授乳中のプレコール(市販薬のせき止め)
①プレコール持続性せき止めカプセルと
②プレコール持続性カプセル
(③顆粒や鼻炎カプセルなどは今回は省略します)
①についての質問だと思いますが、読まれている方が間違えないように、両方について説明します。
結論から言うと、両方ともおすすめしません。特に②は注意が必要です。
①プレコール持続性せき止めカプセルの成分↓
◆デキストロメトルファン
◆メチルエフェドリン
◆クロルフェニラミン
◆グアヤコールスルホン酸カリウム
メチルエフェドリンは、安全と言えるまでのデータはなく、赤ちゃんに不眠や易刺激性が起こることがあります。(短期間の使用であれば問題がないこともあります)
グアヤコールスルホン酸カリウムについては、処方されることはなく、これも安全と言えるまでのデータがありません。(ここの判断は妊娠授乳サポート薬剤師で判断が分かれるかもしれません)
②プレコール持続性カプセルの成分↓
◆イソプロピルアンチピリン
◆アセトアミノフェン
◆クロルフェニラミン
◆ジヒドロコデイン
◆メチルエフェドリン
◆カンゾウ
◆無水カフェイン
この中に含まれる成分で特に注意しないといけないのは、ジヒドロコデインです⚠️
コデインはモルヒネとなり代謝されていくのですが、この代謝する能力は人により差があります。(遺伝子多型といいます)
コデイン→モルヒネへの代謝が非常に早い人は、モルヒネ中毒になることがあります。
多くの場合、お母さんがモルヒネ中毒になると、赤ちゃんもモルヒネ中毒になります。
赤ちゃんがモルヒネ中毒になると、【傾眠、易刺激性、哺乳拒否】が起こる可能性があります。
ジヒドロコデイン(コデインも含む)は市販の咳止めや総合感冒薬に含まれていることが多いため、注意が必要です。
こちらのプレコール持続性カプセルにも先ほど同様にメチルエフェドリンが含まれているため注意が必要です。
授乳中に使える市販薬を添付しますね💊
咳止めに関わらず、市販薬には多くの成分が含まれています。
安心して授乳するためには、成分が少ないものを選ぶと良いでしょう🙆♂️
お時間のある時に、薬の箱の裏側を見てみてください。成分がずらーっと並ぶものは注意⚠️
またいつでも気軽にご相談くださいね🍀☺️