妊娠授乳サポート|ゆい

愛知県薬剤師会|いつでも相談できる妊娠授乳サポート薬剤師👩🏻‍⚕️|産科の門前薬局から行政の薬…

妊娠授乳サポート|ゆい

愛知県薬剤師会|いつでも相談できる妊娠授乳サポート薬剤師👩🏻‍⚕️|産科の門前薬局から行政の薬剤師として医療相談業務へ|妊婦・授乳婦さんに役立つ知識を定期的に投稿|1児の母|自身の体験をもとに、サポート薬剤師としての知識を分かりやすく伝えていきます✨ 相談はXの質問箱からお気軽にどうぞ💊

最近の記事

授乳中のフルティフォーム(吸入薬)

フルティフォームですね。 授乳中でも大丈夫です。 吸入回数もこのままで問題ないです🙆‍♂️ フルティフォームには、 ・フルチカゾンプロピオン酸エステル ・ホルモテロールフマル酸塩水和物 この2つの成分が含まれています。 どちらも吸入薬として使用する場合、 お母さんの血液中に入る量はとても少なく、 母乳への移行量もとても少ないことが分かっています。 データも多いので、安心して使ってくださいね🍀 喘息でしょうか。 季節の変わり目で悪化しやすく、つらいですよね。 喘息を良い

    • 授乳中のクラビット(レボフロキサシン)内服について

      クラビット(一般名:レボフロキサシン)ですね。 授乳中でも問題ないです。 薬を飲んでから約7時間あけて授乳すると、赤ちゃんへの薬の移行量が少なくて済みます。 この薬の半減期は約7時間です。 お母さんが薬を飲んでから、体の中の薬の濃度が半分になるまでの時間を【半減期】といいます。 この時間をもとに考えています。 赤ちゃんの月齢によっては、授乳間隔が7時間もあけられないと思うので、厳密でなくても大丈夫です。 確かに子どもには使われない薬です。 子どもにも使う薬の方が、“よ

      • 授乳中のモンテルカスト

        授乳中のモンテルカストですね。 授乳中でも問題ないですよ🍀 データ上も薬の性質的にも大丈夫です。 これは推測ですが、添付文書(薬の説明書)の問題があるかもしれません。 添付文書は同じ成分でもメーカーにより、 ①【治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること】 と書いてある場合と、 ②【授乳中の婦人に投与する場合は慎重に投与すること】 と書いてある場合があります。 現在、多くの薬は①と書かれていますが、 ②の【慎重に投与すること】と書かれ

        • 授乳中のリオナ(鉄剤)

          リオナ(鉄剤)ですね。 授乳中でも問題ないです。 吸収されても、鉄は赤ちゃんの成長にとって必要なものなので、安心して授乳してください🍀 気になることがあればいつでもご相談くださいね(^^)

        授乳中のフルティフォーム(吸入薬)

          授乳中のラスビック(抗菌薬)

          ラスビックですね。 ラスビックは薬自体が新しく、授乳中のデータがありません。 同じ類の抗菌薬(ニューキノロン系といいます)から考えると、母乳への薬の移行量は少なく、赤ちゃんに問題になるとは考えにくい薬です。 お母さんが薬を飲んでから、体の中の薬の濃度が半分になるまでの時間を【半減期】といいます。 この半減期を過ぎていれば、お母さんの体の中の薬の効果はないと考えます。 (=赤ちゃんへの影響もないと考えます) ラスビックの半減期は約14時間(約11時間〜16時間と差はあり

          授乳中のラスビック(抗菌薬)

          ラミクタール(ラモトリギン)の飲み方について

          ラミクタール(ラモトリギン)の飲み方についてですね。 飲み方を変えたことではなく、ラミクタールの血中濃度が下がったことによる発作だと考えます。 妊娠中はラミクタールの血中濃度が、半分くらいまで下がってしまう方もいます。 ラミクタールは、妊娠、授乳時の薬の安全性は高いのですが、妊娠時の発作のコントロールが難しい薬とされています。 前回の質問で伺った時は、血中濃度が下がっていたとのことでしたので、 ・血中濃度がどのくらい下がったのか ・発作にどのくらい影響したか このあた

          ラミクタール(ラモトリギン)の飲み方について

          授乳中のメチルエルゴメトリン(子宮収縮止血薬)

          お母さん、大変でしたね。 無理せず過ごしてくださいね。 メチルエルゴメトリンについてお答えします。 母乳は問題ないです🍀 2週間以上の長期にわたり薬を飲む時は、母乳の量が減少していないか様子をみてくださいね。 搾乳しているとのことなので、その量が明らかに減らなければ大丈夫です🙆‍♀️ 赤ちゃんへの薬の移行という意味では、問題とならならないので、安心して母乳を続けてください。 いつでも気軽にご相談くださいね🍀(^^)

          授乳中のメチルエルゴメトリン(子宮収縮止血薬)

          妊娠中の葉酸の減量

          葉酸の減量についてですね。 フォリアミン散0.005gに含まれる葉酸の量は0.5mgです。(フォリアミン散は10%散といい、フォリアミン散1g中に葉酸を100mg含みます) ※フォリアミン錠に含まれる葉酸は5mgです これだけ見ると、前の処方と比べて葉酸が10分の1の量になったように見えますが、そもそも葉酸の1日の推奨量は0.4mgです。 二分脊椎などのリスクのある人(過去に起こったことがある人や家族に起こったことがある人)は4〜5mgの摂取が妥当と考えられています。

          妊娠中のラミクタール(ラモトリギン)

          妊娠中のラミクタールの増量についてですね。 妊娠中のラミクタールは世界的にもかなり使われていて、リスクも少ないというデータがあります。まずは安心して飲んでいただけたらと思います🍀 てんかんの薬の血中濃度は、妊娠すると下がることが多いです。 その中でもラミクタールは血中濃度が減少しやすく、血中濃度が下がった場合は、すぐに増量して発作を予防する必要があります。 催奇形性に関しては、薬を増量してリスクが上がる薬ではないので安心してくださいね。 今の妊娠週数であれば、さらにリ

          妊娠中のラミクタール(ラモトリギン)

          ミルクを選択したお母さんへ

          お母さんが選択したことは正しいのです。 これから授乳が始まる方には、 ・イフェクサー ・エビリファイ ・トフラニール (※通常使われる量で想定しています) どれも授乳中に使えるとお伝えします。 これらの薬を理由に授乳は諦めなくて良いですよ、と。 質問内容からすると、 過去に授乳をやめた方でしょうか。 お母さん、過去のその選択は間違っていませんよ🍀 お母さんが選択したことは正しいんですよ🍀 赤ちゃんへの薬の影響を心配して、授乳しない選択もありなのです。 薬について不

          ミルクを選択したお母さんへ

          ラモトリギンについて質問してくださった方、そしてすべてのお母さんへ

          お母さん、母乳諦めなくて大丈夫です!! そして、薬も諦めなくて大丈夫です🍀 母乳はあげたい! でも赤ちゃんへの薬の影響も心配...。 どちらの気持ちも分かります。 どちらも諦めなくても大丈夫ですからね🍀 薬の種類も量も少ないに越したことはありませんが、お母さんの体調が安定していることが一番優先なのです。 お母さんの体調が安定していることは、赤ちゃんにとっても良い環境となります。 色々調べられていると思いますが、この回答を見ている他の方の参考になればと思いますので

          ラモトリギンについて質問してくださった方、そしてすべてのお母さんへ

          授乳中のラモトリギン

          ラモトリギンですね。 一般的な用量(1日最大400mg程度)では、授乳中でも問題ないと考えられます。 ただこの薬は2つ飲み方のパターンがあり、 ・お母さんが妊娠期から飲んでいる ・授乳期から飲んでいる この2つで子供へ影響の出方も変わるため、質問される際には詳細にお伝えくださると助かります。 なかなか深い薬で、私も勉強になりました✨ ありがとうございました🙇‍♂️ またいつでも気軽にご相談くださいね( ^^ ) (追記 9/26 6:30) 妊娠中にお母さんが抗て

          授乳中のラモトリギン

          授乳中のインフルエンザワクチンの抗体は赤ちゃんに移行する?

          ワクチン自体の母乳への移行量はほぼありません。 ただ、お母さんの体内で作られた抗体の、赤ちゃんへの移行については、様々な考えがあるようですね。 アメリカの考えだと、インフルエンザワクチンを打って作られた抗体が母乳中に移行し、新生児を感染から守ることができるとされています。 では今回の質問者さんの場合に当てはめてみると、生後4ヶ月の子にどの程度それが当てはまるのか、また必要とするだけの抗体が移行しているのか、この辺りは判断が難しくできません。 生後6ヶ月でインフルのワク

          授乳中のインフルエンザワクチンの抗体は赤ちゃんに移行する?

          授乳中のオロパタジン

          オロパタジンですね。 授乳による赤ちゃんへの影響があったとの報告はありません。 また、子供にも使われる薬であることをふまえると、授乳中も問題なく使えると判断します。 またいつでも気軽にご相談くださいね(^^)

          授乳中のオロパタジン

          授乳中のステロイド(プレドニゾロン)内服

          いつも読んでくださり、ありがとうございます🙇‍♂️ ステロイドは様々な疾患で処方され、量や期間、薬自体も異なるので、その都度聞いてくださって大丈夫です🙆‍♂️ プレドニンゾロンを40mg/日、1週間ですね。 1週間であれば、授乳中に問題となることはありません。何ヶ月〜年単位飲む場合は、赤ちゃん観察が必要な場合があります。 質問者さんのおっしゃるとおり、薬を飲んでから4時間以上あけることで、赤ちゃんへの薬の移行量はかなり減らせますので、よりお母さんが安心して授乳できると思

          授乳中のステロイド(プレドニゾロン)内服

          授乳中の腱鞘炎の注射

          腱鞘炎にリンデロン注射ですね。 ステロイドの注射は授乳に影響がないのか心配になりますよね💦 授乳しても大丈夫です🙆‍♂️ 腱鞘炎で使用する場合は、注射した場所には作用しますが、全身には流れないと考えます。 出産後はホルモンバランスが大きく変化したり、赤ちゃんのお世話に手をよく使います。 この2つの要素から、腱鞘炎になりやすいです。 育児中に安静にすることはなかなか難しいですよね💦 注射、飲み薬、湿布などを使いながら無理せず過ごしてくださいね🍀 またいつでも気軽にご

          授乳中の腱鞘炎の注射