小夏アユ

プロフィール  作陽音楽大学音楽学部音楽学科卒業 同大学専攻科修了 ミュージカル、ラジオパーソナリティー、ライブ活動等を経験。 現在ボーカルレッスン教室運営

小夏アユ

プロフィール  作陽音楽大学音楽学部音楽学科卒業 同大学専攻科修了 ミュージカル、ラジオパーソナリティー、ライブ活動等を経験。 現在ボーカルレッスン教室運営

最近の記事

流れ流れたRIVER

「RIVER」という曲が生まれたのは、今から20年以上も前のことだ。 当時、私は東京で修行時代を過ごしていた。芝居の専門学校を飛び級で卒業してしまい、とある事務所に登録。小さいながらさまざまな現場で仕事をしていた。 テレビ番組の再現VTRや、バラエティーの一般人役。 化粧品CMの「お肌の水分量を測らせてください」というシーンでのエキストラ出演。だが、実際の数値は私の肌ではなく、設定されたものであった。 「運動のビフォーアフター」の効果を見せるため、ヒップだけを撮影したいとい

    • 「あの夏の川のうた」から14年、再リリース

      2010年、私の地元である山口県山陽小野田市厚狭地区が豪雨災害に見舞われた。多くの場所で浸水が発生し、被害は甚大だった。家々や道路、線路が壊れ、地域の人々は不安に包まれていた。そんな中、不意に一つの歌が生まれた。 その瞬間、湧き上がったのは自己嫌悪だった。音楽なんて、こんな時になんの役にも立たない。人々に必要なのは、安全な家と清潔な水、そして食料だ。小高い場所に住んでいて被害を免れた私は、一体何をしている。 それでも、この曲が生まれた以上、何か意味を持たせたいと思った。ど

      • まぶしい夢(大同りんこ)歌詞・楽曲説明文

        まぶしい夢 大同りんこ 新幹線の改札 大きな荷物 いつの間にか雑踏が 不慣れになった ふつか分の着替えと 頼りない自分抱え ささやかな日常から 踏み出したんだ ありふれた 悲しみも 孤独感も 語れるほどじゃない 小さな手育むなかで まぶしい夢を見たんだ オレンジ色の空 風 光 あなたに歌うよ どうか届いてほしい あなたに笑ってほしい 寂しさを重ねるうち 器用になって いつの間にか期待せずに 上手に生きてた わかってる 大したことじゃないと でも かけがえのないもの

        • RIVER 小夏アユ 歌詞

          RIVER 流れ流れていく 森をくぐって 山をぬけ 雫  足元に広がり 彼方へと続く 海へ 流れ流れていく 街を飛び越え  山に沿い ふわり 風に浮かぶ雲は 彼方へと流れていく 不意に聞こえる歌は 私の声 空の隙間 高く呼びかければ 低くかえす あれは私の声 川の向こうから ひびいてくる 私の声 ととりととりととろ 揺れる水面に映る影 消えた 落日の木漏れ日 気まぐれなかもめのよう とぅりんく とぅりんかってぃん くぅりんとぅ とぅりんく とぅりんかってぃん そ

          「JOKER」歌詞

          ♪JOKER 腐敗した古代の息吹 月のナイフで指先を切る むせかえる甘い香りに 目が眩めば 立ち現れる 優美なその姿 見つめる瞳は どこか僕に似ている 踊る影 In the Moonlight 酔いしれて身を任せた闇の罠 「僕のものだ」 背中から腕を回し 抱きしめるジョーカー 有り余る知識と力 この手の中で笑う切り札 万物を操れるのに 満ちることがない 結末がない 見果てぬ夢の果て 虚ろな大気に 崩れてゆく魂 帰れない Lost moments 誰のせいでもな

          「JOKER」歌詞

          楽曲説明文「イフリート」

          「イフリート」は、ケルト音楽風の旋律で幕を開け、時に抒情的に、時に攻撃的に、色彩豊かな展開を見せる。バイオリン、サックス、ギター、ベースという異色の編成だが、プロデューサーのYonnyは、この楽曲のイメージを鮮やかに思い描き、それを具現化するために必要なメンバーを招集したと語る。奏者たちは各自のテクニックとセンスを存分に発揮。戦いあうようなリードの掛け合いも聞きどころだ。 楽曲名イフリートは炎の精霊、バンド名TRIHEADは三つ頭のドラゴンを意味する。この楽曲は、まさに音楽的

          楽曲説明文「イフリート」

          パレット 楽曲紹介文

          Yonny Soundsプロデュースによる、シンガーMAHOの2作目が登場。春の風の中で揺れる恋心を歌う「パレット」。 Yonnyは、前作「HALATION」よりもずっとシンプルな作曲及びアレンジを心がけたという。爽やかなアコースティックサウンドに、MAHOの可憐な歌声が映える。刻まれるリズムが、胸の高鳴りと心地よくリンクする。 歌詞には、明るく膨らむ思いの中に、ブルーな感情が混じる心模様も表現されている。その青さもまた、恋の彩りのひとつだ。ぜひ耳を傾けてほしい。ありふれた景

          パレット 楽曲紹介文

          「そろそろ」楽曲紹介文

          YonnySoundsプロデュースによる大同りんこの2作目「そろそろ」。Yonnyはシンガーの希望を元に、新たな領域に挑んだ。前作「Melodie of Shadows」がエモーショナルで熱量が高いものであったのに対し、今作は抑制の効いた風通しの良いサウンド、ベースが生み出すグルーヴ、そして大同の成熟した歌唱が魅力だ。夜、乾いた胸が忘れ得ぬ人への想いにうずく。1番求めるものが手に入らない満たされなさに、主人公の心と行動はエラーを起こしていく。欠乏感はどこまで続き、どのように終

          「そろそろ」楽曲紹介文

          パレット(MAHO)歌詞

          【パレット】 春の風のせいよ 春の風のせいよ こんなにも心  騒いでしまうのは多分 風の温度が変わったせい 気温徐々に上昇 気圧は不安定 なんにも知らない 横顔に惹きつけられて どうしようもない のぞいたパレットに 並ぶ色たち あなたが見ている世界 満たされるよ 春の景色を描いてる あなたが心に入ってくるよ 信じられないスピードで あなたが私を塗り替えるよ 2 微笑っているけど 寂しげな瞳 あなたは大人で なんにも話してはくれない 同じ目線で話したい 温帯低気圧

          パレット(MAHO)歌詞

          悠水「ガーベラ」楽曲説明文

          Yonny Sounds初の男性ボーカリストとして悠水を迎えた「ガーベラ」。Yonnyは、悠水の歌声を実際に耳にした日に、彼の甘く太い声を活かした楽曲を作ることを決めたと言う。 爽やかでありながらどこか切なさを感じさせるメロディーラインが特徴で、90年代から2000年代のギターポップを思わせる懐かしさもある。 悠水は「ガーベラ」の花言葉である「あなたが私の運命の人」をテーマに作詞を手がけた。 彼の作り出したストーリーはあるが、聴く人それぞれが自由に物語を想像してほしいと語る。

          悠水「ガーベラ」楽曲説明文

          あの夏の川のうた 歌詞

          あの夏の川のうた 見ておくれよ この川を なんてのどかな景色だろう まるで 百年も前から  何も変わらぬみたいだ ふと見れば 道端に 朽ち果ててゆく 小さな靴 誰が履いていたものか 誰にもわからない 季節ごとの花を咲かす 手入れの行き届いてた庭が 今は 名前も知らない つる草に覆われてる あの夏の出来事は ぼくらの未来を変えた だけど 思い出のきらめきは 決してけがされやしないよ 柱だけになった家 今はもう役に立たぬ線路 それでもなお 僕らは ここか

          あの夏の川のうた 歌詞

          大同りんこ ♪そろそろ 歌詞

          【そろそろ】 吸い込まれる夜の迷路 ふらふらする僕の気持ち 目の前の人を 遠いあのひとの香りが 包み込んでく あとどれだけ積み重ねよう こんなパターン 次第に無視できなくなる 細切れのエラー いつ切り出す 君じゃないと どう伝えよう 心理の海で シミュレーション おしまいだね 僕たちはもう さよならだね 嫌いじゃないよ 君はとても綺麗だけれど そろそろだね 覚悟はしてた  割れるグラス 今夜限りの通過儀礼 どんな言葉投げられても もうこの道に先はないんだ 君が

          大同りんこ ♪そろそろ 歌詞

          HALATION歌詞制作秘話③完結編

          1月6日、仮歌が仕上がり、マホにシェアした。 Melodie of Shadows編のピークは、大同りんことの仮歌のシェアのひとときだった。 しかし、HALATIONのピークはそこではなかった。 彼女の反応は極めてお行儀が良く、多少誇張するが、 謹んでお受けいたします。良い作品となりますよう精一杯励みます。 みたいな感じであった。 その後Yonnyと、 「マホさんは、ギャァーッてならないんだね」 「リンコさんが特別なんだと思うよ」 大同りんこは大阪人である。 この反応の

          HALATION歌詞制作秘話③完結編

          HALATION歌詞制作秘話②

          2024年1月4日 虹、そしてハレーション 前日の夜に、お風呂で「桟橋」と言うキーワードをつかんだ。 だが、「桟橋」以上の言葉がなかなかつかまらない。 この時点で、 「前回は1日で書けてしまったが、今回は3日欲しい」 と言うつもりだった。 朝、作業開始したが、前回ほど思うようには進まなかった。 この物語の主人公は何を目的とするのだ。 第一、桟橋から飛び出して、どこ行くのだ。 そもそも、その桟橋までどうやって行くのだ。 魔法使いの少女?  いやいやいやだあやめてやめて、安

          HALATION歌詞制作秘話②

          楽曲説明文「HALATION」

          『HALATION』は、シンガーにMAHOを迎え、Yonnyのプロデュースにより誕生した楽曲。希望と疾走感、微かな儚さをテーマに掲げて制作。MAHOは透明感あふれる声で、可愛らしさと疾走感を見事に表現。歌詞の「魔法の扉開くチャンスを逃すわけにはいかない」は、MAHOがこの楽曲で新境地を開くことを象徴していると言えよう。Yonnyのギターソロは情熱的で力強く、MAHOの歌声と相まって、アーティスト同士の魅力が融合する瞬間を生み出している。

          楽曲説明文「HALATION」

          HALATION歌詞制作秘話①

          タイトル HALATION シンガー MAHO 作曲 Yonny Yonny Soundsで作詞した2作目である。 私はこの作品のことを考える時、なんとも言えない幸福感に満たされる。 歌詞を書かせてもらえて、本当に幸運だったと思っている。 MAHOとYonnyに、心からの感謝を込めて以下の記録を捧げる。 いらんかもだけど。 ★ー✳︎ー⭐︎ー❇︎ー★ー✳︎ー⭐︎ー❇︎ー★ 2023年12月27日 Melodie of Shadowsの歌詞ができた途端、 MAHO(以

          HALATION歌詞制作秘話①