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破綻したシェア自転車ofoの社長がアメリカで新事業。アメリカで稼いで中国で借金返済できるか
小ネタではあるのですが、個人的にとっても腹立つ話題を見つけたのでシェアします。
日本のみなさん、ofoはご存知ですか?
中国のシェア自転車の元大手だったのですが、シェア自転車の激しいシェア競争の末に敗北。日本のシェアサービスもそうかもですが、ofoも利用の際にはデポジットを入金して使っていくのですが、経営破綻によってデポジット返金が滞り、返金を申請した利用者の待ち行列がすごい数になっていました。
そしてボクも申請してたのですが、500万人以上待ちというあまりの順番待ちで、放置して忘れて、ふと気づいたらアプリにログインできなくなっていた(自己責任ですが)という。デポジット返金されてません!
そんなofoを作って破綻させたCEOが、NYでコーヒーショップをオープンさせてニューヨーカーたちに無料でコーヒーを配っているというニュースが出て、ボクと同じ境遇orそんな数千円なんてケチなレベルではなく損失を被ったであろうみなさんからヘイトを集めています。
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CEOだった戴威(dai wei)さんが、About Time Coffeeという名前のチェーン店をマンハッタンに4店舗(もうすぐ5店舗目も)オープンさせ、アイスパールコーヒーを販売するビジネスを始めたとのこと。
メニューを見ると、タピオカを使ったドリンクは6〜7ドル、コーヒー系は3〜6ドルがメイン。アメリカの口コミサイト大手のYelpでは、今のところスターバックスよりも高い評価になっていますし、今時点でInstagramでは約1.5万人のフォロワーが集まっています。
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このAbout Time Coffeeですが、CEOは戴威さんでなくMarian Chenさんという方とのこと。戴威は株主になっていて、運用などには関わらずチーム作りや投資家とのミーティングの手配を手伝っているとのこと。ただ、About Time Coffeeは4000万ドルの評価額で、すでに1000万ドル以上の資金を調達しているというから流石ですね。ちなみに、その多くはofo時代の繋がりから資金調達したとのこと。
ちなみに戴威は、About Time Coffee以前にもシアトルでモバイル電源レンタルのスタートアップを設立し、その後ニューヨークでコーヒーチェーンを立ち上げたと伝えられています。失敗にもめげず起業家スピリッツがあることは素晴らしい。
ただ、中国ネット民たちは甘くありません笑。「NYで起業する前に金返せ!」の合唱。ofoはまだ2000万人のユーザーに対し、合計10億元以上のデポジットを支払っていないとデータがあり、支払いの義務があります。デポジットは払わないくせに、About Time Coffeeではプロモーションでユーザー登録者にコーヒーを無料で体験させているという点にも、中国人に借金返さないでアメリカ人に無料で配ってるとムカついてます。
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また、「アリババがOfoとDai Weiに5億元を要求」のニュースもちょっと前に話題になっていました。未だお金をきちんと払ってないので、消費制限令を受けているとのこと(ランクの高いホテル、レストラン、ナイトクラブ、ゴルフ場など場所での高額消費の禁止、不動産の購入や住宅の新築、増築、高級装飾などの禁止)。まぁ借金踏み倒してるから当然ですね。
About Time Coffee関連記事でもう一つ気になったこともあります、それはLuckin。彼の言った「同じビジネスモデルですでに中国では成功した」との一言は、まさにLuckinのこと。ちょっと前まではLuckinがアメリカの株市場で調達したお金で中国のみんなにコーヒーを奢ってる、と話題でしたが、今はまさに逆で(シェアバイクの)中国のみんなのお金でアメリカのみんなにコーヒーを奢ってるという展開になった皮肉ぶりです。
個人的にも先にデポジット返せよって気持ちですが、借金とりに追われながら起業家として逞しく頑張るところはちょっと見習いたいです。また新たな展開があったらシェアしますね。
(参考資料)