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これまでのわたし。その1

来週、ちょっとした治療というか、手術を受けます。同じ手術をこれまで2回して、今度は3回目。その手術を受けても再発率は3割ほどあるので、2回とも、その3割に当たってしまった感じです。私は幼い時に大きめの病気をしたのですが、その時の治療に使った薬の影響があるようで、詳細は書きませんが、そのこともあって心血管疾患が起こっているようです。それで、全身麻酔をした上で、カテーテルを使った手術をするのですが、先日、改めて手術同意書のようなものを見返していて、まさかの場合のさまざまを見てしまい、ちょっと怖くなってしまいました。でも怖がっても仕方ないのでとりあえず、乗り越えないと、と思っています。

で、縁起でもないと言われるかもしれませんが、これまでの私の人生がどんなだったか、ちょこっと記そうかなと思って、気まぐれに書き始めました。まさかのことなんてないと信じたいですが、まさかのことがあった時、こんな人間が生きていたんだ、ということをほんの少しの人でいいので思い出していただければ、なんて。というか、まさかのことなんて起こってほしくないし、起こらないと思いますけれど。ということで、読んでみようと思ってくださる奇特な方は気楽に読んでみてください。

私は、とある年の3月の末のほうに、兵庫県神戸市で生まれました。学生結婚をしたローリングストーンズが大好きな芸大生の父と某国立大学の法学部に通っていた母の子供として生まれました。父と母は若かったこともあり、色々言われたようですが、なんとか私はこの世に出てくることができました。私が生まれた日は3月なのに雪が降っていたそうで、父は病院で生まれたばかりの私の姿をみたのち、家に帰る途中、阪急の某駅のそばの踏切で線路を踏んだ瞬間、滑って転んで右腕を骨折するという、なかなか波乱の父親としての人生のスタートを切ったのでした。その後、母は休学することなく大学に通い、大学院にも通い卒業し(それは母方の祖母がいてくれたからできたことだと、ずっと母は言っています)その後、就職。某信託銀行の銀行員として働くようになりました。父は大学を卒業後、工業デザイナーの仕事に就きました。

そして祖母がほぼ母親がわりに小さな私の面倒をみてくれていた4歳の時、私の人生で最初の大きめの試練が訪れました。最初の方に書いた、大きめの病気にかかったのです。その病気はなかなか大変な病気でしたが、なんとか生き延びることができて、ちょっと後遺症的なことはありつつも、今の今まで生きていられています。そして、その病気のための入院中に私はとある人物と(一方的に)運命的な出会いをすることになるのです。

私が入院していた病院には、入院している患者が利用できる多目的ルーム的な、テレビを見られたりする部屋がありました。好きなビデオを見たりすることもできたのですが、ある日、父がどこから手に入れたのかわからないビデオテープを持ってきたのです。「この映画、面白いで」と言って、ビデオデッキにそのテープを入れると映画が始まりました。そして、何やら怪しげな音楽が鳴り出し、白い服を着た人たちがたくさんいて「カイリ〜」って言っていて、しばらく見ていたら画面が変わり、黒い服を着た、楽器を持ったどこかの国のお兄さんたち4人が突然現れ、歌を歌い出したのです。そしてその4人の中の一人の、とてもハンサムなお兄さんが映った瞬間、4歳の私は「このおにいさん、かっこいい」と父にいい、「そう?」と父は答え、そのまま見続けていたら、そのお兄さんは映画の中で大活躍し、仲間のお兄さんがピンチの時にはかっこよく助けていて、ギターも上手で、私は完全にそのお兄さんに一目惚れをしてしまったのでした。

そのお兄さんがジョージ、ビートルズのジョージ・ハリスンさんです。

つづく。

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