管理フォームについてだっただろうか、その時は専攻が違うだろうと思い、質問に答えるのみで歓談することはなかった。
しかし、式内で同専攻の人が起立するときに、その子と同じ専攻だということがわかった。
思わず式が終わってから話しかけた。
今となっては彼女は大学で最も仲の良い友人である。
その後のオリエンテーションは弊学科の先生の個性が強すぎて、さすが大学!!!すげえ!!と思ったことくらいしか記憶がないので入学式の話はここで終わり。
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弊学周辺はお散歩大好き人間にとっては好立地(駅からそこそこ離れているが、歩けるし、周りにお店も自然も多い)なので、入学式から2日後くらいにあった健康診断の日は少しはこの町のことを知ろうと思ったのと、憂さ晴らしに一人で周辺を散策した。
とりあえず近くに大きめな神社があったので、参拝した。
それからは自分の感覚でテキトーに歩いてみた。春の心地よい陽気の日だったので散歩日和だった。自然や人の流れを見ていると、さまざまな感情やアイデアが浮かぶものだ。面白い。
大学生の自分は何をしようと思ってたんだっけ、と自分を取り戻すきっかけにはなった。
【つづく】