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很久以前。内モンゴル出身友達が北京で一番の羊肉串と認定する串屋さん

日曜日のグルメコーナー、今回は僕の行きつけの羊肉串のお店「很久以前」(Hěnjiǔ yǐqián)を紹介します。

羊肉串というのはその名の通り羊肉の串焼きで、日本の中華料理店でも中国人向けの店じゃないと食べれないことが多い、なかなかディープな中華料理だと思います。

中国人、特に北の方では羊肉串をはじめ、串への情熱が半端ないです。夏とかは路上やその辺で串を食べながらビールを飲み、友達と話すスタイルが庶民的な中国の醍醐味となります。

中国語では「没有什么事情是撸串解决不了的,一顿不行就两顿。」(串を食べることで解決できない問題はない、一回がダメなら二回にすれば良い)の言い方があるほど大事なことなのです。

さて、話が逸れましたが今回紹介する「很久以前」は僕の内モンゴル出身の友達が大絶賛のお店です。売りはフルンボイル産の最高の仔羊でソースなどの調味料なしで楽しめることです。北京では珍しく夜だけの営業ですが、20店舗以上を展開していて、待ち時間は長いもののアクセスしやすいです。

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↑今日は中国版食べログ的なサービスdianpingで「北京で絶対食べて欲しいお店」に選ばれた鼓楼店を中心に見てみましょう。dianpingの評価システムでは、5点満点中の4.95点で、味、環境、サービス、食材それぞれが4.94、4.88、4.97、4.94とめちゃめちゃ高得点、僕も納得の得点です。一人あたりの平均消費額が125元(2000円未満)でその辺の串屋さんよりはちょっとだけ高い感じです。

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↑先週金曜日の夜に調べてた時にキャプチャーしたのですが、7時にはすでに81テーブル待ち状態でした。飲む人がほとんどなので、お酒が入ると話が長くなるから、これじゃかなり待たなければいけないですね。

午後4時(店によって5時からのところも)から翌朝2時までの営業で、僕はいつもピークを避けて開店時間か夜遅い時間に行きます。それでも待つときもある人気ですが。

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↑店の雰囲気ですが、少し工業風の内装にバー的な照明、でも結局は庶民的な串屋。いろんなものが混ざった雑多な感じで正直あまり僕の好みではなかったです。でも料理が最高なので今では内装のダサさを無視して通ってます笑

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ではネットユーザーのおすすめランキングから見てみましょう。

1位はもちろん看板メニューの羊肉串です。塩とお好みでクミンで味付けることが店のおすすめですが、一般の店のように他に味付けるものが欲しければ店員に言えば持ってきてくれます。何も付けず食べるのが一般的ですが、タレをつけて食べる人もいますし、辛さ増し増しにする人も。

ここの羊肉串がdianpingでは北京2位だと評価されてます。ちなみに1位の店もすごく美味しく僕も大好きなので今度紹介しようと思いますが、内モンゴルの友達はここが北京1位でそっちは北京2位だと評価しています。(内モンゴルは羊肉の本場、友達は羊料理しか食べないほどで、もはや羊料理評論家です)

2位は中国で人気の魚豆腐、白身の魚で作ったかまぼこのようなものです。よく食べるのが四角の形ですが、ここでは魚の形です。

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3位は1位と被った羊肉でなので11位まで紹介します。4位はすじの多い羊肉で弾力があってとても歯ごたえがいいです。

5位は焼きパンで甘い味付けでデザートに近い感じです。

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6位は東北では焼肉屋での定番料理の酸菜(白菜の発酵漬物)の焼きで酸っぱくて肉を食べた後の口直しに最適です。

7位も中国の焼肉屋定番のエノキのボイル焼き。8位は牡蠣焼き、9位も口直しのニラ焼き、10位はホタテ焼き、11位はにんにくたっぷりのナス焼きです。

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↑串類は、注文されたものをこんな感じに持ってきます

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↑店員さんが目の前にある炭において焼いてくれます。焼き具合もみてくれますので、友達と喋りながら待ってれば大丈夫です。串を置くところが自動的に動いて回してくれるシステムも今や定番になってます。

また、炭がちょっと邪魔になるから、ここで注文したサラダ系は全部小さい容器二つで運んできます。そうするとより自由に食べられます。

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↑串のまま食べてその感覚をも楽しむのが中国串屋の醍醐味ですが、女の子に頼まれたら素早く取り分けなきゃいけませんね。けっこう大変なのですが、そんな時はこの道具の出番です。

また、ランキングに入ってないが、個人的におススメなものが何品かあります。

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↑「フルンボイルの雪」という名前のアイスです。もし1つ注文すれば2つ来るところもポイントです。ご当地のアイスにフルンボイルの山にある野生のイチゴ系のフルーツが何種類か飾られてます。口の中が羊一色になった時に口直しとしてアイスを食べれば気持ちいいです。

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↑主食のすいとんのようなものでこちらも北の方の焼肉屋に欠かせない一品です。見た目はあまり良くないが、味は最高です。

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↑主食の冷麺です。これもすいとんも量が多くて、注文して店員さんに人数分に分けてもらえば良い。

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↑待ってる時間にサービスしてくれるおやつです。真ん中の地林檎の干物は僕が大好きです。しかも別に待たずに入っても、店員にそれが欲しいと言えばタダで貰えます。

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↑そしてテーブルごとに、フルンボイルの空気の缶詰がプレゼントされます。これが秋バージョン。

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↑夏バージョン。どちらも家に飾ってますが、開けてません。草の匂いがするそうです。

まずは日本でもディープな中華料理店で羊肉串を食べてみてください。日本のみなさんは羊が苦手な方も多いかもしれませんが、初めて食べた外国人も中華料理嫌いな欧米友達もことごとくハマってますのでぜひトライを。そして北京お越しの際はMustでこのお店に行ってください!



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中国情報局@北京オフィス
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