正しい方法なんてないんだけどね
こどもたちって、本当にそれぞれバラバラの個性がありますね。得意不得意も全然違うし。もちろん、好き嫌いなんて全然違う。
だから、他の子にできるのに「ウチの子できひん」「上の子はできたのに、下はなんで?」ってことが結構出てくる。結構バトルった時期があります。
で、親も大変なので・・・。こんな風にやってみることにしました。
10やって欲しい、身につけて欲しいことがあったら、その中の1こか2こは、絶対に徹底して、常に同じテンションで「何が何でもやってもらう!!」 (笑 泣いても、怒っても、絶対に「従ってもらいますっ!」
なので「命」に関わること、がメインになります。自分、友達、の命、心、身体、に関することでは、たとえひっぱたいても(感情的ではダメ。大人としてちゃんと効果を計算して)、親の、大人の思いを伝えます。
後のことは、「命と心と身体」に関わらないことなら、「時間がかかってもいい」って、大人自身が自分に対して言う、言い聞かせる。
例えば、子どもの「こだわり」。なるべく応える。でも「今後どうして欲しいかは」は、ちゃんと言葉で伝える。やさしく。例えば「春がきたら、やってほしいなあ」とか「次のお誕生日には、できると嬉しいなあ」とか。応えはするけど、願いは伝える。で、そうなるように支援する。「段々できるようになるから、練習はしようね」とかね。
小さい子にとって「時期を区切る言葉」って、その時点で、具体的には全然わからない事なのだけど、実は「ことばのシャワー」として触れつづける事で、ある時に気づくようです。「3年生までにって待ってくれたから、できるようになったんだよ」って言われたとき、「ほほう」って思いました。
即効性は全然ないから、コッチとしては「早く慣れてよ!」「早くできるようになってよ!」って思うんだけれども、長い時間の中では「親は自分を信じてくれている」っていう実感になっていくようなのです。
さて。我が子の事で。
ウチの上は、こだわりが強く、例えばその日の服装ひとつでも「いつもと違う」ものがあると、怒りまくりました。いい加減、ぴちぴちサイズになってるし、親としては「取り替えてくれよ!」って思うのだけども、それは上の子にしたら、すごくハードルが高かったり、すごく嫌なことだったり、納得できない大事件だったのです。
で、やってみたのは・・・「わかった。じゃあさ、Tシャツと、パンツと、靴下、お昼寝タオル、どれかひとつは、新しくして欲しい。どれなら、がんばれそう?」っていう提案。あるいは「どれだと、今日1日チャレンジできそう?」とか。保険として「どうしてもダメだったら、途中で取り替えてもいいから」とか (笑
どれか選べた時は「ありがとう」って伝えるのも、効果ありそうです。そして、1日チャレンジが成功したら「あれ?1日大丈夫だったの?すごいじゃん」って声をかける。「意外とできちゃうねえ!」とか。
チャレンジ失敗で、途中で取り替えることになっても「1時間がんばれたやん。すごいね」って、できたことを、ことばで伝える。まんざらでもなさそうなら「次は2時間とか、いけちゃうかなあ」って、ちょっと揺さぶってみるとかね (笑
大人の方で、ゲーム感覚で「クリアしていく」みたいな関わりかたをするのも、しんどい日々の育児を、長いスパンで「楽しみ」に変えていけるような気がしています。・・・当時は、そんな余裕は全く無かったです。けれど、成長した子ども達の言葉を聞いたり、自身を振り返って見ると、で、です。
子ども達は、みんな違います。
だから、「育て方」だって、みんな違うんですよね。だから、何が正しいとか無いし、何が間違ってるってことは、もちろん、ない。
ただひとつ、私自身が「これは、どの子もみんな一緒」って思っているのは、こどもたちは、どんなに小さい時でも「こうしたい」っていう意思や思いや願いがあるということ。
もちろん、とっても未熟だし自分勝手だし「おいおい・・・」ってことも沢山だけども、子ども達は、子ども達なりに、真剣に「自分」というものを持っている。その年齢毎に。それを、読み取ったり、気づいたり、することで、その子に合う「その子オリジナル」な「育児方法」が見つかるんじゃないかなって。・・・この「年齢毎」のところで、また色々大人は葛藤することになりますけれど!
「あなたはどうしたいの?」
「私はこうなってほしいよ」
「いっしょに練習していこう」
これからも大事にして、子ども達と関わっていきたいです。
ちなみに。ウチの子たちが「嬉しかった言葉」の代表が「お箸の持ち方」について。保育所時代にうまく使えなかったチビたち。保育所では「正しい箸の使い方ができるように」って躾けられていたのですが、なかなかね。
手って結構、発育ゆっくりなんですよ。6歳段階でも、実は「おとな」のように自由自在には使えないのです。なので、「私は小学校3年生くらいまでに扱えるようになっていたらOKと思っている」と伝えていました。だから、「そこまでには、日々練習してくださーい」。
実際・・上の子は2年生の後半で、下の子は負けん気バリバリで1年生のうちに、いわゆる「ただしい箸の持ち方」をマスターしました。
上の子は「3年生まで、っていうから結構必死でがんばったわw」でしたし、下の子は「兄ができるようになったのが2年生だったら、それよりは早く覚える!って思ってた」だそうです。 ちっちゃいなりに、考えていたんだなあ・・・・と感心したのを、今も覚えています。子も大人も(*´ー`*)
マスターするまでは、食べやすいものは頑張って「正しい」方法でやってみて、食べづらいときは、自己流持ちや手で(笑 たべてました。