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メンタル壊すたびに、ふと思い出す上司の言葉

大学生の頃、学内のレストランでバイトをしていました。
大学卒業後もお世話になった、計5年働いたレストラン。
今はなくなってしまったけれど、
学生や教授、大学構内勤務スタッフから愛されていたレストラン。

19歳のとき、カナダへ単身、大学留学。
貧乏な出自なので、おじいちゃんからお金を借りて進学した。
けれど、翌年にはその家族からの支援金も無理になり、
自分で稼ぎながら学業を続けられないかと試行錯誤した当時。
学内でのアルバイトであれば、違法にならないことを知って、
応募して受かった大学内のアパートの夏季掃除バイト。
そこから人づてで、紹介してもらって働くに至ったレストラン。

大学生の頃だから、だいぶ若かったな、私。
もう15年以上前の話。
特に、失恋はいっぱいした。笑
傷つきやすい私なので、恋を失った時の傷心ぶりときたらもう。
周りの人が見ても明らかなくらい態度に出ていた。

そのレストランの上司は、
いつもみんなに愛想がよくて、ユーモアあふれる人で、
人と楽しく飲んで話すことが好きな、人好きする人だった。

そんな彼が私の浮かない表情を見て、
「どうしたの?」みたいなことをきいてきたんだと思う。
私は確か、"I'm brokenhearted." って返した。

そしたら、その190センチくらいある
ギリシャ系カナダ人の上司は、
大きなボールにシーザーサラダを作っていた手を止めて
急に、手を胸にとんとんって当てて、笑顔でこんなことを言った。

"You know, Eriko, the heart heals."

仏頂面だった私にも思わず、ふっと笑みがこぼれた瞬間だった。

この言葉、その時は、失恋のことに対して放たれたものだったけど
その後、
何度も何度もメンタルを壊し、
精神疾患にもなり、適応障害にも何度もなって、
回復の岐路をたどる度に、思い出す。

そう、心って治るんだよね。
癒えるんだよね。

壊れたと思っても、また治る。
だから、大丈夫。

ふとこの言葉を思い出しては
今でもそっと背中を押してもらっています。


#心に残る上司の言葉

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