仕事のスイッチが入るとがんばれちゃうのです
こんにちは。
医学部受験と同じぐらい、芸能ゴシップにも詳しい医学部受験コンサルの鈴村です。
見ましたか?NHKスペシャル。
ずっとサカナクションが好きで、iPhoneにはたぶん全曲入っています。
(今もサカナクションの曲を聴きながら書いています)
未だライブに行ったことはありませんが、山口一郎さんが音にものすごくこだわる方だということは知っています。
音と映像のコラボレーションにも。
もちろん天才だとは思いますが、どちらかと言うと職人系の天才で、そういう方ほど、何かのきっかけでグッと奥の方に入って行ってしまうというか。
常人の届かないところにまでズンズン進んで、追いつけないでいるうちに見失ってしまう、みたいなイメージがあります。
なので、体調不良と聞いた時は「あー」と声が出たというか、無理しないでほしいというか、これまであのクオリティの楽曲をこんなにハイペースで出していたこと自体が奇跡だったよな、と思いました。
ちなみに、映画『曇天に笑う』の主題歌もサカナクションなのですが、登場俳優が皆でダンスするこの動画は、ダンスが上手な人も下手な人も皆で頑張っていて、なんだかイイです。
古川雄輝さんって、慶應のダンスサークルの部長だったんですね。そして岩田剛典さんも同時期に別のダンスサークルの部長だったと。
さて、今回のNHKスペシャルの内容はかなり踏み込んだものでした。
中でも「音楽が真っ先に自分から離れていった」という表現は衝撃でした。
あんなにも素晴らしい楽曲を次々に生み出してきた人から「音楽が離れていく」なんて。
きっかけはコロナのパンデミックだったそうですが、
「今思えばその時から疲れが取れないとか、全然寝られないとか。でも、仕事のスイッチが入ると頑張れちゃう」
という発言を他人事として聞ける人はあまりいないのではないでしょうか。
そういうことって、忙しくしている人ならありますよね。
私もあります。何度もありました、というか。
だから、山口さんの言う「うつ病ってたぶん、もともと誰にもある」という言葉はその通りだな、と思いました。
大きくなって決壊する前に、何かのタイミングで自分の気持ちや心が緩んで、それでなんとなく日々をやり過ごしているというか。
番組の最後に、山口さんは「うつ病とは『この野郎!』と肩を組むくらいの気持ちで」と表現していました。
生きていると、うつ病に限らず、自分の中に生まれたものを追い出すことができず、共存していかなければならないなと思うことが増えます。
長く生きるというのは、そういうことなんだなと思う最近です。
そして山口さんのことはまだまだ心配です。見ず知らずの人間が何をできるわけでもないけれど。