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時が解決する

10月は落ちていた。
11月に入って少ししたら、ゆっくりと浮上してきた。

元気がなかった原因は明確にはわからないし、何がきっかけで取り戻せたのかもわからない。

季節の変わり目だったり、仕事や人間関係のストレス、そのせいか食べるものや量がいつもと違ったり、睡眠や体調に影響が出ていた。
体調が悪いと思考も鈍ってどんどんマイナスな方に向かい、この職場は合ってないから辞めたいとか、なにをやっても楽しくないような気分になってしまう。

不快に感じることはなるべく避けて安心できる場所で過ごし、やらなければならないことについてはとことんハードルを下げて自分を褒める。
できる限り生活習慣を整え、友だちに悩みを相談したり、体を動かしたりもしてみるけど、なかなか戻らない。
些細なことですぐ涙が出そうになるほど過敏な状態が続いて、本当に困っていた。

「なんで私はこうなんだろう?」と卑下する自分と闘いつつ、今日一日を乗り切ることだけ考えるようにしてたら、いつのまにか、普段の自分を取り戻していた。


「なんか、時が解決してる感じしない?」


よく話を聞いてくれる人が、ぽろっと言った。たしかに。

落ち込みモードに入ってる時は、それが一生続くような気がしてしまうけど、いつも気づいたら戻って来れている。天気で言ったら梅雨みたいだ。

「だったらその期間をどう過ごすかに考えをシフトしたほうが楽になるかもね。どうせ終わりが来るからとことん悩もうと決めるのもありだし、もがかないでのんびりしようと決めるのもありだし。」

梅雨がまた来ることは決まっている。
この場合、時期がわからないから難しいけれど、それも永遠につづくものではない。

恵の雨と言うように、落ち込んだ時にこそ得られる気づきもあるだろう。
お気に入りの傘を買うかのごとく、少しでも気分が上がることを考えて、晴れているうちに備えておくのがいいかもしれない。

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