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HoReCaの明日はどっちだ

オランダは6月1日から、つまり今日から丸一週間後の月曜から、全てのレストランとカフェが営業を再開するという。

片やベルギーは、前回(5月13日)の国家安全保障会議(NVR)で、ホテル・カフェ・レストラン(HoReCa)の再開は、次回6月3日の会議で決定することとし、6月8日以前の再開は有り得ない、ということだけを明言していた。

一般商店や各地の朝市が、ソーシャル・ディスタンスやマスク着用などの条件付きで、既に5月11日から営業再開となり、学校も部分的ながら5月18日から再開している。で、現時点で感染者数その他数値のぶり返し、つまり第2波の予兆のようなものはほとんど見られない。

なのに何故、HoReCaだけは蚊帳の外に置かれてますかね?と、業界団体が遂にキレた、という報道が出たのが本日。

他業種に比べて、実際の業務とソーシャル・ディスタンスを並立させにくい、という理由は分かるが、それにしても再開までのロードマップを、もうちょっと具体的に示してくれんと、準備も出来ねえじゃねえか、というのが主張点であったようだ。

確かに、学校や商店などの準備状況が報道されていたが、座席数を減らしたり机と机の距離を離したり、床にステッカーを貼ったりプレキシーガラス(アクリル板の衝立)をどこにどう置くか、などなど、当局が衛生管理ガイドラインを示した上でそれに従うのは、なかなかに手間取りそうで厄介であろうと拝察される。

ブルージュにある小規模ながらナショナルブランドのビール醸造所、Straffe Hendrik(De Halve MaanやBruggse Zot、ビール博物館でもお馴染み)の5代目当主が「例えばカフェのメニューは、お客さんに出すたびに消毒しなくちゃなのか?」という、極めて具体的な質問を投げかけていたのが印象に残った(ヘッダ画像参照)。

それならそれで、従業員にマニュアル化しなくちゃいけないし、6月8日(月)に(現時点で)最速で再開出来るとしても、その確定が6月3日(水)のNVRだとしたら、日程的に厳しい。

オランダは6月1日再開なのに、感染者数などの数値的にも順調に回復傾向だと伝えられているのに、そもそもどうして丸1週間遅らせる指示が前倒されないのか?何に基づいてHoReCaの業務再開が遅れているのか?

と、業界団体は食ってかかっていたが、一方で既に全面再開したオーストリアでは、お客さんが少ないのでやっぱり業務停止することにした、と伝えられたのも本日であった。

おそらくウィーンあたりに顕著なんだろうが、要するに観光客が来ないことには、近隣のお客さんだけだと営業が立ち行かない、ということらしい。

スペインやイタリア、南仏あたりは観光業とセットで(しかも既に!)再開させている、というのは、そういう理由であるのだな。

2020/05/24(日)公表のデータ

感染が判明し入院している人の数: 1.324(前日比+48)
のべ感染者数:57.092
新規感染者数:282
ICU収容患者数:256(前日比-3)
のべ退院者数:15.272(前日比+177)
のべ死亡者数: 9.280(+22が病院、+18がWZC(うち陽性確定は83%):計+43)

コロナ禍で臨時政府だからうっかりしてたけど、去年の国政選挙からちょうど1年が経過したんである。

なので先週後半から、出口戦略の評価も含め、政治議論がニュースの大きい部分を占めるようになって来た。

なぜなら現行政府はあくまでも「コロナ禍対策緊急組閣」で例外的に存在を認められたものに過ぎないので、出口を出たらサヨウナラ、の宿命にある

じゃあ、いつを以て「出口を出切った」にするの?ってのも、実は明確に決めてなかったんじゃないかすら?(うわあああ

ああまたお馴染みのぐだぐだずるずるが、戻って来てしまうのか。
取り戻したかった日常って、そんなのなのか(- -;

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