J2各クラブの正解は一年後(WEST編)
過酷なJ2リーグ。
今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。
筋書きのないストーリー。
正解は一年後。
開幕前プレビュー
清水エスパルス
昨季は4位。かなりの戦力を擁したがシーズン序盤の躓きが響いた。秋葉監督が途中から就任したがプレーオフであと一歩及ばず。
今シーズンは是が非でもJ1昇格を成し遂げたい。
主な退団選手は
神谷優太、中山克広、鈴木義宜、岸本武流ら。
主な加入選手は
住吉ジェラニレショーン、中村亮太朗、沖悠哉、矢島慎也、松崎快ら。
冬の高校サッカーで大活躍の郡司にも期待がかかる。
注目選手は原輝綺。
正直J2にいるのはもったいのでは、と思っちゃう選手。仮に移籍金が発生してでも欲しいチームはありそうな気がするが、清水でプレーするのは彼の男気か。
まぁそこは僕の妄想です、ごめんなさい。
止める蹴るの技術が美しく、彼のプレーを見るだけでもチケットを買う価値があると個人的には思ってます。彼のプレーに注目したいですね。
あとはポジション争いがどうなるのか。
GK争い、鈴木義宜に変わるCB争いは熾烈。
郡司、千葉、森重らの若手FW陣らがブレイクするかも注目。
トップチームスタッフは秋葉忠宏監督、依田光正コーチ、市川大祐コーチ、古川昌明GKコーチ、土屋明大GKコーチ、中田一三プレイヤーデベロップメントコーチとなっている。
ちなみにアカデミーの監督は澤登さん。
監督は新体制発表会で「J1昇格の自信は200%あります」と語った。
チームスローガンは「ONE FAMILY」
注目ポイントは
・レギュラーを掴むのは誰だ
・秋葉監督のThis is発言は何回出るか
・最終成績はいかに
藤枝MYFC
昨季は12位。J2昇格初年度で藤枝らしいサッカーを展開。しかし監督は満足していない。
「J1昇格を目指す」と公言。
他チームからの分析もより厳しくなるJ2 2年目。
どれだけ須藤監督の目指すサッカーを新メンバーらと昇華させられるか、注目だ。
他スタッフは仲田建二ヘッドコーチ、養父雄仁コーチ、枝村匠馬コーチ、阿部謙作GKコーチ。
主な退団選手は横山暁之、上田智輝、岩渕良太ら。
主な加入選手は内山圭、中島大嘉ら。
新たな外国人選手も気になる。
注目選手は小笠原圭佑、中島⼤嘉。
小笠原圭佑はDF。藤枝のサッカーを理解している選手で欠かせない。意識の高いSNSも人気。
中島は札幌からのレンタル。
最近1番驚いたことは「藤枝思ってたより田舎」
※公式HPより
期待されているストライカーが今年どこまで本領発揮できるか。堂々としたSNSの振る舞いも注目。
あと中川も注目したいところ。
注目ポイントは…
・待っているのは躍進か苦しみか
・サッカー内容に進化は見られるか
ファジアーノ岡山
昨季は13位。毎年昇格候補に挙がるチームだが、昨年は引き分けが19。今年は勝ち切るゲームを増やせるか。岡山悲願の昇格へ。
以下スタッフ陣
監督は木山隆之。
コーチは木澤 正徳、村主 博正、小坂 雄樹。
GKコーチは吉岡 宏となっている。
主な退団選手は櫻川ソロモン、坂本一彩、チアゴアウベス、ヨルディバイスら。
主な加入選手はガブリエルシャビエル、藤田息吹、柳貴博、ブローダーセン、田上大地ら。
注目選手は柳貴博、ガブリエルシャビエル。
柳はJ1でも十分通用する選手。一度過ちを犯したが、そこから這い上がっている。昨季のJ3ではもはや反則級の活躍。J2の舞台でも躍動して欲しい。
ガブリエルシャビエルは久しぶりにJリーグ復帰。名古屋、札幌時代にはファンタジスタのようなプレーでサポーターを沸かせた。まだ30歳。
あー、あと仙波にも注目だなぁ。
注目ポイントは…
・悲願の昇格は?
・木山監督もそろそろJ1昇格という"肩書き"が欲しい
・外国人選手の成績はいかに
・ニューヒーローは現れるか
レノファ山口
※今シーズン追いかけます※
昨季は20位。ギリギリ残留ではあったが、チームとしては魅力的。今シーズンは新たに志垣監督を迎えており、より一層期待が高まる。
主な退団選手は皆川佑介、矢島慎也、生駒仁ら。
主な加入選手は加藤潤也、田口潤人、若月大和ら。
また新保海鈴がレンタルから復帰している。
注目選手は新保、吉岡、山瀬、若月。
特に若月大和のプレーが楽しみ。
湘南ベルマーレ時代から期待された世代別代表経験者でスイスのFCシオンにレンタル移籍した経験も。スピードが武器。
今回の移籍は覚悟を持って決断したことだろう。
この舞台で暴れることができるか。
新保は昨季いわてで8アシストを記録。今シーズンからJ2の舞台で活躍が期待される。父は田中隼磨。
元アビスパの吉岡、山瀬も楽しみにしております。
コーチングスタッフは志垣良監督と吉澤英生ヘッドコーチ、山田賢二GKコーチが就任。中山元気コーチは6年目。
注目ポイントは…
・志垣新監督の持ち味をレノファでも出せるか
・残留争いから脱出できるか
・ステップアップできるような選手は現れるか
徳島ヴォルティス
昨季は15位。期待されたシーズンだったが残留争いに巻き込まれた。
スペイン人監督路線は終わりを告げた。
それでも攻撃的なスタイルは終わらない。吉田監督のもと、巻き返しを誓う。
主な退団選手は森海渡、安部崇士ら。
主な加入選手は柳澤亘、橋本健人、カイケら。
静岡学園から加入の高田も楽しみな存在。
永木がレンタルから完全移籍へと移行。
注目選手は柿谷曜一朗、高田優。
柿谷はみなさんご存知有名人。彼の活躍なくして昇格はあり得ない。柿谷が徳島で活躍してJ1昇格するストーリーが見たい。
高田は静岡学園の10番でこの冬の選手権にも出場。柿谷の背中を見て育ってほしい。
他にも元アビスパの選手がいたりJ1で実績のある選手がいたり。
正直に言うと、昨年吉田監督に変わってからの徳島の試合はハイライトでしか見てないので、開幕してから他に注目したい選手を見つけようと思います。
トップチームスタッフは吉田達磨監督、増田功作ヘッドコーチ、山口将弥コーチ、古川毅コーチ、中河昌彦GKコーチとなっている。
設立20周年となる今季のクラブスローガンは
「徳島とともに、最高の瞬間を。」
注目ポイントは…
・昇格へ向けて、チームは強くなっているのか
・柿谷の存在感はどうだろう
・"最高の瞬間"は果たして
愛媛FC
昨季はJ3で優勝。ここ2年で生まれ変わったかのようにチーム力を上げてJ2へと帰ってきた。
さぁ2024年。戻ってきたJ2の舞台で愛媛旋風を巻き起こせるか。
スタッフ陣は
監督は石丸清隆。
コーチは青野慎也、河原和寿、オンビョンフン。
GKコーチは羽田敬介。
主な退団選手は深堀隼平、矢田旭、木村卓斗ら。
主な加入選手は藤原悠汰、パクゴヌ、石渡ネルソンら。
注目選手は尾崎優成、松田力。
尾崎は神戸からのレンタル、高卒一年目の昨季は出場機会には恵まれなかったが、公式戦数試合には出場。チームはJ1を優勝するなど多くの経験をした。
今季は愛媛での武者修行となる。ここでどれだけ活躍できるか、見ものである。
松田力はJ3では反則級の活躍。J2でも躍動できる。
ただ点を決めるだけでなく、チームのために汗をかくができる最高の選手。今シーズンの愛媛も彼が引っ張る。
注目ポイントは…
・旋風は起きるのか
・攻撃陣はJ2でどれだけ通用するのか
Vファーレン長崎
※今シーズン追いかけます※
昨季は7位でプレーオフ進出を逃した。
監督問題に揺れる長崎だが、今年は新スタジアムも完成。下平新ヘッドコーチのもと昇格を目指す。
→下平ヘッドコーチから監督への就任が正式に決まった。下平監督のやりたいサッカーが構築できれば、かなり今年は面白そうだ。
以下スタッフ陣
下平隆宏監督、倉石圭二ヘッドコーチ、村上佑介コーチ、齋藤直幸コーチ、三好毅典GKコーチ。
主な退団選手はカイオセザール、波多野豪ら。
主な加入選手は新井一耀、山田陸、若原智哉ら。
注目選手は田中隼人、増山朝陽。
田中隼人はレイソルから加入の左利きのセンターバック。高い精度のキックが持ち味の田中は下平監督のサッカーにも合うはず。フィジカルも申し分ない。
増山は福岡時代は「東のクリロナ」や「博多のトラトレ」といった異名を持っていたが今は?
無ければ付けましょう。馬力のあるドリブルとスプリントでチームを勢いづかせるその攻撃力に注目。
注目ポイントは…
・クラブとして至上命題とも言える昇格は?
・新スタジアムはどんな感じ?(行きたい)
・監督問題は解決するのか
・フアンマはどれだけ得点とイエローを重ねるのか
ロアッソ熊本
昨季は14位。2022年に躍進を遂げ、主力の多くが移籍して迎えた2023年。苦しい時期を過ごすことも多かったシーズンだが、新たな選手の成長も見られ、大木監督と共に天皇杯ベスト4という成績も収めた。
今季も主力が一部移籍したが、熊本で成長しステップアップするのが今のクラブのスタイル。
また新たなる選手の台頭を期待。
主な退団選手は島村拓弥、平川怜、粟飯原尚平ら。
主な加入選手は岩下航、べジョンミンら。
注目選手は岩下、道脇、べジョンミン。
岩下は2021年以来の復帰。柏レイソルでは出場機会を得られず悔しい2年間を過ごしたが、そこで得た経験は大きかったはず。大木監督の元で2021年にプレーしており、期待も膨らむ。
道脇はロアッソ期待の若手で世代別代表。昨季はリーグ戦こそノーゴールだったが、天皇杯で鳥栖からゴールを奪うなどの活躍。彼の爆発がこのチームの鍵を握るはず。成長して海外へ行けるかどうか、クラブの未来すらも握っているかもしれない。
べジョンミンは九産大から加入のルーキー。背番号11を背負うのは期待の表れか。J2クラブが躍進するには大卒ルーキーが活躍するという、いわゆるシンデレラボーイが出る時が多いですね。その力はある。
スタッフ陣は
大木武監督、藤本主税ヘッドコーチ、高橋泰コーチ、増嶋真也コーチ、伊藤竜一GKコーチ。
注目ポイントは…
・新たなブレイクする選手は出るのか
・一昨年はプレーオフ進出、昨年は天皇杯ベスト4。では今年は?
大分トリニータ
※今シーズン追いかけます※
昨季は9位。前半戦は首位に立った時もあったが、後半失速した。
今シーズン下平監督から片野坂監督へとバトンタッチ。外の世界を見て戻ってきた片野坂さんの采配はとても楽しみ。
今年クラブ創立30周年。なんとしてもJ1昇格を掴み取りたい。
主な退団選手は高畑奎汰、上夷克典、藤本一輝ら。
主な加入選手は藤原優大ら。
補強の数はそこまで多くなく、大卒ルーキーやユースからの昇格など、若い選手が多い。
注目選手は保田堅心、藤原優大。
保田堅心はユース出身の世代別日本代表。中盤でパスを展開できる広い視野とスタミナが武器。彼の活躍でチームをJ1昇格へと導いてほしい。
藤原優大は浦和レッズから期限付き移籍。昨年は町田ゼルビアで29試合に出場したDF。3アシストを記録している。今年の大分でレギュラーを掴めば、選手として大きく成長できるはず。飛躍の一年になるか。
スタッフ陣は
片野坂知宏監督、竹中穣ヘッドコーチ、福井一城コーチ、安井聡志コーチ、吉坂圭介GKコーチ。
注目ポイントは…
・得点源となる選手は現れるのか
・進化した片野坂監督のサッカーはいかに
・ブレイクする若手が出てくるか
鹿児島ユナイテッドFC
昨季J3で2位となりJ2復帰。攻撃の形にチームのスタイルが出ている。前回のJ2参戦時には一年での降格となっただけに今年はどこまでやれるのか。
主な退団選手は山本駿亮など。
主な加入選手は田中渉、井林章、西堂久俊ら。
注目選手は田中渉、藤本憲明。
田中は攻撃の核を担える選手で、彼の左足は多くのチャンスを演出する。鹿児島のサッカーにもフィットするだろう。将来を期待されていただけに今季はかなり注目度も上がっている。
藤本はチームを引っ張るストライカー。
多くの経験した帰って来た男.今季はJ2の舞台で暴れる。
注目ポイントは…
・躍進か不振か。最終順位はいかに。
・チームスタイルがどこまで通用するのか
・ブレイク、再ブレイクの選手は出るか
・格安焼酎スタグル、久しぶりのJ2参戦で何度バズるか
読んでいただきありがとうございました。
筋書きのないドラマ。
今シーズンのJ2も楽しみですね。
正解は一年後。
と言いつつシーズン折り返し時と終了時で2回答え合わせします。
読んでみて、楽しみになった方ぜひ今のうちに記事のご購入よろしくお願い致します。
答え合わせは時期が来たら以下に書かせていただきます。
…
はい。1回目の時期が来ました。
シーズン前半戦を終えての振り返りです。途中経過を見てみましょう!
前半戦を終えての振り返り
清水エスパルス
一言で言うと…
驕らず進化 J1のその先まで。
成績
1位 (勝点43 得点34 失点19)
事前注目選手
原→3バックにおいて彼の存在は不可欠。
新注目選手
北川→復活を遂げたエース。キャプテンとしてチームを引っ張る。
住吉→空中戦を圧倒。チームに欠かせぬレギュラーに。
西原→ジョーカー起用。クラブ最年少ゴールを記録。
振り返り
豊富なタレントを揃えるエスパルスだが、そこに慢心はない。昨季の悔しさを胸に秘めつつ、J1昇格からその先までを見据えている。
開幕は乾をトップ下に据える4-2-3-1でサッカーを展開。しかし、その後乾が負傷し欠場すると4-4-2と選手の立ち位置を変えた。さらにシーズンを進めると原が3バックの右に位置し3-4-2-1の形も。替えが効かない選手が多いエスパルスだが、チームが実行するサッカーの主役を変えることはできる。秋葉監督が注入しているメンタルの部分含め、抜かりはない。昇格へ向けて前半戦は首位ターン。後半戦の進化にも期待。
藤枝MYFC
一言で言うと…
理想と現実の判断
成績
12位 (勝点24 得点15 失点25)
事前注目選手
中島→空中戦に強さを見せたが6試合ノーゴール。後半戦の復活に期待。
小笠原→ここまで3アシストを記録するも出場は8試合にとどまる。
新注目選手
梶川→献身的なプレーでチームを支える。彼の経験値はチームに大きな力をもたらしている。
西矢→中盤で欠かせぬ選手に。攻守において大いに貢献している。
大曽根→怪我の影響から序盤は影を潜めたが徐々に復活。それに伴うようにチームも上昇していった。
矢村→FWながら求められる守備の部分で多いに貢献。得点の部分では序盤は苦しんだがシーズンが経つにつれて目立つシーンも増えてここまで5ゴール。彼の決め切る力が後半戦の鍵を握る。
振り返り
シーズン序盤は得点力不足に悩み、勝てない時期を過ごした。それでも理想を捨てることはせず、それでいて試合の中で必要な判断をし、試合を重ねるにつれて修正していった。すると怪我人やコンディション不良だった選手も次第に復活。チームとしても勝ち星を重ね、悩んでいた得点力も徐々に復活している。須藤監督の理想は捨てない。しかしそれだけでは勝てない。時には試合の中で必要な判断もあるだろう。ミスは付きものではあるがそこを減らしていくことは絶対に必要で、試合の流れを読む判断力が後半戦の鍵を握る。
ファジアーノ岡山
一言で言うと…
ここからすべてが正念場
成績
6位 (勝点31・得点25・失点16)
事前注目選手
ガブリエルシャビエル→試合に出ればその左足でチャンスを演出。やはり彼のレベルは高い。
柳貴→ディフェンス能力は申し分ない。だがチームは彼に攻撃面でもより高いレベルを求めている。
新注目選手
鈴木→目立たないが安定感のあるプレーで好きな選手。攻撃の組み立てにおいても必要な存在。怪我があり離脱していたが先日復帰。レギュラー争いは激しい。
岩渕→今季いわきから加入。シーズンが経つにつれてフィット。ゴール量産の予感。
末吉塁→左WBで攻守に貢献。得点・アシストといった数字が欲しい。
早川→浦和レッズから期限付きで加入。15節に途中出場すると16節からはスタメンに。適切なポジショニングで攻撃に厚みを持たせる。昇格に向けて期待がかかる。
振り返り
プレーオフ圏内の6位で折り返し。開幕時はグレイソンが頂点に位置しチームの攻撃の中心となっていたが、負傷により長期離脱。他にも怪我人が多いのが気になるが、うまくやりくりをして勝点を積み重ねている。得点がやや物足りないことや退場者を出したゲームが3試合もあるなど、昇格に向けて改善しなければならない課題はある。昨季は勝ち切れずに引き分けが多かった。後半戦はいかにタフに戦えるか。悲願の昇格に向けて、この夏は正念場だ。
レノファ山口
一言で言うと…
土台はできた。どれだけ積み重ねるか。
(あ、二言になってしまった)
成績
5位 (勝点31 得点25 失点15)
事前注目選手
新保→やはり彼の左足は大きな武器に。すでに7アシスト。
吉岡→積極的なプレスと左足から繰り出す巻いてくるボールの質がチームに良い影響を与えている。
山瀬→前半戦はほとんど出場機会がなかった。実績十分のベテランのゴールに期待がかかるが果たして。
若月→力強いプレーを発揮。ボールの収まりが良い。
新注目選手
梅木→ヘディングを武器にレギュラー奪取。空中戦での強さはチームの武器。
平瀬→粘りのディフェンス能力と高い得点能力を見せて、DFながら3ゴール。ただ、怪我なのかなんなのか、途中で戦線離脱しレギュラーの座を手放している状態。復活が待たれる。
振り返り
目標は勝点55・失点45。前半戦を終えて勝点31・失点15。ここまでは順調すぎる試合をしてきた。チームとしてやるべきことを明確にし、試合を重ねるにつれて成長。選手の自信も深まっている。これからの後半戦、もちろん簡単ではない。前半戦好調だったチームに対して、他のチームはより必死になって挑んでくるだろう。それでもこのチームが上へ行くには目標の上方修正も必要かもしれない。チームとしての土台はできた。志垣監督と共にこのチームがこれからどれだけ強くなっていくのか、見届けるのが楽しみだ。
徳島ヴォルティス
一言で言うと…
トンネルを抜け出し増田監督と再構築。
成績
・15位 (勝点22 得点18 失点28)
事前注目選手
柿谷→途中出場が多いが17試合に出場。技術は発揮。よりゲームを支配するようなプレーが見たい。0ゴール0アシストでは終われないはず。
高田優→リーグ戦の出場はないが、ルヴァン杯でスタメン。プロデビュー戦は悔しい結果だったが、能力は申し分ない。高卒ルーキー、一つずつ成長していこう。
新注目選手
渡→チームトップの5ゴール。苦しむチームをプレーで引っ張り続ける。
森→開幕戦で途中出場すると2戦目から常にスタメンフル出場。なかなかうまくいかない試合もあったが3バックの中央では攻撃の起点として存在感を示している。
橋本→ここまで3アシスト。左サイドから繰り出されるパス精度が高い。
児玉→チームに安定をもたらす働き。たくさん走り、たくさんボールを触りリズムを作る。好きなタイプの選手、見つけました。
振り返り
開幕戦1-5というショッキングな敗戦、吉田監督の解任、岡田強化本部長の退任、西谷との喧嘩別れ、島川の引退。シーズン序盤はネガティブな話題でお腹いっぱいだった。
それでも増田新監督のもと、守備の再構築に成功。3バックを基本とした戦い方で試合運びも改善。難敵相手にも粘り強い試合をしている。現在15位で下を見れば降格圏と勝点差6。しかし上を見ればプレーオフ圏内と勝点差9。厳しい戦いは続くが、増田監督の作る新チームで上を目指す。
愛媛FC
一言で言うと…
まだ強風。旋風を起こすにはチャレンジを。
成績
10位 (勝点25 得点23 失点27)
事前注目選手
松田→エースとしてチームを引っ張っている。3ゴール2アシストだが、数字以上の貢献。
尾崎→堅実にプレー。試合経験を重ねて成長中。不慣れなサイドバックも板についてきた。
新注目選手
窪田→スピードと技術でサイドから相手を脅かす。
深澤→ボランチでハードワークを惜しまないプレーがチームを助けている。
石浦→類稀な攻撃センスでチームの得点機会に多く絡んでいる。
森下→守備で耐え、精度の高いキックでチームの攻撃を後方から支える。
振り返り
J2復帰初年度はここまで10位とまずまず。イメージとしては攻撃的なチームを想像していたが、J2では自分たちのスタイルを示しつつも現実的なサッカーも併せて披露している。だが、16節千葉戦ではショッキングな1-7というスコア。その後の試合は愛媛らしさよりも堅実なサッカーを優先したように見えた。当然残留するのが最も大切。
だが旋風を起こすには後半戦、勇気を持ったチャレンジも必要だ。石丸監督の手腕はどう発揮されるのか。
→記事の下書きを書いた後、天皇杯岡山戦で見事な7-1勝利を記録。ジェフ戦で喫したスコアを別の大会で別チームに仕返し。後半戦へ向けて弾みをつけている。
Vファーレン長崎
一言で言うと…
目的はJ1昇格、ただそれだけ
成績
2位 (勝点39 得点34 失点15)
事前注目選手
田中→レギュラーとして守備を引っ張るのはもちろん、彼の左足から幾度となく効果的な縦パスが。うまくいかない時もあるが、一つずつ成長。
増山→献身的なプレーで全試合に出場。チームを引っ張る。3ゴール2アシスト。
新注目選手
マテウスジェズス→戦術理解の面から開幕ベンチスタートだったがルヴァンで2ゴールしたのをきっかけにスタメン定着。ルヴァンで見た時に「こんなにすげぇ選手いるのにカップ戦要員?ならうちに来てくれよ」と思ったくらい。めちゃくちゃ好きなタイプの選手。出会ってしまった。8ゴール4アシスト。
フアンマ→昨季リーグ得点王も今季スタメンは4試合のみ。それでも途中出場込みで全試合に出場し6ゴールはさすが。途中から彼が出てくるのは相手にかなりの脅威を与える。ちなみに3イエロー。
松澤→突破力を武器に左サイドから得意のドリブルを見せる。スーパーサブとして大活躍。
秋野→昨季終了後に契約満了となるも、下平監督がチームに来ることがきっかけで再契約。時にフィルターとして、時にパスの出し手としてチームに大きな力をもたらしている。17試合にスタメン出場しており、完全復活。やはり選手は指導者の力一つで色々と変わるものなんだなー。
振り返り
開幕節ドロー、2節黒星と難しい開幕スタートとなったが3節の清水戦で4-1と勝利し自分達のやるべきサッカーが明確になった。消化試合が1試合少ないものの、前半戦を終えて2位。わずか1敗。下平監督は攻撃的なサッカーを好み、ビルドアップへのこだわりもあるが、まずはしっかりと守備からのカウンターというのが一つ結果として出ている。そしてセカンドボール奪取も多く、相手陣内では監督の求めるビルドアップの形も多く見られる。臨機応変に戦えているのは選手の個の力も大きいが、そのチームをまとめている監督の手腕がお見事だ。あとは失速しないこと。後半戦、J1昇格だけを見据えて戦う。
ロアッソ熊本
一言で言うと…
変わらぬ基盤と新たなるヒーロー達。
成績
16位 (勝点21 得点24 失点33)
事前注目選手
ペジョンミン→ボールを収める能力が高く、強いフィジカルでチームの攻撃を助けた。
岩下→攻守共によく効いているが退場がすでに2回。
道脇→途中出場9試合で1ゴール。リーグ初得点を記録。積み重ねたい。
新注目選手
江崎→球際強くいくDF。一対一が頼もしい。
豊田→前半戦全試合にスタメン出場。展開力を武器にレギュラー奪取。精度の高いパスがチームを支える。
神代→J2最年少ゴール記録を塗り替えた。
松岡→積極的な仕掛けで攻撃を活性化。彼がいれば助かる。いないときつくなる。
振り返り
大木監督の目指すスタイルは変わらない。よりアグレッシブに妥協を許さぬサッカーで勝ちを目指している。今季は決定力不足という言葉を再三口にしているが、かと言って前に比重をかければ失点が増える苦しい前半戦。それでも粘り強く勝点を積み重ねてはきた。それも苦し紛れではない。大木監督のぶれない姿勢に応えようと選手達も必死にアピール。「初出場」「初ゴール」など次々とヒーローは出てきている。若い選手同士のポジション争いがチームを底上げしていく。きっと大丈夫、このクラブの未来は明るい。そう信じて後半戦を見届けたい。
大分トリニータ
一言で言うと…
耐えて貫け己のスタイル
成績
11位 (勝点24 得点18 失点18)
事前注目選手
保田→中盤では素晴らしいパフォーマンスを見せ、攻撃の起点となるパスを見せる。時には自らゴール前へ迫るドリブルやシュートも。世代別代表にも選出されている。でもなぜか最近クラブではサイドバックをやらされている?
藤原→安定感のある守備能力。
新注目選手
濱田→セービング能力の高さを見せる。開幕戦、チームメイトのアクシデントで急遽スタメンとなるとそのまま守護神として活躍。
長沢→再契約という形で迎えた今シーズン。前線で体を張り。相手のディフェンス陣を揺さぶるなど苦しいチームの攻撃状態は彼の力でなんとか保たれている。
安藤→藤原とのCBコンビで活躍。GK濱田と強固なディフェンスを披露している。
振り返り
片野坂監督の目指しているサッカーは現状まずまずの出来ではなかろうか。ただここまで怪我人が多く、選手のやり繰りに苦労している印象を受ける。特に攻撃陣で得点力不足は深刻。長沢と渡邉でなんとか乗り越えてきたが、多くの選手が得点に多く絡んでいかないと上位へ食い込むのは厳しい。怪我人が戻れば…あるいはニューヒーローの誕生を…耐えるしかない。それでも貫けばきっと未来は見えるはず。若い選手の多いチームだからこそ前を向こう。
鹿児島ユナイテッド
一言で言うと…
残留しなければ意味がない。
成績
18位 (勝点16 得点16 失点33)
事前注目選手
田中→攻撃において不可欠な存在。質が高い。
藤本→今季ここまで3ゴール。さすがの動きを見せているが、苦しんでいるチームとしてはもっとゴールを決めてもらいたい。
新注目選手
五領→たくさん走ってチームに貢献しているベテラン。最近出てない気がする。
米澤→攻撃センスは抜群。どんなに難しい試合でも好クオリティを発揮。9節を最後に出ていない。
西堂→積極的な仕掛けでチャンスを作る。スーパーサブとして経験値アップ。
井林→頼りになるベテラン。離脱していた時期があったが、能力は流石すぎる。
振り返り
2019年にJ2初挑戦となった鹿児島は一年で降格した。今シーズン2度目のJ2挑戦はこれまた厳しい戦いを強いられている。鹿児島には攻撃的なスタイルが持ち味でそれが発揮されればかなり面白いのだが、J2の猛者達はそこにしっかりと対応してくる。それにより鹿児島は守備の弱点を突かれまくった。守備に比重を置けば、今度は得意の攻撃が影を潜める。失点してからエンジンがかかっても相手は簡単にはゴール前をこじ開けてくれない。
チームは大島監督を解任し、18節から浅野新監督への交代に踏み切った。チームのスタイルがあるのは良いことだと思うが、またしてもここで降格してしまっては振り出しに戻ってしまう。なんとしても残留したい。
いかがでしたか?
こうやって振り返ると面白いもんですね。
きっと後半戦、もっと厳しい戦いが待ち受けています。楽しむしかないですね.
シーズン終了後の答え合わせ(振り返り)は以下に書く予定です。ぜひ今のうちに記事の購入をよろしくお願い致します。
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