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中国のプラゴミ事情について。エコへの取り組みも進んできてる

日本でも環境への取り組みやSDGsへの関心が高まっているように感じます。もうしばらく日本に行ってないですが、スーパーやコンビニの袋は有料になったんですよね?

一方の中国。おそらく、中国はPM2.5をはじめスモッグすごい、バンバン化石燃料燃やしていて全く環境なんて考えてないってイメージがあるかもしれませんが、実情はだいぶ違います。

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↑数年前の冬の北京はやばかったですが、最近はPm2.5はかなり減りましたね。

例えばプラゴミ対応について。もう何年も前から中国のレジ袋は有料です。そしてそのレジ袋やストローについてはこれからさらに厳しくなります。

2020年1月に「国家发改委(国家発展改革委員会)」と「生态环境部(生態環境省)」は「プラスチック汚染対策のさらなる強化に関する意見書」を発表。2020年末までに全国の飲食業で非分解性のプラスチックストローの使用を禁止することを規定しました。

さらに県レベル以上の都市部では、飲食店でのケータリング・ダイニングサービスで非分解性プラスチック食器の使用が禁止に。

こうした制度に戸惑う声も多数あります。代表的なものではKFCの木製のスプーン。これにはネット民が注目し「一把平勺如何舀汤(平らなスプーンでどのようにスープを飲むの)」のタグで話題となりました。

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↑スープを飲むには平らすぎます

また、日本でもお馴染のマックフルーリーも。今までは機械で専用のプラスチックスプーンで混ぜてましたが、禁止令の実施によって今は木製のスプーンが渡され自分で混ぜるスタイルに。

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↑今までのやつ

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↑いま。ちょっとハードルが高すぎると文句が..

コーヒーやミルクティー用の紙ストローについては、世界中で使用感が悪いと話題になってましたが、中国でも「突っ込むことができない」「吸い上げることができない」「紙を食べているようだ」「ストローが溶けた」など文句が殺到。

未だに多くの人は普通のプラスティックストローを使用したがります。実際、禁止令に合わせて事前にECサイトでプラスティックストローを大量購入した人もいました。あるタオバオ日用品店ではプラスティックストローが1ヶ月に19,000回購入されていると報道されていました。

禁止令が実施されてもしばらく使いたいから事前に買っておかないと後で困るとの口コミも。まぁ実際紙のストローは全然体験良くないですよね。

飲食関連の各社がプラスティックストローに代わる代替品の質を上げることにも取り組んでいるそうですが、それ以外の工夫も行われています。スタバはテイクアウトではお客がストローを要求した場合にのみ提供するとしているし、海外のチェーン店(スタバやマクドナルド)に倣って、中国の飲料メーカーも飲み物の蓋に段差をつけてデザインしたものを出しています。

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さらにレジ袋のアップデートも。

中国がプラスティック袋を制限(有料化)したのは2008年で、北京オリンピックのときです。その時から、レジ袋の大きさによって、0.2元、0.4元、0.6元がかかるようになりました。これは確かに一定の成果を上げてはいますが、中国塑协塑料再生委员会(プラスチックリサイクル委員会)の統計によると、中国では未だに毎日約30億枚のレジ袋が使用されていると分析されています。

2019年のデータではレジ袋の使用量は年間400万トン超え、国も広く人口も多いですからね。

今回の禁止令では、再生可能のレジ袋は一番小さいやつで1.2元となります(20円弱)。ちょっと高級なスーパーであればもっと高い布のやつもレジで売ってます。あまりにも高くなったので、日常的にトートバッグを持ち歩く習慣がより広がると期待されるでしょう。

また、デリバリーやレストランからの持ち帰りでプラスティック袋の使用量が増加していることも問題視されています。統計によると、中国のデリバリー用プラスチック包装の年間消費量は約180万トン、持ち帰り用プラスチック包装は50万トン以上となっていて、これも変わろうとしています。

最近北京でデリバリーを頼んだ時には、分解可能の袋を使うところが増えてます。

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ただ、やはり包装代が高くなります。レジ袋のように自前のを使うわけにはいかないので、選択の余地なしで値段が上がる。。環境に優しいのはわかりますが、財布にも優しくしてもらいたい。

エコ包装用品のメーカーによると、禁止令が一気に広い範囲で実施されてるため需要が予想以上に大きく、さらに今は原材料の値上げもひどいため調達も生産も影響を受けている。環境に優しいストローやレジ袋の生産とより良い製品の開発には少なくとも3年間はかかると予想されてます。

つまりビジネスチャンスもまだ十分あるというようにも解釈できますね。

(参考資料)


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中国情報局@北京オフィス
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