見つからない、を見つける
4がつ2にち
くま
駅前にある自販機の横にあるゴミ箱の上に、クマのクッションがあった。
誰が何を思ってこの子をここに置いていったんだろうって考えていたら、電車乗り遅れそうになった。きっとこの子は、このゴミ箱に飲み物のゴミとは違うものを捨てる人がいないか見るためにここに来たのだろう、と自分の中で納得した。
私は何かにつけ物事の理由を探しているんだな、ということに気がつく。
みんなどこへ向かってるのかなんて結局はわからない
知らないおばあちゃんが、私をみて彼女の孫に「あなたも携帯のストラップ買ったら?」と言った。流行りや、便利なものはこうして広がっていくんだなぁと思うなど。
ふと川をのぞいたら、桜の花びらがはらりと流れていた。この川の流れ着く海では桜の花びらが渋滞しているのかな、と考える。
この花びらも、ストラップと同じように色々なところを経由して遠く、遠くに出掛けていくんだなぁと思うとなんか夢がある話だと感じた。
遠くってだけで、行き先はわからないところがまた面白いな。
友達と話していると、時々ボヤッとした人生がはっきりすることがある。そろそろ人生探しの生活をしたいものだ。
さがしもの
先日、実に平穏な日だった。と思って家に帰ってきてジャケットを脱いだ瞬間にボタンがなくなっていることに気づいた。このボタン、実家に保管している記憶があったから、保管したと思われる場所探したんだけど見つからなかった。
なんで取れてないボタンがあって、取れちゃって探してるボタンがないの?
人生、探しものが見つからないことだらけだ。
探し物のボタンが見つかるお店、とかあればいいのにと思う。私の人生の探し物も見つかるといいね。