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他人を動かす、変えることは大変という話

障害者雇用専門カウンセラーです。

他人を動かす、変えるために頑張るのは大変という話 


他人を動かす、変える。これが大変というのは、人に指導した経験のある方には当たり前の話かもしれません。 

しかし今回は、人に指導するといった段階のお話しではなく、純粋な人間関係のお話しです。 

人間関係に疲れた一、という方。本当の原因は人間関係では無く、他人を動かそうとしているからかもしれません。 

ーっ例を出します。
今あなたの一番近くにいる人に、右手でピースサインをしてもらって下さい。 

今一番近くにいる人は誰ですか?家族?友人?同僚?上司?それとも知らない人?
実際にやらなくてもいいので、右手でピースサインをしてもらうシミュレーションをしてみて下さい。 

まず始めに、「何て説明しようかな」と考えると思います。何も聞かずにやってくれる程親密なら問題ありませんが、普通は「何故?」と相手に思われると思いますので、その説明が必要ですね。 

「写真撮るよー!」と別のやり方でピースさせるという工夫もあると思います。 

更に、上司や知らない人だと更に難易度が上がります。「上司にそんな事をしたら、今後の関係が・ ・」「知らない人に不審者と思われる」と、二の足を踏んだり、必死に別の方法を考えるのではないでしようか。 

今度は逆に、あなた自身に右手でピースサインをさせてみて下さい。 

一瞬で出来るのでは無いでしようか?
他人にピースサインをさせるのはあれだけ色々と考えたのに、自分では一瞬です。 

つまり、自分ならすぐに出来ることでも、他人にやらせようとなると何倍もの思考とエネルギーが必要になるのです。 

これは、人間関係でも同じ事が言えます。簡単な事でも、自分が思うように相手に動いてもらうためには、下準備となる関係構築から始まり、考えを相手が分かるように伝える工夫、事後のフォローなどが必要になります。人間はそれぞれに考え方や思い込みがあるので、そこまでやっても思うように動いてくれない事も珍しくありません。 

つまり、他人を動かす、変えるという頑張りや努力は、大きなエネルギーを使う割には成果が出るかどうか分からないものなのです。

誰でも、頑張った事や努力が無駄になるとがっかりすると思います。それがストレスの元になったり、無力感につながったりしてメンタルに大きな影響を与えます。 

他人を変えるより自分が変われ!と言われた経験を持つ方もいらっしやるのではないでしようか。 

それを言った人が、本当にこのロジックを分かっていたのかは不明ですが・・・   
この言葉や結論だけでは、逃げ道が無くなるだけでストレスの方が大きいのではないでしようか。 

「他人を変える努力をするくらいだったら、まだ自分を変える方が無駄なエネルギーを使わなくて済むよ」くらいの認識で良いと思います。 

何なら、「他人を変える努力はしない」だけの理解でも十分です。 


この考えが、あなたの悩みやストレスを少しでも軽く出来れば幸いです。 

長くなって来たので、今回はこのあたりで終わりにします。 

実際の人間関係では、相手が変わってくれないと困る、と思う事もあると思います。 

ハラスメントやDVなどは自分が変わっても意味がありませんので、すぐ関係機関に連絡してしかるべき対処を取った方が良いと思います。 (個人的には賛成しませんが、最後までぶつかって闘うよりも、距離を置いて逃げてしま った方が余計なエネルギーを使わなくて済む、という考え方も十分理解できます。) 

そこまででは無いけど、相手が変わってくれないと困る、という案件の解決方法については、また次の機会にお話しできればと思います。 

アドラー心理学(「嫌われる勇気」で有名な)の考え方を応用して、一つの対処方法をお話します。


自分も相談してみたい、という方がいらっしゃいましたら、気軽にお問い合わせください。

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