抗菌薬(ラスビック)と授乳
ラスビックに関しては、データがないため判断できかねるのですが、同じ類の抗菌薬(ニューキノロン系といいます)から考えると母乳への移行量は少なく赤ちゃんに問題にはならないと考えます。
お母さんが薬を飲んでから、体の中の薬の濃度が半分になるまでの時間を【半減期】といいます。
この半減期を過ぎていれば、お母さんの体の中の薬の効果はないと考えます。
イコール赤ちゃんへの影響もないと考えます。
ラスビックの半減期は14時間程度なので、次の授乳まで14時間空いていれば全く問題はありません。
そもそも母乳に移行しにくい薬なので、半減期を厳密に考えなくても大丈夫です。
夜中に授乳しないといけなくなった場合でも半減期を考えず授乳をして大丈夫です。
とはいえ、小児にあまり使わないため授乳中のお母さんにもあまり出さない傾向です。
一般的に小児でもよく使う薬は母乳に移行しても安全性が高いと考えます。
診断名は風邪ということですが、風邪の90%はウイルスなので、ラスビックも含め抗菌薬は効きません。残りの10%も内服の抗菌薬は不必要だという意見もあります。
風邪に対して抗菌薬を飲むことは耐性菌を作るリスクとなります。ラスビックだけ飲まないという選択肢もありかと思います。
風邪は睡眠と栄養を摂り、身体を休ませることが回復への一番の近道です。
赤ちゃんを育てながらの充分な睡眠は難しいかと思いますが、休める時は無理せず休んでくださいね。
またいつでも気軽ご相談くださいね(^^)