観劇記録「黑世界 ~リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々たる考察について~ 雨下の章」
— Bell-UV-AGE-4@田田田 (@Bell_1224_0103) September 26, 2020
黑世界 雨下の章を観ました(ひとまず配信で)
黑世界 雨下の章を観ました。
— Bell-UV-AGE-4@田田田 (@Bell_1224_0103) September 26, 2020
過去シリーズの要素を挟みつつ、今までにない雰囲気でとても良かった。キノの旅みたいな雰囲気。
色んな意味で、リリーはリリーのままだった…鞘師もリリーも凄いよ……
リリーが本当にね…リリーのままで……
— Bell-UV-AGE-4@田田田 (@Bell_1224_0103) September 26, 2020
余りに美しくて、余りに気高くて、余りに悲しくて。これがリリー…これが純潔の少女……
いやー本当に良かったな黑世界…これはやはり大阪公演見に行くしかねぇ……
— Bell-UV-AGE-4@田田田 (@Bell_1224_0103) September 26, 2020
雨下の章は
①イデアの闖入者[作・末満健一]
②ついでいくもの、こえていくこと[作・宮沢龍生]
③求めろ捧げろ待っていろ[作・中屋敷法仁]
④少女を映す鏡[作・末満健一]
⑤馬車の日[作・降田天]
⑥枯れゆくウル[作・末満健一]
の6部構成。どれも最高に面白かった。
「イデアの闖入者」
リリーの両親とかいう特大の爆弾がのっけから放り込まれる。加減しろ馬鹿!!
そうだよね実感湧きづらいけど元はリリーも普通のヴァンプの女の子だったもんね…家で帰りを待つ両親がいたんだよね…LILIUMが始まるずっと前にとっくに時の流れに取り残されちゃってるんだろうけど……
リリーが涅槃像してたのは素直に笑っちゃったな????
死体がいっぱいっていうからもしかしたら冒頭のシーンはサナトリウムで目を覚ましたばかりかと思ったけれどそんなことはなかったぜ。
LILIUM最後の腹筋への負担が凄そうな絶叫がまた観れた。生で観たいなぁ…大阪公演行くしか……
「ついでいくもの、こえていくこと」
のっけから帽子被った旅装束のリリーちゃんがかわいかったな…帽子似合い過ぎ問題……
マーガレットの持ちネタをパクってばたんきゅー☆するリリーもいと可愛き。
あとね2話は歌が良かった。いやどの話も歌良かったけど2話は特によかった。踊ってるリリーもかわいき(コイツさっきからそれしか言わねえな?)
リリーのそれとは違う、短命な人間ならではの「永遠」の紡ぎ方が示されたのも良き。個に依存する長命な種族に対して、短命な種族が受け継いでいくことで「永遠」を紡ぐ展開大好きマンなので……
それにしても、リリーの年ごろで5年も歳をとらなかったら誰か怪しまなかったのだろうか?いやでも鞘師LILIUMから6年たってるのに全く別人に見えないしそんなもんか……
「求めろ捧げろ待っていろ」
とにかく面白かった。大好き。
のっけから妙にテンションの高いリリーが可愛い。リリー可愛い。
雨下の章はヤベーやつがいっぱい出てくるけど、マルグリッドは特にヤバかった…「エクスタシー!!」じゃねえよwww本当に「我々はいったい何を見せられているのか」だよwwwww
でも普段から推しに狂って貢ぐことに至上の喜びを見出している我々オタクもマルグリッドを笑うことはできないのかもしれない……いやそんなことないわ。ノリと勢いで自害まではしねーわ。
でも推しの活躍が見たくて、推しに守られたくて、自ら血まみれになれるのは凄いね…尊敬しちゃう……
「少女を映す鏡」
LILIUMでアイツにヤベー薬盛られたり、冒頭で麻酔弾撃ち込まれたり、食事に睡眠薬盛られたり、リリーちゃん薬盛られがち問題。いいぞもっとやれ(?)
「あなたO☆BA☆SA☆Nじゃない」。「キモいものはキモい!」といい、リリーちゃん言うときは結構キツイこと言うよね……
そしてアイダに気に入られるリリーちゃん。リリーちゃんソフィといいアイダといいヤベーやつに気に入られがちで困る、困らない。
それにしても大工は何も疑問を持たずに工事をしたのだろうか……?というかあの鏡の中、食事とか睡眠とかトイレとかどうなってるの?リリーちゃんはアイドルだからトイレいかないの????細かいことを気にしてはいけない。
アイダの圧に負けて鏡の中のアイダになっちゃうリリーちゃん。かわいい。いやホントさっきからkawaiiしか言ってないけどリリーちゃんマジkawaii。
というかアイダ、肉体は5倍で老いていっても精神は年相応に繭期のままだったのね…悲しい……
心は同い年のヴァンプに皺だらけの顔を見せることができないアイダの様子はLILIUMのシルベチカを思い出さされた。そうだよね見られたくないよね……
永遠の中でも狂ってしまうことを否定するリリーなんと気高く、なんと美しく、なんて残酷で悲しい……
「馬車の日」
ずっと雨が降ると聞くとついついサナトリウムを思い出しちゃう。だってLILIUM大好きマンだもん。
隙あらば監禁されるリリーちゃん。いい加減学んで?でもショタになりきるリリーもかわいいな????
「沢山のクランの皆」という言葉に反応して戻ってしまうリリー。こういうところで旧作のBGM使ってくるのズルい。あとイニチアチブのSEとかも。スタァライトの「ki-ringtone」なんかもそうだけど、一発で「あぁこの作品だ」ってなる要素があるとこういう時強いよね。
リリーちゃん不死になっちゃって自分の命の扱いが軽くなるの悲しいけど興奮するな…不死物の醍醐味だよね……
「永遠の夢」に母を閉じ込め続けるヘイゼルを責めるリリー。ソフィがダブって見えたんだろうな……
「枯れゆくウル」
タイトルが!不穏過ぎて!!
ウルの接種が止まったリリーが不死はそのままに不老が失われたり、繭期の症状が悪化して精神がアレするんじゃないかと危惧していたのでひとまずは安心…したけど……
シュカ…シュカーーーーッ!!ここまで謎の人物を貫いてきたくせにもう駄目だよ、こんなんシュカに感情移入しちゃうよ……
てっきりリリーはLILIUMの後は人知れずに旅を続けてるんだとばっかり思ってたけど、捕まって拷問されてたのね…肉体再生する生物が捕まったらとりあえず拷問しとけ的な風潮はあるけどリリーが「それ」をされていたかと思うと…フフ、とても辛くて悲しいけれど仄暗い悦びを1mmも感じないと言ってしまうとそれはそれで嘘になってしまいますね……
スノウの花で涙を流すリリー…もうかつての記憶が無くなってしまっていても、それでもリリーの「特別」はスノウなんだね……
永遠の中でも心を失えなかったリリー同様に、狂気の中でも良心を失えずにリリーを救い出したシュカ。ウルを摂取してまでリリーと共にあろうとしたのは贖罪だったのか…最後はリリーに許されたような形になって、その最期には救いがあって、本当に良かった……
シュカはただのヴァンプとしては長い時を生きたけれど永遠を生きるリリーと比べればその時間はあまりにも短くて、リリーが橋の完成を5年も待ったり何年も監禁されることを繰り返したりしている間にもその時間は着々と失われてたんだね…時間に対する認識にずれがあるのは寿命差もの定番で好きよ。
永遠を生きることを強いられて、それでも理性と感情を捨てることを拒んで、凛と咲き続けるリリーが本当に気高くて美しくて…永遠に枯れない花がそこにはあった……
あぁ、きっとリリーはどこまでいってもリリーのままで、ファルスになってしまったソフィと同じ道はたどらないだろうなという安心感がそこにはありましたね。君の胸に刻むは…少女純潔……