レリブ、お稽古の色々💭
レリブカンパニーでは初通しを終えたタイミングから2部屋稽古を導入しました[ ’ω’ ]
これってあんまりやってるカンパニー少ないんじゃないかなと思うのですが、これも「あの曲と私」だから生まれた方法です。
同じ会場内で2つ部屋を借りて、片方の部屋では小針があるシーンを稽古していて、もう片方の部屋では私が別のシーンを稽古しているという不思議な状況。
もちろんキャストの待ち時間の有効活用や限られた時間で稽古時間を倍に出来る!などのメリットも大きかったのですが、
これの大きな目的は、「知るべき人にだけある程度伝えるべきことを伝えておくこと」(知るべき人以外はもう片方の部屋でもう1つのシーンの稽古をしている)と「テラーがお互いの役を背負うために必要なことを共通認識にする」ことでした。
今回いないテラーのことをどこまで、誰に伝えるか、というのは結構悩みの種でもありました。
またそれぞれのキャストに役者として期待していることを伝えるのも「じゃあそれ以外のメンバーは期待されてないのか?」みたいに受け取られてしまったりして、伝えられないまま初回通しを迎えたりもしていました。
でもやっぱり知っておいて欲しい。
そのためにこの空間をこのメンバーだけにしたい。
そういうことができる環境を作れたことで、キャスト全員にそれぞれ伝えたいことはしっかりお伝え出来たんじゃないかなと思っています。
あとはテラー同士がお互いの役をになっていた事で、
依灯をよりよくするためにフィードバックをすると、その元になったテラーを傷つけるような言葉を避けることが難しかったり、
文寧の深掘りで出てくる世界が結構目を背けたくなるような議論であったり、聞こえによっては私や小針がテラー本人に否定的なように聞こえかねない事案があったり(もちろん否定的なことはないのですが、相手役について語るとそう見えてしまうジレンマ)
生々しいところにずかずか踏み込まないと成立しない企画だからこそ
その生々しさの体感を知ってる人に再体験させることがはばかられるような、そんな稽古になる事が初回通しを終えてから多くなりました。
でもそんな二部屋稽古をこなして、通しなどで合同稽古になった時に、お互いの役をちゃんと背負えているお互いの姿が見えるようになったりして、その世界がとんでもなく美しかったりして
危ない橋だったけど無事開通してよかった…となったわけです。
なので二部屋稽古期間の倉橋はまあまあ人間としてやばいやつにキャストのみんなから映っていたような気がします。というか実際まあまあやばいことしかしてなかったから(笑)
でもこの期間に結構関係性育まれたなあ。と思ってもいます。
小屋入りでぐんと育つのが常ですが、絶対に小屋入りで育つカンパニーになったなと確信できる程度の実感がこの期間に既に醸成されていたように思います。
ただこの方法の注意点は、絶対に確実に分けていた2つをちゃんと合流させるところまでやりきること、ですね(笑)
これが出来ないとただのヴェールに隠された闇の稽古になりますww
で、分ける▶︎稽古を進めるはロジックでどうにでもなるのですが合同させるプロセスは割とセンスでいくしかないという。。。
そういう意味で演出部は二人いて本当によかった。
自分のセンスなんか信じきれないもん(笑)
お互い一致してるから大丈夫だね、うん、いくよ、せーのっ!!
↑こんな感じでした。
今後も使う機会がありそうだな…この稽古方法。。