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STU48 3rdSg「大好きな人」MVロケ地探訪記 ~消えゆく船、変わりゆく街~

▼訪問日:2021年4月7日(水)(一部を除く)
▼この記事は、2021年4月11日(日)にアメブロに投稿した記事を転載したものです。
▼当訪問においては、政府方針に基づいて策定された関連団体・協会等の遵守事項を守り、感染症対策を行っています。
▼この記事に掲載されている情報は2021年4月現在のものです。COVID-19等の影響で情報が変わることがあります。訪問の際は、あらかじめご自身でも情報をお確かめください。

今回のSTU48ミュージックビデオロケ地巡りは、少しさかのぼって2019年のこの作品を取り上げてみたいと思います。


はい、今回は3rdシングル「大好きな人」です!


ほぼ公式のロケ地巡り記事ともいえる瀬戸内Finderさんの記事もリンク貼らせていいただきますね!


 今しか出会えない風景がそこにある

2019年7月に発売した3rdSg「大好きな人」は、その少し前の同年4月16日に就役した船上劇場「STU48号」での撮影を中心としています。

就役前、改装工事中のSTU48号で撮影した2ndSg「風を待つ」のカップリング曲「出航」がメンバー全員での出演でしたが、今作もそれに続き、全員選抜ということで同じくメンバー全員が出演するMVとなっています。

STU48号そのものについては、ぜひ前掲の瀬戸内Finderさんの記事も併せてご覧ください。


さて、「今しか出会えない風景って何?」と思われたかもしれませんが、実は2つあります。


1つは、もちろん「STU48号」

そしてもう1つは「広島駅(南口)」です。


広島駅の南口は2021年現在絶賛大改良工事中で、2025年完成を目標に大きく変化をしようとしています。

既に「大好きな人」のMVをご覧になられた方が今この記事を読まれているかとは思いますが、広島駅も出てきたことはすぐお分かりになられたと思います。

そのロケ地が、1つ失われることが既に確定しているのです。


加えて、STU48号の退役。

このMVは半分以上STU48号での映像ですし、それ以外のロケ地も場所がすぐ特定できる所ばかりなので記事はいつでもいいかと放っておいたのですが、やはりここは船の退役間近というタイミングもありますので、今回記事にしてみた次第です。


STU48号「以外」のロケ地を巡る

このMVでは、いくつかのグループで各地に散らばっているメンバーたちが各々港へ向かい、停泊するSTU48号に集まってパフォーマンスをする…という構成になっています。

そんなわけで、そのグループ毎に異なるロケ地を順番に巡ってみようと思います!


▼岡田グループ/広島駅

岡田グループってなんだ()


さて、まずは広島の玄関口・広島駅へとやってきました!
こちらは新幹線改札口前です。

MV内では、東京からやってきた岡田奈々さんが新幹線で広島駅に到着し、南口駅前でメンバーと合流する演出となっています。

デジタルサイネージなど改札口の風景自体には大きく変化はないですが、頭上の乗り場案内のサインが最近の傾向に沿って大きな文字のものに変更されています。


その合流場所である広島駅南口、広島電鉄の路面電車乗り場です。

先ほど紹介した広島駅改良工事についての記事にもありますが、この広電乗り場は改良工事完成の暁には駅ビル内2階に移転し、JRとダイレクトに乗り換えができるようになるのです。

つまり、この広電乗り場はあと4年弱しか見ることができない、今しか見られない風景なのです。


岡田さんを待っているメンバーは、地下広場へのエスカレーター・階段横の花壇の脇にいたのですが、こちらの花壇は残念ながら2021年4月現在すでに撤去されております。


2019年12月20日撮影

工事が始まる前の広島駅南口は、こんな感じでした。
今は駅ビルも解体され、いずれ路面電車もこの場所を通らずに広島駅に乗り入れるようになります。

2018年11月1日撮影

2018年に発生した西日本豪雨のあとには、駅ビルに「がんばろう広島」の垂れ幕が掲げられていたこともありました。
今となっては既に懐かしい風景です…

僕にとっても、STUに通い始めた頃の思い出はこの駅ビルと共にあったので少し寂しいですが、生まれ変わる広島駅を楽しみに待っていようと思います。


▼瀧野グループ/広島海上ビル・市営桟橋(宇品)

お次は瀧野グループ!(だからネーミング…)

MV中では、建物内で石田(千)さんが瀧野さんの肩を叩いて歩き出し、その建物前から桟橋へ駆けていくシーンが撮影されています。


こちらの建物は広島市南区宇品海岸にある「広島海上ビル」という建物で、ちょっと古めで昭和みがある、ごく一般的なテナントビル。

以前STUがSTU48号の就役前に「陸上公演」と銘打って瀬戸内各県のライブハウスを回っていた頃、ブルーライブ広島という場所でもライブをしていたのですが、ちょうどそのすぐ近くです。

上記GoogleMapリンクもご参照ください。


1階は後述の市営桟橋から発着する船便の待合所として利用されていますので、どの方でも普通に立ち入ることができます。
海岸通電停で降りれば、高速道路下の大通りを渡ってすぐが入口です。


昔ブルーライブ広島に行くときに結構建物の前を通ってたんですけど、この建物だというのは結構気づくのが遅くなりました。


その広島海上ビルの海側出入口からは、広島市の市営桟橋までまっすぐ道があって、そのまま桟橋に辿り着けます。
瀧野グループはその桟橋へ駆けていきました。


昔はここから各方面へ船便が出ていたようですが、船も大型化し今はその役割を広島港桟橋(広電の終点のほう)に譲り、似島などごく一部の島への小さな船の便があるだけのようです。


▼福田グループ/宇品波止場公園付近(アクタス広島店前)

福田グループは、さきほどの瀧野グループの撮影場所である広島海上ビル・市営桟橋からほど近くにあります。


広島海上ビルから、先ほどもちらっと出てきましたブルーライブ広島のほうへ歩いていくと、5分ぐらいで着きます。
海上保安庁の巡視艇が停泊していると思いますので、それが目印ですね。


ただ、この赤いクレーンはだいぶ海上ビル寄りにあるのですが、MVではだいぶ望遠でズームして撮ってるっぽいので、圧縮してすぐ後ろにあるように見えます。


これは余談かつ個人的な話なのですが。
初めて広島へSTUを見に来た2018年4月のライブが先ほどのブルーライブ広島で行われた陸上公演だったので、僕が広島を好きになったきっかけの風景が、この場所から見る瀬戸内海の風景だったりします。

当時、ライブ前の待ち時間が全く苦にならないぐらい、飽きることなくこの場所から海を眺めていたことを今も鮮明に覚えています。

そしてSTUのライブが終わった後、目の前に再び現れる瀬戸内海。
実にエモーショナルな時間でした。


▼岩田グループ/安芸郡坂町(坂町コミュニティバス・横浜西1丁目バス停)

さて、最後の岩田グループは、ちょっとだけ離れた場所にあります。


と言っても広島市に隣接する安芸郡坂町なので、広島駅からJR呉線に乗って15分ほどの場所にある坂駅まで行くだけなので割と簡単です!

その坂駅から徒歩15~20分ほど、横浜地区と呼ばれるエリアに行ってみましょう。


MVをよく見るとバス停の名前がちらっと見えていますが、こちらは坂町コミュニティバスの横浜西一丁目というバス停です。

一般のバス会社が運行する路線ではないため探しづらいとは思いますので、一応地図も貼っておきますね。

ちなみにさきほどの宇品から坂町横浜まで、車で広島高速~広島呉道路を使えば10~15分ぐらいで到着できるのではないかなと…


ちなみに坂町という街、広島という都会に近い割に瀬戸内海の風景も存分に味わえるし、暮らしにもさほど困らない場所。住むにはすごくいい場所なのかなと思いました。

いずれ広島に住むなら候補の1つかなぁ…


STU48号での撮影

こちらはあまり多くを語る必要もないのかなとは思いますが、よろしければ僕が初めて広島でSTU48号に乗船した2019年7月の記事を下にリンクさせていただきますので、ご高覧いただければ幸いです。


就役からおよそ2年という期間。

思い返せば、当初2017年夏予定していた就役自体も、2年もの間を待ちに待ってようやく念願叶ったものでした。

船の就役延期、それによるデビューシングルの延期、西日本豪雨災害、COVIDー19…。
STUには結成約4年にして過酷な試練が度々訪れていました。


それでも、いつだってそれらの荒波を乗り越えてきたのがSTU48であり、そんな彼女たちと共にあったのがSTU48号でした。

就役後の2年間も決して長いとは言えない時間でしたが、それでも皆さんにもSTU48号との思い出はたくさんあることと思います。

いつかは居なくなる。それが今だったというだけ…と割り切れればそれまでですが、まだいろいろやりたかったもあるでしょうし、行きたかった場所もあるでしょう。


しかし5月で彼女は役目を終えます。

船は去り、街は変わっていきますが、それでもこの海の風景のように変わらないものもあるはずです。

僕はこれからも、STU48と瀬戸内の海と共に、歩みを止めずに進んで行きたいなと思います。


あともう少しだけ、がんばれ。STU48号。


【2023年追記】

広島駅南口ですが、現在のところ新しい駅ビルの工事に入っており、既に仮設の通路などがありMV撮影時の面影はほとんどありません。

強いて言えば、広電がまだ地上から出発していることが唯一の面影のように感じられます。

広電が駅ビル2階に移設される2025年春までが、本当に最後のチャンスです。


(了)


【そのほかのMVロケ地巡りはこちらからどうぞ!】

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